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123便の墜落日 [洒落にならない怖い話35]

全日空123便の墜落日なのでひとつ


1985年の8月13日、ある人が帰省すべく羽田空港の搭乗手続きに行こうとしたら、突然目の前を男物のズボンを履いた足だけが通り過ぎた
ぎょっとしてたら、その後ろに並んだ女性は上半身だけで下半身がなくて、上半身がぷかぷかと宙に浮いていた。けれど本人はそれに気づいておらぬ様子であったという
その人が唖然としていると、次々に自分の後ろに腕がない子供、顔が見えないおじいさん、体のほとんどの部分が消えてわずかばかり口元だけが見える人などが並び始めた


あまりに気持ちが悪くて、その人は急遽列から外れてそのチケットをキャンセルし、その日はホテルに泊まった
それがあの全日空123便で、後から墜落のニュースを知った時、その人は「あれはそういうことだったのか」と驚いたのだという

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