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首都直下地震「死者2万3千人」の想定は甘すぎる!? 政府が隠す、本当の被害とは? [予言予知]

昨年12月19日、国の中央防災会議の作業部会は、M7級の首都直下地震の被害想定を見直し、最悪2万3千人の死者が出るという予測を発表。それによると、今後30年以内にM7級の地震が起きる確率を70%としている。当面の発生確率は低くなるが、長期的な対策として、初めてM8級も想定している。


■首都直下地震はいつなのか?

・「起きない」木村政昭琉球大名誉教授

 南海トラフ地震と同様に、首都直下地震も、まず「この数年のうちに起きるか、起きないか」という議論がある。これに対し、神戸地震や東日本大震災など、数多くの大地震の予知を的中してきた木村政昭・琉球大名誉教授は、南海トラフ地震も同様だが「起きない」派だ。理由は、3.11以前にはあった、大地震の前兆を示す「地震の目(教授の独自の理論)」が、首都圏で消えてしまったからだという。

・「千葉県沖で間違いない」小原一成東大地震研教授

 これに対して、以前執筆した記事「スロー地震」で紹介したように、スロー地震研究の第一人者である東大地震研の小原一成教授は、「次の巨大地震は千葉県沖で間違いない」とまで言い切っている。厳密にいうと直下地震ではなくなるが、震源が限りなく陸地に近ければ同等の被害も予想される。

・「1年以内に起きる」濱嶌良吉元前橋工科大学教授

 また、地殻活動の専門家で元前橋工科大学教授の濱嶌良吉氏は、あと1年以内ぐらいに、富士山の噴火と同時に首都直下型の地震が発生すると予測している。


・「今年は起きないが、震度5〜6が起きる」松原照子予言者

 大地震についての予言者の見解を見てみると、3.11を的中させた松原照子氏は、1月23日のブログ記事で、千葉沖や茨城沖に特別な注意を払う必要があると書いたあとで、「昨年の暮れに地図を触ると今年はギリギリセーフ感を感じていましたが、今日は6クラスあるいは6強クラスは来る気になっています」と、微妙な変化を表している。

 だが、2月9日に「misaのブログ」のmisa氏が松原氏から直接聞いた話によると、「やはり今年は震度5や6強の地震は来るかもしれないけれど、大災害となる地震はギリギリセーフ」(ブログ「幸福への近道」より)とのことだ。

 ちなみに、松原氏は「南海トラフ地震、富士山噴火、首都直下地震」は、3カ月〜半年ぐらいの間隔で前後して起きるのではないかと予言している。ちなみに、筆者が、松原氏がこれまで発表してきた予言を独自に解釈した結果によると「南海トラフ地震は2017年に起きる」のではないかと考えている。なので、首都直下地震もその頃に発生ということになる。

 さらに、松原氏の昨年6月12日のブログ記事によると、「この10数年の間には我国に大きな被害をもたらすのであろう大災害もやって来ることでしょう」(同ブログより)ということだ。

■被害想定は甘すぎる?

 今回の作業部会の想定では、M7級の大地震だけでも19ものパターンが検討されている。このうち、首都中枢機能への影響が最も甚大と思われる都心南部直下地震で、前述のように最大死者2万3千人という値を出した。

 この想定を見ると、もっとも死者が多いのは「火災」によるもので、約1万6千人としている。その次が「建物倒壊等」で、約6,400人となっている。

この被害想定に対して、異論を唱える人々もいる。関西大学社会安全学部の河田恵昭教授は、「週刊現代」(講談社)の取材に対して、「いや、これはもう勘繰りでもなんでもなくてね。東京オリンピックに向かって国際的な不安を起こしたくない。そういう想定になっているんですよ」(「週刊現代」2014年1月18日号)と語っている。

 南海トラフ地震で最大死者32万人という被害想定が出ているのにもかかわらず、東京都だけで1,300万人、都市圏では3,500万人前後も人口があるほどの過密都市圏で、本当にこの程度の死者で済むのだろうか。

どうもこの被害想定には、本来は検討しなければならない要因での死傷者数が含まれていないようなのだ。たとえば「火災・停電・情報遅れ」などによって発生するパニックによる死傷者など、統計的なデータが少ないものである。

 また、液状化現象に詳しい濱田政則・早稲田大学理工学部教授からは、このような意見も出ている。

「役所の縦割り行政の弊害ともいえるでしょうが、今回の新想定には経産省が主導して進めてきた、湾岸部の液状化に関する大規模な調査の結果が、まったく反映されていない」(「週刊現代」2014年1月18日号)

 川崎周辺に広がる古いコンビナート地帯が大きな打撃を受けるだろうが、そうした地域のデータも盛り込まれていないという。

 2011年8月11日の松原照子氏の世見では、東京に直下地震が起きれば、「石油タンクが地震で炎上したらと思うと心配なのです」と書いている。そのような大惨事にならないことを祈るばかりだ。

■大地震に慣れていない首都

 近代以降の東京は、本当の意味での「大地震」にまだ遭遇していなく、大地震に慣れていない。たとえば、戦後の60数年間に、東京が震度5以上の地震に見舞われた回数をご存じだろうか? 3.11の時を含めて、震度5の地震が3回しか起きていないのだ。そのうちの1つが、2005年7月23日に千葉県北西部でM6.0の地震として起きたが、震源が深かったこともあり大きな被害はなかったものの、一都三県でエレベーターが64,000台も停止したり、交通機関が数時間にわたって乱れたりと、大きな騒ぎになった。

 前述のようなさまざまな専門家が指摘するように、大地震に対して脆弱な首都は、阪神淡路大震災以上の「想定外」の事態が起きてしまうことが目に見えている。首都圏に住む人間としては、いつ起きても良いように、今のうちから十分な防災対策を検討しておきたいものだ。

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タグ:予知 地震 予言

カグラザメは地震を予知するか? 日本で捕獲されたサメと地震の関係 [予言予知]

2月13日、新潟県佐渡市沖の定置網に、体長4mほどの巨大なサメのような魚が掛かった。魚の名に詳しいはずの市場の人々も、この魚の正体がまったくわからず、タレントであり東京海洋大客員教授でもある「さかなクン」に、県が写真を送って照会。その結果、太平洋などの深海に生息する「カグラザメ」であることが判明した。


■魚に関して冷静に分析するさなかクンも“ギョギョギョ”と驚いた!

 日本海では、2010年に捕獲されて以来2度目で、日本海の魚の目録にも記載がないほど珍しい魚だ。さかなクンは取材に対し、冬季特有の風や潮流のために佐渡ヶ島沿岸に着いたのではないかとして、「専門家は日本海での棲息を確認しておらず、学術的な意味も大きい。ギョギョギョな大発見です」と興奮気味に語った(2月13日、スポニチAnnex)

 以前の記事でも書いたが、さかなクンは今年になって頻繁に捕獲されるダイオウイカについて「ブームだから」と一言で片付けてしまった程の冷静さを見せていたが、日本海でのカグラザメの出現にこれだけ驚いたということは、よほど珍しいことなのだろう。

 この深海鮫は太平洋や大西洋の熱帯から温帯の海域で、水深2,000mまでの深海に生息する。深海に棲むために、人間と接する機会は少なく、ほかの深海魚と同様に生態は謎の部分が多い。

 同じカグラザメ目ラブカ科に属するラブカ(羅鱶)という深海ザメもいて、「生きた化石」「ウナギヘビ」などとも呼ばれるが、たしかに話題性満点の容姿と、ヘビのような泳ぎ方という特性をもっていてインパクトが強い。

 もし何かのキッカケで知られるようになれば、ダイオウイカの次にブレイクする可能性があるかもしれない。


■カグラザメと地震の関係は?

 筆者がこの深海ザメを記事で取り上げるのは、もちろん「地震との関係があるかどうか」を探るためだ。リュウグウノツカイやサケガシラなど、昔から地震との関係が言われている魚と比べると、カグラザメは不明な点が多い。

 そこで、過去5~6年間で、カグラザメ(ラブカを含む)が捕獲された後で大きな地震が起きたケースを調べてみたところ、以下の5つのケースが、地震との相関関係がある可能性があることがわかった。

・2008/01/18小田原付近の定置網で捕獲→2008/02/27父島近海M6.6

・2008/07/09神奈川県・真鶴町で捕獲→2008/07/21福島県南投沖M6.1

・2012/05/19静岡県沼津市で捕獲→2012/06/06千葉県東方沖M6.3

・2013/01/10静岡県沼津市で捕獲→2013/04/13淡路島M6.3

・2013/09/22駿河湾の底引き網(ラブカ)で捕獲→2013/10/26福島県沖M7.1

 こうしてみると、ダイオウイカよりも地震と関連性を思わせるケースが多く、カグラザメと地震はまったく無関係だとは断定できないだろう。

■今年に入って相次ぐ深海魚の出現 

 今年に入って深海魚の捕獲が目立ち、TVやネット上で話題になっているが、前述のダイオウイカの記事を書いた後のケースも含めて挙げると、以下のような捕獲状況となる。

・2014/01/02、石川県羽咋市の海岸、リュウグウノツカイ

・2014/01/04、富山県氷見市の氷見漁港、ダイオウイカ

・2014/01/28、秋田県男鹿市北浦入道崎の畠漁港、リュウグウノツカイ

・2014/02/08、新潟県佐渡市、ダイオウイカ

・2014/02/07、富山市水橋沖1.5m、リュウグウノツカイ

・2014/02/13、山口県美保関町笠浦沖の定置網、サケガシラ3匹

・2014/02/13、新潟県佐渡市沖の定置網、カグラザメ

・2014/02/19、新潟県柏崎市の海岸、ダイオウイカ

・2014/02/20、鳥取市沖、ダイオウイカ

・2014/02/20、山口県萩市 サケガシラ

 以上、ちょうど10件になるが、この2カ月ほどで捕獲された数としては、異例の多さだろう。こうして見ると、すべて日本海側だ。

 やはり、次の地震は特に日本海側に注意が必要なのかもしれない。だが、大地震の前に深海魚が浮上するとしても、これまで筆者が調べたところでは、震源から数百キロ〜千キロも離れたところに出現することもあるかもしれず、東日本大震災の前には、日本海側でリュウグウノツカイが見つかったりしたケースもあるので、断定はできない。

 専門家によると、「今年は日本海の海水温が低下しているため、深海魚が次々と浮上してくる」という見方もあるとのこと。深海魚が次々と出現したところで、これから大地震が起きるとは確言できない。たとえ起きるとしても、どのへんで大きな地震があると断定するのは現時点では難しいが、今後2~3カ月間は注意するに越したことはないだろう。

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タグ:予言 予知 地震

【東日本大震災】本当に3.11を予測していた予言者・科学者10人!! 総まとめ [予言予知]

2011年3月11日に発生した東日本大震災から、ちょうど3年たとうとしている。この地震は誰も予測し得なかったということで、「想定外」の言葉が流行語のように使われたが、実際は一部の予言者や科学者たちによって予測されていた。今回は、過去の記事で紹介した人々も含めて、まとめて紹介したい。


■最もピンポイントで3.11を予言した預言者:松原照子氏

 今回紹介する予言者・科学者の中で、もっともピンポイントで3.11を予測していた人として、この人を筆頭に挙げなければならないだろう。

 松原氏は2011年初頭から自分のブログで、大災害を予見する記述を何度かしてきた。1月22日には「今年に入って胸騒ぎがしてならなかった。アァ ついに我国も大災害の壺に嵌ったのかと」(ブログ『幸福への近道』より、以下同じ)と、大震災の発生を予見していた。

 さらに、2月16日の記事は最も有名になった予言が掲載されている。太平洋側で揺れそうだと書き、「『陸前高田』と云う地名が声にならない会話を自分にしています。どこにあるのだろうと探してみると見付かった。指で感じ取ろうとしたが  期待ほど感じなかったが釜石辺りが赤く見えた」と、津波で甚大な被害に遭った岩手県の2つの地名を挙げていた。

 実は松原氏は、震災の前年6月頃から3.11を世見するようなことを書いていた。2010年6月25日のブログ記事では、地震に関して「太平洋側は、今からも油断が出来ない。『石巻』この地名が浮かんだ」と綴っていた。石巻市は、この大震災で宮城県最大の3千人以上の死者が出た場所だ。筆者の知り合いのある女性は、以前から松原氏のブログを愛読していたが、この日の記事を読み、石巻の近くに住む娘さんに、地震の備えをよくしておきなさいと伝えたという。それで娘さんは防災対策をしていたが、自宅前まで津波が達したものの、一家は一時避難しただけで全員無事だったそうだ。松原氏は現在ほど有名ではなかったものの、予言によって命を助けられた人々もいたようだ。

■山梨のじいちゃん

 これは、3.11以前に2ちゃんねるに書き込まれたとされる予言だ。投稿者が「俺の山梨のじいちゃんの予言 聞きたい?」と書いて始まったスレッドで、大震災の約1カ月前に書き込まれた投稿で、大震災を予見するようなことが書かれていた。

 その「じいちゃん」は、「もののけが棲みついているらしい」という手のひら大の水晶を川で拾ってきてから、予言ができるようになったという。

2011/02/19の投稿では、「年末か来年になると大規模な放射能事故がおきて大騒動がおきるらしい」とあり、期間は早まったが福島原発事故を予言していた。翌日の投稿では、「2011年  九州は火山で震え、関東は地震で崩れ、東北は放射能で汚染される」とあり、東北の部分はその通りになった。何分、匿名掲示板の投稿のため、本当にそのような老人が存在するのかどうか不明で、「たまたま的中した」ものかどうかは、判断が難しい。


■魚ちゃん

 あまり知られていないが、日本で他に3.11を予言していたとされる女性がいる。東京・新大久保で韓国料理店を経営する「魚ちゃん」で、「激辛鑑定士」として占いをすることで知られている人物だ。「Flash」(光文社)の記事によると、ある時、テレビの取材で2011年の予想をしてほしいと依頼され、「11年は大きな災害、地震起きそうです」と答えたそうだ。質問された時に、何かドンドンドンとすごい音が頭の中に聞こえ、これは地震の前触れなのだと気づいたという。だが、日本で大きな地震は頻繁にあることで、これだけではM9クラスの巨大地震を予言していたとするには、多少弱い部分があるかもしれない。(2011/03/22 アメーバニュースより)


■飯田亨氏

 飯田亨氏は、中国の陰陽論や九星などの暦による占術を取り入れた独自の「陰陽自然学」の手法で未来を予測する人物だ。2004年から2013年の世界の出来事を予測した本『地球核力激震10年』では、この10年間は世界の経済が根底から変化する大激震の時代になり、天変地異も続発するとしている。そして2011年の予測として、3月6日~4月4日および7月7日~11月7日には、「極めて重大な政治経済局面、超大火災、天変地異、伝染病、カタストロフィ、核事故警戒」(飯田亨著『地球核力激震10年』産業能率短期大学出版部より)とあり、これが東日本大震災と福島原発の事故を予測していたとされる。

 地震と津波と明示していない点が弱いかもしれないが、そう滅多に起きない「核事故」を指摘していた点は注目に値するかもしれない。


■ジョセフ・ティテル氏

 米国の著名なサイキックであるジョセフ・ティテル氏は、毎年年頭にインターネットラジオとブログで、その年に世界で起きる出来事を予言する。2011年の予言は、1月11日にブログで公開されたが、そこで津波について「3つの大きなものが12ヶ月から14ヶ月の間に起こり、地域は完全に壊滅する。一つは日本を襲うかもしれず…」と書いていた(ブログ「Spirit Man Joseph Tittel」より)。また、「日本と中国で3つの大きな地震が発生し、以前以上の荒廃をもたらす」とあるが、震災3日前のM7.3の前震や当日のM7クラスの余震も含まれているのかもしれない。

 別記事で書いているが、2014年も日本で大きな地震があると予言しているので、警戒したいところだ。

■エド・デイムズ氏

 米国のエド・デイムズ少佐は、リモートビューイング(遠隔透視)の能力でよく知られる人物だ。2003年にデイムズ少佐はテレビ朝日の番組『東京Xデー予知警告スペシャル』(2003/11/26放映)に出演し、将来の地震について遠隔透視を行った。その結果として、地震によって原発事故が発生し、チェルノブイリ級の放射能漏れ事故になると透視した。だが少佐の主張によると、テレビ局は視聴者を怖がらせたくないため、この部分を放映しなかったという。

 この透視は2005年の春に大地震と原発事故についてのもので、発生時期にかなり遅延があったものの、チュエルノブイリに匹敵する事故という透視は現実になった。


■ジョー・マクモニーグル氏

『FBI超能力捜査官 ジョー・マクモニーグル』(ソフトバンククリエイティブ)

 米国のジョー・マクモニーグル氏といえば、日本でもっとも名が知られた米国のサイキックの1人だ。エド・デイムズ少佐と同様に、リモートビューイングの能力により、行方不明の人物の捜索を行うことなどを得意とするが、未来の出来事を予測することも行っている。2006年に日本で出版された『未来を透視する』(ジョー・マクモニーグル著、ソフトバンク・クリエイティブ)では、21世紀半ばまでにもわたる未来の予言が散りばめられている。日本の読者向けに書き下ろされた章では、「日本を襲う津波」として、2008年から2067年まで、6回の津波の予測が表になっている。そのうち、2010年晩夏に高さ13mの津波が起きるとしている。

 この表では、2011年には津波が起きるとしていないため、3.11の発生を予言できなかったという意見があるが、前述の2010年の透視が半年ほどずれ込んだという解釈が許されるならば、的中の部類に入るかもしれない。


■木村政昭氏(琉球大名誉教授)

 阪神淡路大震災や新潟県中越地震など数多くの地震・火山噴火を予測・的中してきたことで知られる琉球大名誉教授・木村政昭氏については、以前の記事で何度か紹介してきた。3.11の4年前の2007年6月に沖縄市で開かれた「第21回太平洋学術会議」で木村氏は講演を行ったが、その際に配布された資料で、地図上の東日本沖のところに「2005年±5(M8±)」と記してあった。

「太平洋プレート西縁で行われている地殻変動を示す琉球列島の海底遺跡」と題した講演は、3名の地震学者による共同研究の成果の発表だったが、その結論として、太平洋プレート西縁で新たなサイクルの地殻変動が始まったことが示唆されていた。東北地方太平洋沖地震の発生によって、その危惧が的中してしまったことになる。

■アレクセイ・リュブシン博士(ロシア)

 ロシア・シュミット記念地球物理学研究所のアレクセイ・リュブシン博士は、2014年春までに南海トラフでM9クラスの大地震が発生すると予測しているということで、以前に何度か紹介した。リュブシン氏の地震予測は、日本の独立行政法人防災科学技術研究所(NIED)がWebサイトで公開している低周波微動(無感の低周波域の地面の振動)のデータを使用しているという。リュブシン氏は2008年にも同様のデータを使用して、2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震を予測していた。その方法論の詳細などは明らかにされていない。


■村井俊治(東京大学名誉教授)

 東京大学名誉教授の村井俊治(しゅんじ)氏は、過去記事で紹介したように、2014年3月までに南海トラフ地震が発生すると予測している。その予測方法は、国土地理院が全国1240ヶ所に約20Kmの間隔で設置した「電子基準点」を利用した独自の手法であり、75%の的中率を誇るとしている。東日本大震災の前には、5週間前から前兆現象が始まり、4~3週間前に最大の変動が見られた。この時には、牡鹿半島あたりの電子基準点で最も異常が出ていたという。この時には研究の途上で、いつ頃大きな地震があるとまでは予測ができなかったのだろうが、前述の南海トラフ地震の予測なども含めて、より精度の高い予測ができるようになることを期待したい。


 今回紹介した以外にも、諏訪大社の筒粥神事などのような「神による予言」のようなものもあり、また様々な宏観現象などの地震前兆も報告されていた。3.11を「人工地震」とする陰謀論が存在するが、人工だとした場合に、これらの前兆現象を説明できないのが弱点だろう。また、前述の科学者たちが人工地震を「予測」できるはずもない。

 ここで紹介したように、超常的・科学的な手法によって将来の大災害を予測している人々もいるのだから、科学者たちに予言を信じろとは言わないが、このような先駆的になるかもしれない研究には目を向けていただきたいものだ。

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タグ:予言 予知 地震

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