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平和の滝 [洒落にならない怖い話3]

北海道札幌市には平和の滝っていう心霊スポットがある
心霊スポットっていってもシーズンになると蛍が見れるから
例えば夏休みに肝試しに行こうってことになっても
心霊スポットであることを知らないであろうカップルやら家族やらが普通にいたりするところ

今から10年以上前、俺が高校時代の夏休み
高2の夏休みだから部活以外にやることはなくその日も母親がいなく
父親も仕事で家に中々帰ってこない半分1人暮らし状態の友達の家に泊まりに行ってた
でもやっぱりしばらくするとやることがなくなり女子も誘って肝試しをやろうってことになった
急な誘いにも関わらず男子4人女子3人というメンツが集まった

どこへ行こうかって話になったんだけど学校はまずダメ
うちの学校は当時比較的明るかったし以前夜学校に侵入したのがバレて
次やったら停学、何か問題を起こしたら退学にすると脅しをかけられていたから
そこで名前があがったのが平和の滝だった

俺はそこが蛍の名所であることも知ってたけど蛍を見たことがない上に
正直霊を全く信じていない俺は蛍見た方が楽しいかなと思って黙ってた
チャリで40、50分くらいの距離だしちょうどいいやと思って俺たちはそこに向かった
(女子はチャリじゃなかったので2ケツ)


386: 本当にあった怖い名無し:2012/03/07(水) 16:09:49.59 ID:15Li/KDh0
しばらくして到着
ホタル見たさの人は誰もいなく石碑なんかもあったりしてやはり中々の臨場感
平和の滝って名前の割には自殺が多い場所で深夜に滝に行くと滝の上から誰かが手招きしてるとか
写真を撮ると滝の中に顔が無数に浮かび上がってるように見えるとかそんな程度の心霊スポット
それでも俺たちはこえーwwとか言いながらワーキャー盛り上がってた

で、滝の方に向かってくわけなんだけど何かがおかしい
何がおかしいのかはわからないけどとにかくおかしい

―――静かすぎる

1分前までみんな盛り上がってたのに誰も声を発しない
怖いなら怖いなりに声を出してもいいはずなのに
静かな理由がすぐにわかった

声は出さないんじゃない、出せなかったんだ
他の人がどうだったかは知らないが少なくても俺は出せなかった
それどころが足を止めたいのに止めることが出来ないし顔を動かすことも出来ない
自分の体なのに言うことを全く聞いてくれなかった

そのまま俺たちは滝の前まで強制的に連れてこられて立ち止まった
一刻も早く帰りたかったが滝から目を離すことができなかった


387: 本当にあった怖い名無し:2012/03/07(水) 16:13:02.12 ID:15Li/KDh0
そのまま俺たちは滝の前まで強制的に連れてこられて立ち止まった
一刻も早く帰りたかったが滝から目を離すことができなかった

暗闇に目が慣れ滝に1人の男の子?がいるのがわかった
その子はこちらに背を向けて体育座りをしている
一目でその子がこの世のものではないとわかった

その時滝の音が止まった
止まるはずはないんだが確かに聞こえなくなった
それと同時に鼻歌みたいなのが聞こえてくる
聞いたことがあるメロディー

「あんたがたどこさ」だ
ずーっと前に学校へ行こうっと番組でこの歌を使ったくだらない遊びを紹介してて
それが小学生の弟たちの間で流行ってたから聞き間違いではない
間違いなく「あんたがたどこさ」だ

その歌が中ほどまでくるとその子がすっと立ち上がった
ゆっくり、ホントにゆっくりとその子は体ごとこちらに向けていく
怖かった
顔を見たら死ぬんじゃないかと感じた


388: 本当にあった怖い名無し:2012/03/07(水) 16:16:08.82 ID:15Li/KDh0
その子が完全に横向きになったあたりで後ろでドサッと誰かが崩れ落ちる音が聞こえた
それと同時に「逃げろ!!!!」と大きな友達の声が聞こえた
体がいつの間にか動く
俺は腰を抜かしてる女子を半ば引きずるように立たせ手をひきながら力の限り走った

滝の音がする
が、「あんたがたどこさ」は止まらない
それでも俺たちはチャリに飛び乗って無我夢中でこいだ
夢中でチャリをこいでいるとコンビニの明かりが見えた
気付かなかったがいつの間にか「あんたがたどこさ」も止まっており
俺たちはやっと解放されたと思い一安心した

その後特に異変はなかったがあの歌を最後まで聞き、
あの子の顔を見たらどうなっていたのか今でも怖くなるときがある
滝壺への投身自殺、公衆トイレ内での焼身自殺、首吊り自殺
自殺のメッカでもあるその場所とあの子は無関係なのか、今でもわからない

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将軍様の呪い [洒落にならない怖い話3]

夜の22時頃、風呂上がりに母が撮った写真を見ていました。
何の変哲もない街の写真が1枚ありました。
私は「これどこで撮ったん?」って訊きました。

私の町には、昔ここらを統治していた将軍様が祀ってある場所があります。
その場所はこの町で一番高い場所(100mくらい)である山の頂上です。
その山は町の境にもなっており、写真は頂上から見える隣町を撮ったものだそうです。

しばらく写真を眺めていました。
気付いたら、私が見ていた隣町の風景は、写真を通してではなく、
実際に自分の目で見ていました。何が起こったのかわかりません。
私はいつの間にか、崖の縁に立っていました。断崖絶壁。落ちたら死にます。
一瞬の間、地面が揺れたのか私の体が揺れたのかわかりませんが、崖から落ちてしまいました。
足をすべらした瞬間、私は崖にしがみつき、必死で這い上がりました。
一体何が起こったのか…

泥だらけになって家に帰り、時刻は朝の6時。
昨日の22時からの記憶が全くありません。
私はいつのまにか、崖の縁に立っていました。
父と母に話したところ、とてつもなく驚いていました。
将軍様の呪い?なんでしょうか。写真はまだあります。
今日の出来事です。

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トンネルを抜けると・・・ [洒落にならない怖い話3]

もうだいぶ前の話
買い物の帰りに姉を見かけちょっと脅かそうと思って後をつけて行った
姉はどんどん進んで行ってふと気付くとまったく知らない道だった

引き返すことも出来ずただ後を追うとトンネルに入った
またこのトンネルがえらく長くて出口は見えるのにいつまで歩いても出られない
それどころか姉にもたどり着けなかった
その内姉も見えなくなりひたすら歩くだけ

トンネルに入って2時間はいたと思っていたのに外は明るいまま
もう戻れないと思い途方に暮れて泣いていると後ろから誰か走って来た
そこでなぜか助かると思わずに走って逃げてしまった
すると急に前のトンネルの穴が明るくなり思い切り走るとついに外に出ることが出来た

周りの景色を見るとまったく知らないところでひまわり畑の一本道だけ
一本道を抜けると田園が広がる田舎だった
農家の人の家に上がらせてもらい家へ電話すると現在は使われていなかった
事情を話して警察へ行くとまったく違うところへ住んでいた
日付や年や県も変わっていないが何もかも分からなかった

ずっと住んでいたことになっているが見たことのない風景だったし
地域の人やクラスメイトの顔も店も学校も分からない
それどころか文字やいろいろな物にも違和感を覚えた

しかも両親はいるが姉はいなかった
結局何だったのかはさっぱりだけどこれが私が体験した一番怖い話

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