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サプリメント [洒落にならない怖い話4]

幽霊的なアレじゃないけど

お恥ずかしながら妊娠してしまって結婚することになったんですが父子家庭で父親の反応が怖いので先に私が実家に帰ったあと夫となる人を紹介しようということになったんです。
先に帰っていると、たまたま夫の祖母が骨粗しょう症で腰を折ってしまい、
お見舞いや入院手続きがあり、夫を待っている期間が伸びてしまいました。

親に話していないので友人に話すのもどうかと思って
幼馴染(女性)数人にも隠してごはん食べにいって昔話などをしてたりしました。
その中の1人がドラッグストアで働いていて、実家に帰省してから
3回目くらいに会う時にアメリカのビタミン剤といって小さめの薬の箱をくれました。

前にもビタミン剤とかコラーゲン?とかのサプリメントをもらったので素直にありがとうと言って受け取りました。
でも妊娠中だし英語で書いてあってなんとなく怖かったのでそのまま飲まずもっていました。
それから夫が私の実家にやってきて挨拶、結婚し子供も無事に産まれました。

唐突ですが私の趣味は海外ドラマを見ることで子供が寝てからゆっくり見るのが好きなんですが最近
「ザ・ウォーキング デッド」というドラマを見ていてその中で登場人物が妊娠し堕胎薬を飲むシーンがありました。

ふと昔友人に薬をもらったことを思い出し薬の名前を検索したら
アフターピルや堕胎薬を輸入代行するページが出てきてゾッとしました。
妊娠していることもその時は話していないしその後地元からは
離れたところに住んでいるので会っていません。

たしかにお酒も飲まなかったので勘が良ければ気づいたとは思うんですが
ビタミン剤といってくれたので悪意があるようにしか思えず怖くてしょうがなくなりました。

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峠の走り屋 [洒落にならない怖い話4]

バイク板より転載
127 名前:774RR [sage] :2012/04/10(火) 16:40:39.13 ID:nejbSM1O
「走り屋」なんて言葉が現役だった頃の話。
県南の某峠深夜3時。

いつもは数台の常連が腕を競っていたが、
平日の深夜、霧が出ていた事もあって走っていたのは俺一人。
気分良く周回していたら、一つのコーナーのガードレール外で手を振っている人が。

「ブラインド側から対向車が来るのか?」
とスピードを落とし軽く手を挙げて礼をしながら通るも対向車は来ない。

次の周も同じ様に手を振ってる。
「バカにしてんのか?」次の周にとっちめてやろうとしてスピードを上げる。
同じ様に手を振るそいつに脅しを兼ねて猛スピードで突っ込む。
その瞬間、あることに気づいて全力でブレーキをかける。



道端の献花の上に立ちニヤニヤと嗤うそいつは手を振っていたんじゃない手招きをしていたんだ

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ブライダルフェア [洒落にならない怖い話4]

いや、たいして怖くないんだけどホントの話
遺伝とは怖いもので、デブのおれの娘も小学校高学年になると太ってきた。

ダイエットもかねて、近くの山に2人で登ることを、
毎週おこなうようになった。頂上まで1時間すこしかけて登る。
こんなことを数カ月して、俺の腹も、娘もすこし鍛えられてきた
3月の末ごろ。うるさいくらいのウグイスの声を聞きながら下山していると、
娘が「○○テレビしようよ。」と言ってきた。


830: 本当にあった怖い名無し:2012/04/08(日) 23:42:44.95 ID:8SnvSe8Q0
○○テレビとは、地方局のテレビCMっぽい口調でチープなCMを即興で考えてしゃべること。
暇なとき車で見える看板の店や会社のCMを即興でやるのだが、
妻は、「また始まったの。」とあきれ顔。

しかし、なぜか娘は大好きで、上手に合いの手を入れるようにもなってきていた。
まあ、遺伝とは恐ろしいものですな。
ホントにバカみたいな、他人から見たら何が面白いのかわからない遊びなんだけどね。


831: 本当にあった怖い名無し:2012/04/08(日) 23:43:58.26 ID:8SnvSe8Q0
「お題は?」
「じゃあ近所にできた紳士服のシマダ」
「男の色気は身だしなみから、あなたのファッションをリードす
る紳士服のシマダ。2パンツセットで19800円から。
紳士服のシマダはフレッシュマンを応援しています。」
で、娘が「今ならブライダルフェア実施中。」と締めた。
「紳士服でブライダルフェアはおかしいやろ。」と娘と笑いあった。


833: 本当にあった怖い名無し:2012/04/08(日) 23:45:15.32 ID:8SnvSe8Q0
「次はオレな。お題は仏壇仏具の木村屋」
「どこいいくの?」「木村屋」
「おきにいりは?」「木村屋」
「葬儀のことなら?」「木村屋」
「仏壇仏具は?」「木村屋」
「なんでもそろーう、木・村・屋~。」 と娘が言った後、

自分たちの右手の林から
「ブライダルフェア ジッシチュウ!!」
という声が聞こえてきた。
かわいいが、気味悪い。何というかインコの鳴きまねのような声。


834: 本当にあった怖い名無し:2012/04/08(日) 23:46:33.54 ID:8SnvSe8Q0
固まる二人
「聞こえた?」「ああ。」
「人間っぽくないよね。」「モノノケのたぐいっぽい、、。」

そしてもう一度
「ブライダルフェア ジッシチュウ!!」
と誰もいない林から聞こえる。
「逃ぃげろ―!」と急いで下山した、、、。

下の駐車場まで来ると、頂上の石碑まで青空をバックによく見える。
頂上に木は生えておらず、不思議とよく見えるのだ。
頂上にはオレンジ色ウインドブレーカーを着た、ヒトガタが見える。

のぼり口はここしかなく、めったに人が訪れないこの山の駐車場に車は止まっていないのに。
俺のウインドブレーカーそっくりなのがこの距離でもわかる。
「だれともすれちがっていないよな。」「うん。」
「あれ。どう思う?」「わからん。」
娘は半泣きなので、急いで帰宅した次第、、、。
あのヒトガタが、あの声と関係あるのかどうかわからない。


836: 本当にあった怖い名無し:2012/04/08(日) 23:47:36.22 ID:8SnvSe8Q0
その後のこと
その山の下には高速道路が走っていて、自分たちが車で旅行をする時
必ずこの山の下を通る、数週間後、ディズニーランドへいくために山
の下の高速を通った。何気なく頂上をみると、石碑のシルエットと
オレンジの、、、ヒトガタ!!!

「見てみ。」「あれやな。」と娘
「何なん?」と妻。加速する俺、、、。ということがあり。
1年半ぐらいずーっとそのヒトガタは、自分たちがみた限りいつもそこにいた。
一度日曜の昼下がり自宅から望遠鏡で覗くと、石碑と共にもう
一つのシルエットがみえたものだ。

妻発信で、近所やママ友同士のうわさになり、登山決行した猛者もいたそうな。
しかし、中腹の見通しの良いところまでまで見えているヒトガタは。
その後、頂上が見えなくなる行程をへて頂上に登るといなくなっているらしい、、、。


837: 本当にあった怖い名無し:2012/04/08(日) 23:48:37.21 ID:8SnvSe8Q0
ポツリポツリと、ヒトガタがいないときがあり
娘が中学校に上がる頃には、いつのまにかヒトガタも消えてしまい、
娘も痩せて、彼氏ができたらしく、俺につきあって遊ぶことも少なくなった。

オレンジ色のウインドブレーカーは、今も現役。
なんでヒトガタが俺と同じ服を着ていたのか。わからない。
「ブライダルフェア」が何であったかわからない。
それだけの話。
(実は、この話の中には多くのフェイクがあります。ちょっとした騒ぎに
なったためそのままだと読む人が読んだら、自分たちが誰であるか、
わかってしまうため。でも、大筋では事実に沿っています。)

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