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お守り [洒落にならない怖い話12]

洒落にならないわけじゃないけど
昔怖い本か何かで読んだ話

ある女の子の小学5年の時の話

母親が霊感があったらしく、
除霊ほどではないが、印を切っている仕草をたまにしたりしているのを見たことがあるらしい、
自分の母親はそういう能力があるのかしら、と幼いながらに思っている程度だった。
その母親は、般若心経を唱えられるようにその子に教えていたそうだ
5年生だから覚えられるでしょ、と、
何かあったら唱えなさい、だからしっかり覚えるのよ。

母親は、自分とその娘のあなたには霊感があるような事を話し、時に霊に狙われるの、と
その子が怖がらないように説明をしたのだそうで。


学校の研修で5年生全員が県の宿泊施設で数日泊まって過ごす事があったそうだ。

出かける前日、母親が、お守りを渡してくれた、
これが守ってくれるからね。



387:本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 20:57:51 ID:WF7G/Bk40
バスで研修に向かう途中、隣に座るクラスの女の子の気分が優れない様だった、
その子とは一緒の二人部屋に泊まる予定だったので、気に掛かる。

施設に着くと、その子はより怯える様になり、
霊感でもあるのかしらと思い、聞いてみると、
そんなの知らない、ただ気味が悪い気がして、と言う

夜になり、風呂も終わって寝る時間になった。
相変わらずクラスメートは大人しく元気がない
楽しい宿泊研修も、落ち込んだ気分のまま過ごしているらしい。

彼女を安心させるため、消灯までの間、
自分の母親の話、霊感の話、そしてお守りの話をしてあげた、
このお守りを枕元に置いておいてあげる、だから安心よ、と。


夜になり、その子はもう眠っているようだ
自分は寝る前に母親や霊感の話をした手前、
妙に神経が研ぎ澄まされて、この狭い二人部屋に緊張が張り詰めているような気がした、
はたまた自分が緊張しているだけか、


やがて自分も眠ってしまったらしいのだが、
隣で寝てるクラスメートが何やらうなされてるようで
その声で目を覚ました、
薄明かりの中、部屋の時計を見ると自分が寝てからまだ一時間も経っていない

隣のクラスメートは上を向いたまま苦しそうに体を揺らしている
何か恐ろしい夢でも見ているのか、
身を起こし、彼女の枕元にあるお守りをその子の手に持たせて胸の上にのせてあげた。
しばらくすると、彼女の息は整い、静かな寝息になった。

それを見て自分も安心して、眠りに付いた。



388:本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 20:58:40 ID:WF7G/Bk40
しかし、寝苦しさを覚えて再び目を覚ました、脚の方が重い、
部屋の空気自体が重く、恐怖で身を起こせない、
自分の布団の上に、何か白いものが立っている、白い着物を着た何か。

私を踏みつけている、そう思うと怖くて何も出来ない、
そのまま自分の上を歩いてくる、苦しい、、、目は開けたくない、怖い。
それは両手を自分の肩の上に乗せてきて、
このオバケに布団の上から羽交い絞めにされるのではないかと恐怖した。

首を傾け、うっすらと目を開け隣のクラスメートを見る、
すやすやと眠っている。助けて・・・

布団そのものが岩のように重い、何も出来ない、
そうだ、お経、、、、

般若心経を唱えようと思った、母が教えてくれた般若心経
声は出せない、だから心の中で正確に唱えた、真っ暗な心の中で一心不乱に唱えた。

依然、布団は重いが、胸の辺りの重みが取れた、
上半身をガッチリ押さえつけていたオバケが両手を退けたのだろうか?



389:本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 20:59:37 ID:WF7G/Bk40
少し安心して真上を向いたまま薄目を開けてみる、
すると自分の顔の数センチの所に、魔女のような顔の老婆の顔があったのだ、
その顔は更に近づく、
全身が震え上がって、般若心経を更に唱えなおそうとした、
が、耳元で老婆がハッキリと言ってきた

  『そんなもの効くかよ』

・・・・殺される!

 
記憶はそこで途切れ、目を覚ましたら朝だった、
クラスメートによると、夜中に私がえらくうなされていて、怖くて可哀想だから、
お守を握って、この子を助けて、と祈っていたそうだ、
彼女もまたそのまま眠ってしまったらしい。

彼女自身は怖い夢を見ただとか、
お守りを私が握らせてあげた事だとかは全く覚えていないと言っていた。

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空に浮く鳥居 [洒落にならない怖い話12]

流れぶった切って、
俺が体験した話であまり怖くないかもしれないが、
ちょっと前の仕事が休みだった日、
原付でうちの裏山を走ってたんだよ、
そしたら空にぽっかりと
赤い鳥居が2つ並んだ状態で浮いてるんだよ、

赤い鳥居が浮いてるっていうより
宙にぼやけてるって感じかな。
道なりにその鳥居があったから
走り抜けたんだよね。
だからちょうどくぐった感じ。2つとも。

家に帰ってその日は普通に過ごした
問題は次の日からで、高熱が出て
薬を飲んでも病院に行っても
熱がさがらないんだよ、
母親が、何か最近変わったことはなかったかと聞かれて
息も絶え絶えで鳥居の事を話したんだよ
そしたらうちの母親が血相を変えて
Aさんに連絡しないと!!!!って電話してた。
Aさんってのはユタ(うちの地方じゃ呪い師みたいなもの)だ。



357:本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 15:40:34 ID:seXYTfG80
ほどなくしてAさんがやってきて
俺をみるなり、「あぁ、これは相当やられてるね・・・」
って言って来たんだよ、
何にやられてるのか何をやられてるのか
全く聞けなかった。身体が動かなくて
声も出なかったんだよ、
それなのに、家の仏壇の前に寝かされて
Aさんがもってきた酒やら米やらを仏壇に並べ始めて
「鳥居を2つくぐったんだね?」
と聞いてきたからかすかに頷いた。

「あんたの先祖に守ってもらうように今から頼むけど
 それが出来なかったらあんたは悪いけど
 ここで命が切れてしまうよ」
と、物騒な事を言うんだよ。
Aさんはなにやら呪文みたいな言葉を唱え始めた
俺が聞き取れたのは「マジムン」「グソー」「ニライ」の
3つだけで呪文みたいなものが書かれた紙で
体を叩かれておしまい。
Aさんが「どうにか切り抜けた。あんたよかったね、
     毎年墓参りにちゃんと行ってて」
て行ってきた。
俺、何となくなんだけど、墓参りだけは
親と一緒に行くのを欠かさなかったんだよ、
それが幸いしてたらしい。



358:本当にあった怖い名無し:2009/06/15(月) 15:41:17 ID:seXYTfG80
で、Aさんが「次に鳥居を見たらすぐに離れること 
       絶対くぐってはいけないこと」
と言い残して去って行った。
次の日、嘘みたいに熱が下がっていた。

母親に、どういう事か聞いてみたら
「世の中知らない方がいい事もある。」
と、最初取り合ってくれなかったが
しつこく聞いてみたら
・俺の家系に関係している
・鳥居をくぐったら8割の確率で死ぬ
・鳥居の数はその人が生きた年数に応じて違う
・雨の日は鳥居は出ない
としか教えてくれなかった。
これが今まで平和に暮らしてきた
俺の唯一の洒落にならなかった話。
読んでくれてどうもありがとう。

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怪談 [洒落にならない怖い話12]

高校の時、長崎へ修学旅行に行った時の話
宿泊した宿がボロで古かった。
原爆落とされた場所という理由で夜、
部屋のグループ数人で怪談話を始始めた(怖いから電気つけたままWWW)

俺はグロサイト等で集めた画像を駆使し中々怖がらす事が出来た。
怪談の途中友人一人が凄い叫び声をあげ壁を指さした。
壁には体を固定され?首を一心不乱上下左右に振り回す、
真っ黒な人の形のような物体があった。

皆部屋から逃げた。
先生に言い、先生の部屋で寝かせてもらったが眠れるはずがなかった。
今でも一心不乱に首を振り回す霊を忘れられない。
体を固定されいつまでも苦しんでる状態で念として残ってると思うと切ない。

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