黒い人 [洒落にならない怖い話29]
俺は霊を信じない。信じないっつか、今までそう言った類の体験をしてないから、信じられない
でもたった1度だけした不思議な体験を話そうと思う。
季節は4~5月、冬の布団が暑く感じる季節だったの覚えてる。
夜中にふと暑くて目が覚めた。枕元の携帯で時間を確認したら確か2時40分頃。
1度起きるとなかなか寝つけなくてゴロゴロしてた。
うつ伏せになり眠れるかなぁ…って時に耳元で「パンッ」と音がした。
俺は「家が軋む音かな…」と思いつつ眠りにつこうとした。そしたらまた「パンッ!」と鳴った。
実感した。あきらかに人が手をたたく音。慌てて顔を音の鳴る方へ向ける。
そこには……人が立ってた。人がベッドの真横で俺を見下ろしてた。
よくこう言った話しだとここで気絶したり、金縛りになったりするんだけど、実際遭遇すりゃわかる。
そんなグッタイミングで金縛りにもならないし、人間そんな簡単に気絶などしない。
俺は慌てて体を起こした。さっきは寝ていてわからなかったが、目の前の人物は異常に「長かった」
顔、腕、足と言った各パーツが異常に長い。
部屋が真っ暗で外見はハッキリわからなかったが、全体的に黒っぽかったのを覚えてる。
640:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 23:20:49 ID:opCzKHewO
「………誰?」
自分でも情けない程ビビってた声。その人物は何も答えない。
俺がもう1度「……誰だよ」って言った瞬間、その人物がスーーッと近付いてきた。
「殺される」
霊や化け物の方がよっぽどマシだ。夜中に知らない人が立ってて、何も言わずに近付いてくる。
この状況は本当に洒落にならなかった。
そいつは俺の目の前まで来て「○△※□」と言った。
心臓バクバクで頭パニクってて何を言ったかわからない。
そいつがもう1度「○△※□」と言った。(○△※□は伏せてあるが隣人の名字だ。)
俺が「○…○△※□なら、隣の家だけど」と答えると、
そいつは振り返りスーーッと消え……なかった。
その人物は普通に扉を開け、俺の部屋を出ていった。
そこで俺は夢じゃないんだ、霊じゃないんだ…と実感した。
641:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 23:22:14 ID:opCzKHewO
俺は暫く固まった後、緊張からの開放と生きている安心からその場に座り込んだ。
段々と落ち着いてきて「泥棒だ!」と実感し、携帯を手に取り両親に電話をした。
俺の部屋は3階で両親は2階。泥棒が両親の部屋の前を通るかも…と思うと無性に怖くて「何とか起こさないと!」と思った。
母親が寝ボケた声で「もしもし…」と出る。俺は何をどう伝えたらいいかわからずただ「起きて」を連呼した。
母が父を起こし、電話で事情を説明した。と言っても変な人がいた…くらいだが。
事情を説明している内に「これだけ時間がたてば泥棒もどこかから出ていったのかな…」と安心していた。
正直、両親の部屋に行く勇気がなかったんだ。
暫くして両親が階段を登ってくる音が聞こえた。
642:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 23:23:00 ID:opCzKHewO
扉のノブがガチャッと音をたてる。扉の向こうの両親が言った。
「○○、鍵開けてくれ」
この言葉は一生忘れないと思う。なんか目の前がまっ白になっていった。
さっき泥棒はそこの扉から出ていったのに…
体を震わせて鍵を開ける。両親が俺の顔を見るなり驚いていた。
余程酷い顔色をしてたんだと思う。それから3人で家の隅々をまわった。
玄関、窓等、泥棒が入りそうな所は尽く無事だった。
両親はそれでも「警察呼ぶか?」と言ってくれたのが凄く嬉しかった。
こんな粋狂な話しを信じてくれてるんだな…と。家族の優しさを感じた。
その日は両親の部屋で休み、何事もなく朝を迎えた。
母が洗濯物を干しながら隣人と挨拶をしてる。父が新聞読みながら飯を食べてる。
そこにあるのはいつもの朝の光景。
俺は自分にあれは夢なのだと言い聞かせた。
夢であるはずがない。
でも夢だったのだと。
643:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 23:23:53 ID:opCzKHewO
テレビを見ていると母が血相を変えて家に駆け込んできた。
父と俺が驚いて母を見ると、母はこう言った。
「○△※□…さんの所の旦那さん、亡くなったって」
…血の気がひいた。景色がグニャっと歪んだ。
父と母が何か話してたが耳鳴りでよく聞こえない。ただひたすら昨日の事を思い出していた。
「○△※□」…昨日の人物は確かにそう言った。○△※□さんの家を俺が教えたんだ…俺のせいだ……
母が「詳しい事を聞いてくる」と言い、隣へ走っていった。
暫くして母が帰ってきて「何か夜中に急だったって。多分心臓か何か…」と言った。
俺は母に「こ、殺されたとかじゃないの?」と聞いた。
母はキョトンとして「殺される訳ないでしょ。昨日まで元気だったのに…怖いねぇ」と答えた。
後に○△※□さんが亡くなったのは夜中の3時頃だった事がわかった。
俺は霊を信じない。あれは死神だった、そんな事を言われても信じない。
昨日5年ぶりに現れた人物が、親の名前を問いかけてきた事も信じない。
目の前の親の死体も信じない。
信じたくない。
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でもたった1度だけした不思議な体験を話そうと思う。
季節は4~5月、冬の布団が暑く感じる季節だったの覚えてる。
夜中にふと暑くて目が覚めた。枕元の携帯で時間を確認したら確か2時40分頃。
1度起きるとなかなか寝つけなくてゴロゴロしてた。
うつ伏せになり眠れるかなぁ…って時に耳元で「パンッ」と音がした。
俺は「家が軋む音かな…」と思いつつ眠りにつこうとした。そしたらまた「パンッ!」と鳴った。
実感した。あきらかに人が手をたたく音。慌てて顔を音の鳴る方へ向ける。
そこには……人が立ってた。人がベッドの真横で俺を見下ろしてた。
よくこう言った話しだとここで気絶したり、金縛りになったりするんだけど、実際遭遇すりゃわかる。
そんなグッタイミングで金縛りにもならないし、人間そんな簡単に気絶などしない。
俺は慌てて体を起こした。さっきは寝ていてわからなかったが、目の前の人物は異常に「長かった」
顔、腕、足と言った各パーツが異常に長い。
部屋が真っ暗で外見はハッキリわからなかったが、全体的に黒っぽかったのを覚えてる。
640:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 23:20:49 ID:opCzKHewO
「………誰?」
自分でも情けない程ビビってた声。その人物は何も答えない。
俺がもう1度「……誰だよ」って言った瞬間、その人物がスーーッと近付いてきた。
「殺される」
霊や化け物の方がよっぽどマシだ。夜中に知らない人が立ってて、何も言わずに近付いてくる。
この状況は本当に洒落にならなかった。
そいつは俺の目の前まで来て「○△※□」と言った。
心臓バクバクで頭パニクってて何を言ったかわからない。
そいつがもう1度「○△※□」と言った。(○△※□は伏せてあるが隣人の名字だ。)
俺が「○…○△※□なら、隣の家だけど」と答えると、
そいつは振り返りスーーッと消え……なかった。
その人物は普通に扉を開け、俺の部屋を出ていった。
そこで俺は夢じゃないんだ、霊じゃないんだ…と実感した。
641:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 23:22:14 ID:opCzKHewO
俺は暫く固まった後、緊張からの開放と生きている安心からその場に座り込んだ。
段々と落ち着いてきて「泥棒だ!」と実感し、携帯を手に取り両親に電話をした。
俺の部屋は3階で両親は2階。泥棒が両親の部屋の前を通るかも…と思うと無性に怖くて「何とか起こさないと!」と思った。
母親が寝ボケた声で「もしもし…」と出る。俺は何をどう伝えたらいいかわからずただ「起きて」を連呼した。
母が父を起こし、電話で事情を説明した。と言っても変な人がいた…くらいだが。
事情を説明している内に「これだけ時間がたてば泥棒もどこかから出ていったのかな…」と安心していた。
正直、両親の部屋に行く勇気がなかったんだ。
暫くして両親が階段を登ってくる音が聞こえた。
642:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 23:23:00 ID:opCzKHewO
扉のノブがガチャッと音をたてる。扉の向こうの両親が言った。
「○○、鍵開けてくれ」
この言葉は一生忘れないと思う。なんか目の前がまっ白になっていった。
さっき泥棒はそこの扉から出ていったのに…
体を震わせて鍵を開ける。両親が俺の顔を見るなり驚いていた。
余程酷い顔色をしてたんだと思う。それから3人で家の隅々をまわった。
玄関、窓等、泥棒が入りそうな所は尽く無事だった。
両親はそれでも「警察呼ぶか?」と言ってくれたのが凄く嬉しかった。
こんな粋狂な話しを信じてくれてるんだな…と。家族の優しさを感じた。
その日は両親の部屋で休み、何事もなく朝を迎えた。
母が洗濯物を干しながら隣人と挨拶をしてる。父が新聞読みながら飯を食べてる。
そこにあるのはいつもの朝の光景。
俺は自分にあれは夢なのだと言い聞かせた。
夢であるはずがない。
でも夢だったのだと。
643:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 23:23:53 ID:opCzKHewO
テレビを見ていると母が血相を変えて家に駆け込んできた。
父と俺が驚いて母を見ると、母はこう言った。
「○△※□…さんの所の旦那さん、亡くなったって」
…血の気がひいた。景色がグニャっと歪んだ。
父と母が何か話してたが耳鳴りでよく聞こえない。ただひたすら昨日の事を思い出していた。
「○△※□」…昨日の人物は確かにそう言った。○△※□さんの家を俺が教えたんだ…俺のせいだ……
母が「詳しい事を聞いてくる」と言い、隣へ走っていった。
暫くして母が帰ってきて「何か夜中に急だったって。多分心臓か何か…」と言った。
俺は母に「こ、殺されたとかじゃないの?」と聞いた。
母はキョトンとして「殺される訳ないでしょ。昨日まで元気だったのに…怖いねぇ」と答えた。
後に○△※□さんが亡くなったのは夜中の3時頃だった事がわかった。
俺は霊を信じない。あれは死神だった、そんな事を言われても信じない。
昨日5年ぶりに現れた人物が、親の名前を問いかけてきた事も信じない。
目の前の親の死体も信じない。
信じたくない。
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封印された扉 [洒落にならない怖い話29]
信じるか信じないかは別として知り合いに変わったやつがいる
小学校時代からの友人で、現役の住職をやってるやつがいる
私自身は霊感なんてこれっぽちも持ち合わせていないのだが
こいつのせいで 何回かありえない現象にあっている
とまぁ書こうと思ったのですが、セリフが多いからとか
私が好戦的だと不評なので、住職の親父さん大住職から
聞いた話書きます
大住職のお寺は、何十代と続いたわりと古いお寺です。
当然建物もかなり古く、いまだに釜戸なるものも存在します
この話しはその釜戸の横にある、封印された扉の話です
場所柄、あの悲惨な戦争の戦火にお寺は、巻き込まれませんでした
大住職のお父さんは、大変人が出来ておられて、戦火に巻き込まれた
人たちの避難先として、お寺を開放していたそうです。
人づてで、他府県からの方も避難して来てたみたいです。
多いときには数十家族もお寺に住んでいた時もあったようです
戦争も終わりに近い時期、大住職のお父さんが、寝ていると
軍靴の音が 聞こえてきたそうです。一つや二つではなく
数十人が行進しているようなそんな音だったそうです。
594:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 19:33:03 ID:DcZtbYbr0
そしてドンドンドンと、激しく扉をたたく音がする、急いで
玄関にでたが、玄関ではない 釜戸の横の勝手口を叩いている
大住職のお父さんは なんでそんな所を思ったそうですが、
勝手口の扉を開けたそうです。するとそこには、一人の軍人さんが
立っており、大住職のお父さんを顔を見ると靴を揃え敬礼をし、
「私は南方******隊の******であります。私の家族が大変お世話に
なっていると聞き、お礼に参りました」
その当時、帰還兵というのは神様のようなもんで、お国のために
戦ってきたというもので大住職のお父さんは大変恐縮し、
すぐに家族の方をお呼びするので、お座りになってお待ちください
と家族の方をよびいったそうです。
家族の方と一緒に戻ると、その帰還兵の姿はなく、扉もしまって
いたそうです。
1ヶ月ほどあと戦死の官報がお寺の方にきたそうです
終戦までに5回か6回くらい 同じような事があり、きまって
釜戸の横の勝手口にやってきてたそうです
やがて終戦になり大住職のお父さんは
死んでも家族のことを思ってここに来る
悲しいがそれは仏さんの為にならないと扉を封印したそうです
家族には、そういう方達がいたのをわすれないようにと
塩とお供え物をするよう 言い残したそうです
今でも住職の家では、毎年勝手口にお供え物をしている
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小学校時代からの友人で、現役の住職をやってるやつがいる
私自身は霊感なんてこれっぽちも持ち合わせていないのだが
こいつのせいで 何回かありえない現象にあっている
とまぁ書こうと思ったのですが、セリフが多いからとか
私が好戦的だと不評なので、住職の親父さん大住職から
聞いた話書きます
大住職のお寺は、何十代と続いたわりと古いお寺です。
当然建物もかなり古く、いまだに釜戸なるものも存在します
この話しはその釜戸の横にある、封印された扉の話です
場所柄、あの悲惨な戦争の戦火にお寺は、巻き込まれませんでした
大住職のお父さんは、大変人が出来ておられて、戦火に巻き込まれた
人たちの避難先として、お寺を開放していたそうです。
人づてで、他府県からの方も避難して来てたみたいです。
多いときには数十家族もお寺に住んでいた時もあったようです
戦争も終わりに近い時期、大住職のお父さんが、寝ていると
軍靴の音が 聞こえてきたそうです。一つや二つではなく
数十人が行進しているようなそんな音だったそうです。
594:本当にあった怖い名無し:2006/05/07(日) 19:33:03 ID:DcZtbYbr0
そしてドンドンドンと、激しく扉をたたく音がする、急いで
玄関にでたが、玄関ではない 釜戸の横の勝手口を叩いている
大住職のお父さんは なんでそんな所を思ったそうですが、
勝手口の扉を開けたそうです。するとそこには、一人の軍人さんが
立っており、大住職のお父さんを顔を見ると靴を揃え敬礼をし、
「私は南方******隊の******であります。私の家族が大変お世話に
なっていると聞き、お礼に参りました」
その当時、帰還兵というのは神様のようなもんで、お国のために
戦ってきたというもので大住職のお父さんは大変恐縮し、
すぐに家族の方をお呼びするので、お座りになってお待ちください
と家族の方をよびいったそうです。
家族の方と一緒に戻ると、その帰還兵の姿はなく、扉もしまって
いたそうです。
1ヶ月ほどあと戦死の官報がお寺の方にきたそうです
終戦までに5回か6回くらい 同じような事があり、きまって
釜戸の横の勝手口にやってきてたそうです
やがて終戦になり大住職のお父さんは
死んでも家族のことを思ってここに来る
悲しいがそれは仏さんの為にならないと扉を封印したそうです
家族には、そういう方達がいたのをわすれないようにと
塩とお供え物をするよう 言い残したそうです
今でも住職の家では、毎年勝手口にお供え物をしている
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白目 [洒落にならない怖い話29]
ひとつ俺のつまらん昔話を聞いてくれ。
近所に数年に一度死亡事故が起きるって交差点があるんだ。
俺が高校のころの話なんだけど、ある日の夕方塾に行くためにその交差点差し掛かったとき、向かいから子供を背負った女の人が通りかかってた。
俺は信号が変わるギリギリに交差点を渡ったんだけど、女の人とすれ違いざまに何気なく目を向けたら、子供がすげえ白目むいてんの。
しかもよく見ると背負ってるんじゃなくて子供がその女の人にしがみついてる感じ。
うわあ、と思って通り過ぎてしばらく歩いていってたら、ドーン!って音がして戻ったらその女の人が車に撥ねられてんの。
俺すげえ動転しちゃって何とか携帯で救急呼んで撥ねられた女の人のところに行ったんだけど、見た感じ生きてそうじゃなかった。だって頭が割れてたもん。何故か子供がいないんだっ。
後から警察が来たんで子供のこと話したんだけど、その後いくら探しても子供なんか見つからなくて、しかもその女の人にも子供なんかいないって話で、何か俺のみ間違いって話になったんだ。
俺としては納得行かないんだけど、まあそんならいいやってことで引き下がったんだ。
後、もうひとつ俺の供述でおかしな点があって、俺の話ではその女の人は俺の向かいから交差点を渡ったんだけど、何か運転手の話だとその女の人は俺が渡った方からすげえ勢いで走ってきて車にぶつかったんだって。
その点も警察にすごい追及されたけど、俺は見たまんまを話してんだし、ほんとに困ったことを覚えてる。
結局、俺とすれ違って一度交差点を渡りきった後で何故か反転して赤信号を走って渡ろうとしたってことで落ち着いた。
そんなこんなで処理も終わって家に帰ることになったんだけど、ひとつだけ気になったことを聞いてみたんだ。
「人って撥ねられると白目剥くもんなんですか?」って。
だってその女の人の顔が、あの後ろに張り付いてた子供にそっくりだったからね。
刑事さんがえらく微妙な顔してたのを覚えてる。
398:本当にあった怖い名無し:2006/05/05(金) 23:53:03 ID:COy7OPAK0
>>395
想像すると怖くなったきた・・白目ヤバス
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近所に数年に一度死亡事故が起きるって交差点があるんだ。
俺が高校のころの話なんだけど、ある日の夕方塾に行くためにその交差点差し掛かったとき、向かいから子供を背負った女の人が通りかかってた。
俺は信号が変わるギリギリに交差点を渡ったんだけど、女の人とすれ違いざまに何気なく目を向けたら、子供がすげえ白目むいてんの。
しかもよく見ると背負ってるんじゃなくて子供がその女の人にしがみついてる感じ。
うわあ、と思って通り過ぎてしばらく歩いていってたら、ドーン!って音がして戻ったらその女の人が車に撥ねられてんの。
俺すげえ動転しちゃって何とか携帯で救急呼んで撥ねられた女の人のところに行ったんだけど、見た感じ生きてそうじゃなかった。だって頭が割れてたもん。何故か子供がいないんだっ。
後から警察が来たんで子供のこと話したんだけど、その後いくら探しても子供なんか見つからなくて、しかもその女の人にも子供なんかいないって話で、何か俺のみ間違いって話になったんだ。
俺としては納得行かないんだけど、まあそんならいいやってことで引き下がったんだ。
後、もうひとつ俺の供述でおかしな点があって、俺の話ではその女の人は俺の向かいから交差点を渡ったんだけど、何か運転手の話だとその女の人は俺が渡った方からすげえ勢いで走ってきて車にぶつかったんだって。
その点も警察にすごい追及されたけど、俺は見たまんまを話してんだし、ほんとに困ったことを覚えてる。
結局、俺とすれ違って一度交差点を渡りきった後で何故か反転して赤信号を走って渡ろうとしたってことで落ち着いた。
そんなこんなで処理も終わって家に帰ることになったんだけど、ひとつだけ気になったことを聞いてみたんだ。
「人って撥ねられると白目剥くもんなんですか?」って。
だってその女の人の顔が、あの後ろに張り付いてた子供にそっくりだったからね。
刑事さんがえらく微妙な顔してたのを覚えてる。
398:本当にあった怖い名無し:2006/05/05(金) 23:53:03 ID:COy7OPAK0
>>395
想像すると怖くなったきた・・白目ヤバス
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