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ハナちゃん [洒落にならない怖い話35]

5年前の話です。
我が家は庭に建て増しをして家を広くしました。
うちは祖母、両親、兄、妹、私と大人数だったので
部屋が増えてうれしかったのですが、それから我が家は
めちゃくちゃになりました。

父はお酒をほとんど呑まない人でしたが、理由もないのに
酒量が増え、暴力はふるわなかったものの大声でどなるように
なりました。兄はそんな父がいやで、就職が決まっていたので
会社の寮に入って家を出て行きました。
続いて祖母、妹が家で事故死しました。妹の遺体を見つけた
のは母で、突然のことで辛かったせいか変な拝み屋のところに通い
つめるようになり、家事をほとんどしなくなりました。
家が広くなってから3ヶ月でこれだけのことが起きました。



428:本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 15:56:21 ID:mCldIhro0
私はというとずっと夢だ、幻覚症状だと自分に言い聞かせて
ごまかしていたことがありました。家を広くしてから知らない
3人家族を家のあちこちで見るようになったのです。
最初に見たのは庭ででした。
父親らしき男、母親らしき女、子供らしき男の子。格好は
古い感じで3人で記念写真のように立っていて、口だけが
にやにやと笑っていて、ばかにされてるような感じでした。
いつも私が気づくと2、3秒経ってから消えます。

そんな中、野良猫が庭に迷い込んできました。うちは動物を
飼ったことがなかったのですが、私が学校に行く時と帰ってくる時、
必ず玄関にいて待っているその猫がかわいくてしょうがなくなり、
父と母の機嫌のいい時に説得し、うちで飼うことにしました。
鼻のところにほくろのような模様があったので「ハナちゃん」と
名づけ、ハナちゃんの存在は安らげない家の中で唯一の慰めでした。
ハナちゃんが一緒にいる時は、なぜかあの家族を見ることもありません
でした。



429:本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 15:56:59 ID:mCldIhro0
2ヶ月くらい経った頃、ハナちゃんは急に死にました。朝いつも1番に
起きるハナちゃんが起きてこないので、部屋を探すとハナちゃんは
冷たくなっていました。獣医さんは心臓麻痺かな、と言ってました。
私はここ3ヶ月に起きたこと、心の拠り所だったハナちゃんがいなく
なってしまったことで精神のバランスをくずしたのか、全てが
どうでもよくなり感情を表に出すことなく、毎日を過ごすようになりました。

ある夜、ふっと目を開けるとあの3人家族がベッドの脇に立って
私を見下ろしてました。にやにやと笑っていました。
今考えると恐ろしいのですが、その時はもう、勝手にしてよ・・・と
思っていました。その次の瞬間でした。
ものすごい剣幕で怒っている猫の大きな顔が浮かび上がり、父親らしき
男に噛みつきました。家族は驚愕の表情で消えました。私もこの時は
ほんとうに恐ろしかったのですが、穏やかに変わった猫の顔を見た瞬間
「ハナちゃん!!」と叫びました。鼻の横の模様がはっきり見えたのです。



430:本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 15:57:40 ID:mCldIhro0
朝起きると珍しく母が先に起きていました。寝ていたら布団の上から
猫の足のような感触でつつかれ、起きてしまったのだそうです。
私は抑えていた感情が一気にあふれ、大泣きしました。母と起きてきた父を
前にして、酒を呑んでどなるのは止めて、拝み屋に行くのも止めて、
こんなんじゃおばあちゃんと妹があの世にいけない、とにかく泣き叫び
ました。さすがに両親もわかってくれたらしく、父は家のお酒を全部
捨てて病院に通い、母は拝み屋に行かなくなり家事をするようになりました。

そんな時、兄から連絡がありました。子猫を飼ってくれないかというのです。
寮に住み着いた猫がいて、毎晩駅からの帰り道の途中で自分を待っている、
かわいくてほっておけない、自分は寮だから面倒みてくれないか、という
話でした。ハナちゃんには申しわけなかったですが、うちで飼うことに
しました。



431:本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 15:58:58 ID:mCldIhro0
学校から帰った夕方、1人で家にいた時です。台所でテレビを見ていると
寝ていた子猫が急に起きて廊下に飛び出ていきました。同時に廊下で
バタバタバタ!と玄関に向かって走る音が聞こえました。驚いて
廊下に出ると、子猫が毛を逆立てて玄関に向かって怒っていました。
近づくと「フィギャアアア!!」と猫の怒鳴り声と「うわあーっ!!」
と男の声が響きました。猫の声は子猫のものではありませんでした。

あの家族を見ることは全くなくなりました。
兄は猫が気になるらしくよく家に帰ってくるようになりました。
父も母もおかしなところはなくなり、家族で1ヶ月に1度は祖母と妹のお墓参りに
行きます。我が家では猫はうちの守り神、と思うようになったせいか、
今は7匹の猫がいます。子猫も大きくなりボスとして健在です。




433:本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 16:01:26 ID:Mg+VKUzU0
ハナちゃんGJ (つД`)・゚・

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タグ:ハナちゃん

夏の風物詩 [洒落にならない怖い話35]

僕が以前住んでいたアパートの話なんですが、僕が引っ越す
きっかけとなった出来事です。
僕のアパートは山の中のかなり古い二階建てのアパートでした。
もちろんトイレは共同で、風呂なんか付いてません。
僕の部屋は二階の一番奥の角部屋でした。
窓からの眺めも悪く、っていうか外は森みたいな雑木林で、
昼間でも日当たりは悪かったです。
僕の部屋は大学から近くて、よく溜まり場みたいな感じになっていました。

その日も普通にサークルの友達が来ててゲームとか麻雀してたんですが、
夜遅くなってしまい友人A(男)とB子(女)とC子(女)は、僕の部屋に泊まることになったんです。
まぁ次の日は休みだしいいかなと。そのまま大体2時くらいまで麻雀とかしてましたが、
ちょっと飽きてきたのかB子が「肝試しでも行く?」と言ってきました。
僕もオカ板来るくらいのオカルト好きなので即おk。
Aも乗ってきて、残りはC子なんですが、
彼女はいわゆる天然キャラで「私霊感あるからあんまり行きたくない」と、
あんまり乗り気じゃなかった。結局、夏の風物詩ってことで半ば強制的に連れてく事にしました。



390:387:2005/10/27(木) 13:30:45 ID:Sl4d6efh0
肝試しの場所は僕のアパートの裏、森の入り口って感じの獣道があり、
その奥はどうなってるのか行ってみる事にした。
興味はあっても全員びびりなので4人で一緒に行くことにした。
ライトは一つしかなく、先頭の僕がライトを持ち僕の肩に捕まるように、

←僕・B子・A・C子

てな感じで前の人の肩を持って獣道を歩いていました。
実はこの森、僕のアパートと逆の方から行くと頂上には古い神社があります。
皆はこの事を知らなくて、「森を歩いてたらいきなり神社に着いたら驚くかな」と思い、
僕はあえて皆には言いませんでした。
夜行くと獣道ってものすごく分かりずらくて、何回も道を見失いそうになったが
僕はさりげなく皆を神社方面に誘導しました。
僕のアパートから神社までそう遠くはなく、多分歩いて10分くらいだと思う。
もうすぐ頂上に着くかなと思い、僕はみんなの驚く顔を楽しみにしました。



391:387:2005/10/27(木) 13:31:19 ID:Sl4d6efh0
「ストップ!ちょっと待って!」いきなりAは叫びました。
みんなサッと後ろを振り向き、「えっ?なに!?」
A 「C子がいないんだけど!」
僕 「はぁ?おまえの肩持ってたんじゃないの?」
A 「(C子が)手ぇ離したと思って後ろ向いたらいねーんだよ!」
B子「えっ!?それってマジやばくない!?」

僕たちはC子の名前を呼びながら森から出ることにしました。
森の中でC子は見つかりませんでした。

僕たちはアパートの前まで戻り、かなり焦りながらどうするか決めました。
結局、僕とAがもう一度山に入り、B子は僕の部屋で待機という感じになった。
僕とAは再び森の入り口に来て、いざっ・・て時にAの携帯が鳴りました。



392:387:2005/10/27(木) 13:31:56 ID:Sl4d6efh0
B子です。C子が僕の部屋の前にうずくまってるとの事。
僕とAは胸を撫で下ろし、アパートに戻りました。
部屋の前でC子が泣いていて、それをB子が慰めていた。
とりあえず部屋の鍵を開け、C子が泣き止むのを待ちました。
C子は「ごめんね、ごめんね」と呟きながら部屋の隅でうずくまっていた。
10分程してやっとC子は泣き止みました。
「なぁ、途中で帰るのはいいけど、せめて何か言ってくれよ」
Aは少しイラついた様子でC子に言った。
C子「ごめん・・・、ヒック・・・でも私ちゃんと戻るって、言ったよ・・・」
A 「聞こえなかったら意味ないでしょ」
C子「私・・・大きい声で・・・言ったのに・・・、それに」
C子「私、森には入ってないよ・・・」

僕達は背筋がゾッとしました。
A 「・・・はっ、何言ってるの・・・?オレの肩ずっと持ってたじゃん!!」
C子「森に入る前・・・に嫌な感じがして・・・それで入るのやめたの・・・」
B子「ちょっと、もうやめてよ!!」
B子が突然きれて会話は途切れました。
気まずい雰囲気が続き、結局そのまま寝て、次の日みんなは帰宅しました。



393:387:2005/10/27(木) 13:33:06 ID:Sl4d6efh0
その日、Aから電話が来ました。もちろん昨日の事に関してです。
A「なぁ(僕の名)、昨日の事どう思う?」
僕「さぁな?一瞬びびったけど、どうせどっちか嘘ついてんだろ?」
A「いや、オレは嘘ついてねえよ」
確かにAは意味の無い嘘はつかないやつだった。
A「・・・・、あのな・・・オレ森の中で一度だけ後ろを見たんだ」
 「・・・その時C子は確かにいた。けどな・・・」
 「その時、C子がニタァって笑ったんだ・・・。」
 「・・・目とかつり上がってるように見えた・・・まるで狐に憑かれてるみたいに・・・」

その古い神社には狐をまつっている、いわゆる稲荷神社でした。終わり

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タグ:夏の風物詩

一人での残業に注意 [洒落にならない怖い話35]

5年位前に体験した話をします。怖くなかったらごめんなさい

当時転職した会社でそこそこ仕事にもなれた頃の話しです。
小さい会社で事務の仕事をしてました。
その日、明日必要な書類作成の為残業してました。
事務は私一人しかおらず、いつもは社長も残ってくれるのですが
その日は他の用事で不在でした。

途中彼からメールが来たのですが、今日は残業だからと返信して
仕事を続行してました。
時間はそんなに遅くはなかったと記憶してます
そろそろ終わりそうといった所でコーヒーでも飲もうかと立ち上がった時
ドアがコツン コツンと小さく鳴りました
ドキっとしましたが、気のせいかな~疲れてるしと気にせず
自販機は事務所の外にありましたのでドアの方へ向かいました。
ドアの前に来た時今度は大きく ドン ドン ドン
ところが外には誰もいないのです その事務所にはモニターがありますが
何も映ってなかったのです
続きます



313:本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 22:48:01 ID:Vht1YSzs0
もう怖くて仕方なくなり、デスクに戻りあわてて彼に電話しました。
その時急に停電というか真っ暗になりました。
もう恐怖の局地に達してしまい、兎に角逃げようとした時
立てないのです 下を見るとデスクの下で女の人が私の両足首を
つかんでいるのです

状況わかりますか?グレーのよくある事務デスクで下半分が開いてるタイプ
なんですが、その女の人は寝そべる形で私の足首をつかみ
ただただ無表情にこちらを見ていました。
私はあまりの恐怖に気を失ってしまいました。
どれ位たった事でしょうか ドン ドン ドン とドアを叩く音と私を呼ぶ
聞き覚えのある声で意識を取り戻しました。
電話の様子がおかしかったので心配した彼が来てくれたようです。

それ以来恐怖体験はありません。これが一番怖かった体験です。
文章能力がなく、読みづらくてすみませんでした。




314:本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 22:58:49 ID:fWnOnDHF0
>>313
こういう日常に急に入り込んでくる恐怖体験が共感できて怖いな



315:本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 00:05:26 ID:SYfRii5p0
>>313
怖ぇ
音、誰もいない、突然停電、掴まれる
恐怖のフルコースじゃねーか

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