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南海トラフ巨大地震発生はもうすぐ(最新研究と予言) [予言予知]

『週刊女性』(主婦と生活社)6月24日号によると、立命館大学歴史都市防災研究センター所長の高橋学教授が、新しい地震予測方法を発見したという。高橋氏は地理学専攻の学者であり、その専門領域は、環境史・土地開発史・災害史に基づいて災害予測や都市計画を検討する研究で、地震予測とはあまり関係がない。そのような学者が、なぜ・どのように地震予測方法を発見したのか? また、最新の予測ではフィリピンで大地震が起きる可能性があるといい、南海トラフ地震の発生とも無関係でなさそうだ。松原照子氏の南海トラフ地震に関連する気になる予言もあるので、併せて紹介することにしたい。


■データベース化により「大地震のクセ」を発見

 高橋氏は、1930年代以降の国内の有感地震をすべてデータベース化しているうちに、ある一定の傾向が見えてきた。その“大地震のクセ”は、次のようなものだという。

【巨大地震が起きるパターン】

1、 ある場所で、M4~M6クラスの地震が起きる。

2、その後、静穏期が続く。

3、「1」から1〜2週間後、同所で震度2~3程度の小地震が1日に5〜6回起きるようになる。

4、 「3」から1〜2日後に、プレートが大きく動き、M7クラスの大地震が起きる。

 この法則に基づいて、高橋氏は今年起きた海外の以下のような地震を予測し的中させた。

【高橋氏が的中させた地震】

・4/2:チリ北部M8.2 ・4/18:メキシコ南部M7.4 ・4/19:ソロモン諸島M7.5 ・5/13:コスタリカM6.8

 高橋氏によると、この法則を用いれば、大きな地震が発生しても、その後に危険ではない地域もわかるという。たとえば、今年5月5日に伊豆大島近海M6.0の地震があり、首都直下地震の前兆かとも言われたが、その後に小さい地震が頻発することはなかったため、首都直下はまだ近付いていないと判断した。

 その高橋氏が警戒する最新の予測は、フィリピンだという。フィリピンのミンダナオ島北東部では、5月31日〜6月1日にかけて、M4〜M5.5の地震が9回ほど続いた。このため、6月1日から2週間後の15日頃までにフィリピンで小地震が頻発するようになれば、その1~2日後にM7級の大地震が襲うだろうという。

 その後の6月2日以降もM4クラスの地震が時々起きていたが、これが高橋氏が言うところの「小地震が頻発する『3』」に当てはまるかどうか微妙なところだ。そのような群発地震が6月15日までに起きれば、17日前後にM7クラスの大地震発生ことになるのだが、さてどうなるだろうか?

 たとえこのフィリピンの地震がこの新法則に該当しないものだったとしても、高橋氏の発見は今後の地震予知の世界で非常に有効な方法論となるかもしれない。

 3月14日の伊予灘地震(M6.2)や5月5日の伊豆大島近海地震(M6.0)を予測し、的中させた村井俊治東大名誉教授にしても、地震予知は不可能とする地震学者たちではなく、門外漢の科学者たちが新法則を発見しているところも興味深い。

■南海トラフ地震に繋がる?

 今回の地震だけでなく、一般論としてフィリピンで大きな地震が起きれば、それが南海トラフ地震に繋がる可能性を示唆する声もある。前述の週刊女性の記事で、島村英紀・武蔵野学院大学特任教授は、「フィリピンで大地震が起きるのなら、南海トラフ地震も他人事ではありません。同時に連動する可能性もある」(『週刊女性』、主婦と生活社、6月24日号)と語っている。南海トラフの想定震源域である南海トラフは、フィリピン海プレートがユーラシアプレート(大陸側)に沈み込む部分にあり、フィリピン海プレートが非常に小さなプレートであるため、同じプレート上で起きる地震の影響が伝わりやすいというのだ。

 島村氏によると、過去の南海トラフ地震発生の前には、数十年前から西日本の内陸部で大きな地震が起きている。1995年に発生した阪神淡路大震災もその一つだったとすれば、「そろそろ南海トラフ地震...」ということになるのだろうか。


■松原照子氏の南海トラフ地震の予言が怖い!?

 南海トラフ地震といえば、予言者の松原照子氏が6月12日のブログの「世見」で、気になることを書いている。今年になって何度か見られるフレーズ「今年はギリギリセーフ」(松原照子、ブログ「幸福への近道」2014年6月12日より)を書いた後で、唐突に「『ディアナ号の悲劇が起こる』こんな声も聞こえた」と書いているのだ。

 恐らく、松原氏は「ディアナ号」が何かも理解していないままに、「不思議な世界の人々」から言われるがまま、原稿用紙に書いたと思われる。では、ディアナ号とは、一体なんなのだろうか?


■松原氏が書いた「ディアナ号」とは?

 嘉永7年11月4日(グレゴリオ歴1854年12月23日)に、安政東海地震(M8.4)が起きた。その日、下田港には、ロシア軍艦ディアナ号が入港していた。ディアナ号は津波で大破し、船の修理のために戸田港に向けて出航したが、途中で嵐に遭い、船は宮島沖まで流された。これが「ディアナ号の悲劇」だ。だが、松原氏が示した「ディアナ号の悲劇」とは、船の沈没事故がまた起きるという予言ではないと筆者は予測する。というのも、この安政東海地震の前後3年間で、巨大地震が相次いで起きていたからだ。それは、以下のものだ。

・1854年7月9日:伊賀上野地震(M7.25)
・1854年12月23日:安政東海地震(M8.4)
・1854年12月24日:安政南海地震(M8.4)
・1854年12月26日:豊予海峡地震(M7.4)
・1855年3月18日:飛騨地震(M6.8)
・1855年9月13日:陸前で地震(宮城県、M7.2)
・1855年11月7日:遠州灘で地震(東海の余震)。
・1855年11月11日:安政江戸地震(M8.1)
・1856年8月23日:安政八戸沖地震(M8.3)

 このように、ごく短期間の間に巨大地震が相次いで起きることが「安政の大地震」の特徴であり、そのような悲劇がまた起きることを、「ディアナ号の悲劇」にたとえたのではないだろうか? もしそのような巨大地震の連鎖が現実になるとしても、高橋学氏や村井俊治氏の新しい地震予測の手法により、事前に何らかの形で前兆が捉えられることを期待したいものだ。

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