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過去の栄光を語るおっさん [洒落にならない怖い話10]

そういえば5年くらい前に昼過ぎの空いた電車に乗っていたら
それまでカバンを抱えて座っていた40代後半くらいのおっさんが
停車駅でもないのに急に立ち上がった
おっさんは額から頭頂部まで禿げ上がっていて身長はかなり高く
痩せ気味ではあるものの骨格が太くいい体格だった

おっさんは目を半眼のようにして
直立不動で何やら軍歌のようなものを大声で歌い始めた
歌い終わってから
「みなさん聞かれたことがあるかもしれませんが今のはPL学園校歌です
私は在学時野球部で5番を打っていました 惜しくも甲子園には行けませんでしたが
・・・私は昨日付けで会社をクビになりました
なりましたが・・・しかしめげませんよ
野球部時代を思い出してこれからも頑張ります」と言って座った
最後の方の声はややかすれがちだった

まばらだった他の乗客はあっけにとられていたが
小さい声で「そうか、ガンバレよ」と言った人が一人いた



781: 本当にあった怖い名無し:2012/11/14(水) 16:07:23.79 ID:0zfPSvxQ0
それでこのおっさんの態度が印象に残ってたんで
会社の飲み会の2次会で居酒屋に行ったときに皆に話したんだよ
そうしたらみなちょっとシュンとなって
この景気じゃ人ごとじゃないよな、みたいな雰囲気になった

そしたら居酒屋のついたての向こうにいたタイガース帽のおやじが話を聞きつけて
顔をのぞかせ「それ、阪急宝塚線だろ」と聞いてきた
「そうだ」と言うと、おやじは
「それ幽霊だぞ しかも嘘つきの幽霊だ 会社を首になったのは何年も前だし
そのすぐ後に首を吊って死んでる 年に数回出るからあの沿線じゃちょっと有名だよ」
と言うんで

「幽霊とは思えなかったな 生きた人にしか見えなかったよ それで嘘つきってどういうことだい」
と聞くとおやじは
「最初に出たときはPLの8番バッターと言ってたんだよ それがだんだん打順が上がってきた
人間死んでからまでも見栄をはりたいんかねえ 次は4番バッターになってるだろうよ」と言った

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帰り道の怪異 [洒落にならない怖い話10]

私の体験談を投下します。長文嫌いな方はスルー。
前の方の続きが来ない間の箸休めにでもどうぞ。

体験談&長文失礼。
体験した私自体はホントに洒落にならなかった話。

実は昨日、女性二人だけで心霊スポットに行ってきたんだけど、そのときの話。

私は霊感が並だけど、友人Mは霊感が強い女性。
二人ともオカルト好き。

三日前、Mに、岡山にある心霊スポットに行こうと誘われて、
私も最初は渋っていたが、興味はあったので行くことにした。
場所も事前に調べ、吟味した結果、倉敷市の鷲○山スカイラインと、
おまけで由○山のお札の家近辺まで行くことになった。

二人とも、数珠やお塩は準備済みで、車内の四隅に置いておいた。
夕暮れ時に、二人を乗せた車は岡山市を発った。
まず、鷲○山に向かう道中で、私は既に何かに頭を触られ、不快だった。
道中で既に、Mは頭痛がし始め、私もこめかみが痛くなっていた。

そして、約1時間半後の午後6時半頃、鷲○山スカイラインに突入。
既に暗い山道は、それだけでゾクゾクする。
ただ、空が妙に紅く、空恐ろしい。
何故か車内の温度が冷え込み、運転席にいるMが寒いと言い始めた。

そして、あそこに人が立ってる、赤ん坊が浮いて歩いてる、
くねくねした白い光や緑の光が飛んできてる等と互いに霊視結果の報告をし始める。
彼女は何回か急ブレーキを踏んで、青い顔で、
私に「人、轢いてないよね?」と確認してくるが、その度にまたかーと思いながらやり過ごした。

そのとき、怖かったのは、視えるものより、視えるものに影響を受けると、
運転が困難になる彼女の体質だったけどw
既に、左手は痺れて動かなくなってて、右手だけでハンドルを切ってたし。

そして、鷲羽山スカイラインの時点でウンザリするほど視ていた私は、
もう帰ろう、と言うが、彼女はもう一カ所行きたいとごねて、お札の家まで行くことになった。
そのときには、痺れも無くなってたみたいで、両手で運転してた。



716: 帰り道の怪異2:2012/11/11(日) 22:33:27.19 ID:w3jYWe+HO
次にお札の家に向かう。
時刻はまだ午後7時過ぎ。
お互いに痛む頭を摩りながら、ナビで由○山に囲まれた琴○北小学校まで進む。
その学校の裏の狭い県道に例の場所があるのだ。

流石に家まで丸腰で行くのは危険だから、近付くだけにしよう、ということで、車を走らせる。
途中で何度もカーコンポから流れる音楽にノイズが入ったが、
その度に気のせいだよね!と励ましあう馬鹿二人。

由○山の山道兼県道はとても暗く、既に午後7時半を過ぎていた。
また、途中で彼女がブレーキを踏む。
M「さっきの、踏んだ?」
私「人(幽霊)はいなかったから、大丈夫だよ?」
M「違う!さっき動物の死体がそっちにあったんだって!」
私「踏んでたら、もっと肉とか骨とかが割れる嫌な音がするから、踏んでないはずだよ」
M「そう……だよね」
今度は動物の死骸かー、と思いながら、目的地までなんとかたどり着いた。

そこには、小さな消防署の奥に、鬱蒼たる林に囲まれた
軽自動車が何とか通れるレベルの県道があった。
無理矢理そこを車で通り抜ける。

すると、運転席のMがすごい形相で私を振り返る。
M「ヤバい!ここお墓があるんだけど!」
私「ホントだ!なんでこんなところにあるの!?意味が分からない!」
そこには、綺麗な長方体の墓ではなく、無縁仏の入った墓のような
崩れた岩のような墓石が一つ、ぽつんとあった。
その墓を撥ねないように慎重に道なりに進み、私達は急発進でそこを離れた。

二人で怖かったねーと言いながら、帰る。



717:帰り道の怪異3:2012/11/11(日) 22:34:30.53 ID:w3jYWe+HO
帰り道、由加山から離れたコンビニで、一休みすることにした。

すると、先に降りたMが私のいる側(助手席側のタイヤ付近)を見て青ざめた顔で絶句している。
口をぱくぱくさせながら、私をすごい勢いで手招きする。
なんだろう?と思って私が車から降りると、そこには。

ブレスレット型の水晶の数珠が一つ、落ちていた。

流石に私も悲鳴を上げ、何故、こんなタイムリーに、こんなところに数珠が!?とパニックになった。
素手で拾うには恐すぎるので、手に塩をまぶし、ダッシュでコンビニの店員さんに届けた。

しかも、それだけではなかった。
どうやら、後部席に積んだぬいぐるみの一体に変なものが憑いたようで、顔色が曇ってる。
急いで車外に出し、塩を掛けて簡単に祓おうとするとぬいぐるみにピキッとシワが入った。
塩を掛けただけで、ぬいぐるみにシワなんて入るはずがないのに……
と、もう、この時点で気を失いそうだったが、必死にこらえた。

そのあとは二人で下ネタを言いながら、必死で恐怖を払拭しつつ帰った。

実は、これ書いてる今も頭痛がしてきて、ヤバい。
連れ帰ってはないと思う……元々部屋にいるやつの所為だと思うけど、よく分からない。

ホントに怖かったのは、行きより帰り……
まさに行きはよいよい、帰りは怖いというか。
今までで一番怖かった体験だった。

でも……今気付いたんだけど、動物の死骸しかり、数珠しかり、
毎回、私の座る側にばかり、変な現象が現れてたんだよね。
なんか、意味有りげで、すごく怖い……。

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祖父母と親父の秘密 [洒落にならない怖い話10]

今まで書こうか迷ってたけど書くわ

結構昔の話。
俺の父方の祖母は三階建ての日本家屋に
祖父と二人で住んでて、盆とか正月には家族で帰省してた。

そんで、五年前の盆に帰省した時に祖父が
俺の親父になんか縁側で話してるのを俺が偶然聞いたんだよ。
祖父は親父に真面目な相談してたみたいだったんだけど、その時は詳しく聞き取れなかった。

結局その帰省中と、暫く(四ヶ月くらいかな)は何にも無かったんだけど、
急に祖母から電話が掛かってきて「祖父が死んだ」と知らされた。
その時の状況がまた妙で、三階にある五畳ぐらいの
部屋のど真ん中でまんま土下座のような体制で死んでたらしい。

死因は心筋梗塞だったんだけど、祖父も祖母も生活に使ってるのは一階と二階だけだったんだよね。「何で三階の部屋のど真ん中にいたんだ」って皆不思議がってた。
ただその後、葬式の通夜の時に祖母に親父が
何かをこそこそ話してるのを俺がまた見つけたんだ。

その瞬間に「あー、前の盆にじいちゃんが親父になんか相談してたな、
関係あるんだろうな」と直感して、深く考えずに祖母に「ねえ何話してたの」って聞いたんだ。
そしたら祖母が「何でもない、知らんでいい知らんでいい」って
明らかに何か隠してるような答え方をした。
「ばあちゃんが教えてくんなかったんだから親父も無理かな」と思ってその場は諦めた。



561: 本当にあった怖い名無し:2012/11/07(水) 23:46:39.98 ID:WalviA1l0
続き
でも、その二ヵ月後に祖母も死んでしまった。
祖父と全く同じ場所で土下座の体勢で脳溢血。
流石に親戚も「なんかおかしい」と思ったらしく、
長男だった俺の親父に「何か知らんか」って聞いたりしてた。

親父はその時は「知らん」と言ってたんだけど、
祖母の葬式が終わった後に俺も含めて親戚の男を全員集めて話し始めた。
その話によると、祖父母には親父の前に一人、娘を生んでいたらしい。
ただ、娘が七歳の時に高所から落ちて頭を打って死んでしまった。

祖父母は「娘が死んだのはお前らの過失だ」とか親戚に言われまくって、
逃げる様に引っ越してくだんの日本家屋に入居したそうだ。
それからは長年時に何も無かったが、丁度俺が親父と祖父が話してるのを
見た盆の頃から、祖父母は三階に上がると「とうちゃん、かあちゃん、高いとこ怖い。一緒にいて」
って声が聞こえてたらしい。(祖父が親父に相談してたのはその話だった)

その話を聞いた親戚の男の人たちは皆「声が聞こえた三階で土下座って…」みたいな空気だった。
それから親父の取り仕切りで坊さん連れてきて三階で供養?
みたいな儀式をして、家は売った。それ以来親戚や俺にも変な出来事は無し。
ただ、三階で供養してた真っ最中に部屋の外の階段で足音がしたのは皆聞いてビビってた。
長くなってごめん。おわり。

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