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白いワンピースの女 [洒落にならない怖い話11]

二十歳の夏の時の話
友達と車で毎晩のようにナンパに行っていた。
とある海岸通りを過ぎ、友達が「収穫ないし、今日は帰るか?」と話かけてきた。
明日も仕事だしな、帰るか、と俺。そんなこんなで帰り道、車を走らせていると
あるトンネルの入り口に白いワンピースを着て、むぎわら帽子を深々と被った女の子を発見!

時計を見ると夜中の2時を回ったあたり。こんな時間にこんなところで何やってんだ?と友達。
とりあえず車をUターンさせろと俺。車をUターンさせ彼女の近くへ
こんなところで何やってるの?助手席から話かけるも無言…
とりあえず車を脇に寄せ、歩いて彼女に近づき、再度話かけるも無言…

ふと彼女の足元を見ると裸足、しかもびしょびしょに濡れている。
友達が深々被ったむぎわら帽子を覗き込もうとすると顔を背ける。???
こんな時間に一人でこんなところいたら危ないから送ろうか?
またしても無言…
何かえもいわれぬ気味悪さを覚えその場を退散。



560: 本当にあった怖い名無し:2009/07/25(土) 04:59:02 ID:tK/zWPbfO
その日はそのまま帰宅し、数日たったお盆休み。
両親と弟は田舎に墓参りにいって、その日は一人。
昼の2時~くらい、連日の夜遊びで疲れが溜まっていたのかウトウトと昼寝をしてしまった。
一時間位昼寝をして、時計を見ると15時過ぎ。

すると、玄関が開く音がする。アレ?誰かきたのか?横になったままボーッとしていると
勝手に上がりこんだみたいな足音がする。
足音をよーく聞くと、ピチャピチャと濡れたような音。しかも一人じゃない…
やがてその足音は2階にいる俺に気づいたのかしらないが、階段を上がりだした。

あまりの恐怖でガタガタと震えている。
無意識のうちに、身体は金縛りなのか寝た状態から動かない。
ガチャン!! と部屋の扉が開く
そこには、数日前の夜中、トンネルで見た白いワンピースの女と、
もう一人ひまわり柄のワンピースをきた女が立っていた。

二人ともむぎわら帽子を深々被り顔が確認出来ない。
幽霊ってこんな昼間でもでんのかよ~~と呟く余裕もなく
二人がベッドの側に歩みよってくる。
そしてベッドの横に立ち、白いワンピースの女がひまわり柄の女に

「ねぇ、誰かさんに似てない?」

するとひまわり柄の女が、俺の顔を覗き込むように顔を近づけた。
「うん、似てるフフッ」


その女、目は空洞 顔は真っ黒。


ギャーーーーと力の限り叫んだところ、身体が動くようになり、その女達も消えました。

が、自分の部屋のベッドにいたつもりが、
なぜか風呂場で倒れていて時間は夜の10時を過ぎていました。
未だにあの日の経験はなんだったのか?不思議で仕方ありません。

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不気味な宗教 [洒落にならない怖い話11]

なんか妙な流れだが、思い出したので

小学生の頃、友人のMちゃんという子がいた
Mちゃんの両親(特に母親)は、宗教好きで、よく分からないけど、色々やっていたようだった
家に遊びに行くと、絵の得意だった自分に、半紙を渡して、赤い墨?で鶏の絵とか、
派手なこけしのような人形の写真を渡されて、その絵を描いてと言われたりした
気持ち悪かったのが、ネズミ捕りにかかっていた白ネズミが、可愛く、出して触ってみたいと
言ったら、M母に止められて、いきなり「生理きてるの?」と聞かれた

バカ正直にまだですと言ったら
「そう、ならいいけど、でも念のため触らないで、それ血を使わなきゃいけないから」って
子供心にヤバイ人だと感じた

MちゃんとM母に連れられて、宗教団体みたいなのに連れて行かれたことがあった
寂れた4階建のアパートで、ベランダの鉄格子が錆付いて、
赤茶に変色してたのが印象に残ってる

同じく赤茶けた鉄のドアを開けて、中に入ると、2DKくらいの普通の家っぽい
でも大人が10人くらいなぜか壁に向かって、拝んでいたので、部屋はとても狭苦しかった
何か異様な雰囲気がして、帰りたくなったが、車で来ているため、一人では帰れない
隣のMちゃんを見ると、慣れているようで、ずかずかと中央のちゃぶ台の前に座り、
出された麦茶を飲んでいたので、それに習う事にした



479: 本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 20:44:09 ID:HxxG9Ptf0
脇ではM母と、知らない男の人が楽しそうに談笑しており、
まわりは、おばさんやら、お兄さんやらが壁に向かって無言で祈っている
入り口側と、ベランダ側を除いた、両側の壁に向かって、正座してた
壁には、生成りに朱色でなにか模様と読めない字が書かれた、タペストリーが貼ってあって
鶏とネズミと蛇がいたような気がする
それを見て、ああこの間描かされたのはこれかあ、と思った

M母も祈りだしたが、Mちゃんは置かれたマンガ本を読んでて、私は退屈になった
何の気なしに部屋を見渡すと、いたるところに子供がいるのに気がついた
(自分も子供だが、もっと小さい子、3歳くらいから5、6歳くらい)

全部で何人いたかは覚えてないけど、台所の椅子の下と、天井の角に二人
あとはテレビ台の中のは覚えてる
性別は良く分からないのも居たし、女の子っぽいのも居た
特に怖かった記憶は無いけど、居心地悪い感じして
マンガを読んでるMちゃんに「なに?あの子達?」と言うと
「ああ、見えるんだ」とそっけなく言われた
異様な情景だったが、宗教だからかと変に納得して、「あの子達が神様?」と聞いたら
Mちゃんは「違うよ、何で居るのか分かんない、今日は多いね」と言って、詳しく教えてくれなかった



480:本当にあった怖い名無し:2009/07/24(金) 20:45:14 ID:HxxG9Ptf0
2時間くらいして、やっと帰る事になった
靴を履きながら、振り返ると、台所と居間?の間のガラス戸に
びっしりと子供の顔が張り付いてる
ガラス戸は木の格子がはまってて、障子みたいな感じで、
その一個々に顔が、一つ二つある感じ
海岸の岩のフジツボみたいだった
ここに来て初めてぞっとした

その後、そのアパートについていく事は無かったし、
Mちゃんに聞いても、「わかんない、いつもそう」と言うだけ
Mちゃんは引っ越して小学校を変わってしまうけど、車でなら行ける場所だったので
泊まりに行ったり、近所の高校に通ったので、社会人になるまでポツポツと交流している

いかがわしい宗教団体でも、何らかの不思議な力はあるのかなあと思った
以上、記憶も曖昧で消化不良、申し訳ないが、夏になるとなんとなく思い出す出来事

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銭湯の鏡 [洒落にならない怖い話11]

貧乏なアパート暮らしの女です。
風呂が無いので銭湯に行ってる。
いつもの店が休みだったから、ちょっと遠くの銭湯に行った。

浴室には数人のオバちゃんがいて、楽しそうに話し合ってた。
洗髪してると視線を感じる。洗髪を終えてから顔を上げたら、
自分の前の鏡に知らないお婆さんの横顔が映ってた。横目で、こっちを見てた。
(洗髪台の正面が鏡になってる。普通なら自分の正面顔が映るはず)

死ぬほどビックリした。ビックリしすぎると悲鳴も出せないと初めて知った。
思わず後ろを振り向いたら、誰もいなかった。
というか浴室に誰もいなかった。
さっきまで喋りまくってたオバちゃんたちは、みんな更衣室に移動してた。

もう1度鏡を見たらちゃんと自分の顔が映ったけど
絶対に見間違えなんかじゃないよ。
体格もポーズも違うし。白髪だったし。目が合ったし。
あわてて私も浴室から出た。
洗えたのは頭だけで体は洗えなかったけど、それどころじゃない。

怖いよ。あのお婆さん誰?
もう二度と、あの銭湯には行かない。

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