女 [洒落にならない怖い話29]
俺が小学生の時に体験した話
俺は母親と一緒に自分ん家の電気屋の売り出しの招待状とカレンダーを客の家に配って回っていた。
やがて薄暗くなってきて、そろそろ帰ろうかと小さな森の横道を二人で歩いてると
前に女が立っていた。たが、すぐにその女が異様の者だと分かった。
その女は膝から下が無く、足だけが見えない感じで宙に浮いてる形になっていた。
そしてその女は俺たちを確認すると、無表情のままスーっとこちらへ向かってきた。
俺は叫び声を上げて母親の後ろに隠れた。母親は臆する事無く、お経を唱え始めた。
するとその女はだんだんと丸くなり、最後にはボールのような球体になったあと、
ポーンポーンと跳ねながら奥の方へと転がっていき、そして消えた。
俺と母親はそのままUターンすると、さっき招待状を配った家に戻って今あった事を話した。
しかし、その家の人に尋ねてみても何も事件事故らしい事はそこで起こってなど無いと言う。
確かに何か出そうな気持ち悪い場所だが、幽霊騒ぎ等も無いとの事。
ただ、その森の中に小さな祠があるとの事であった。その日は父親に車で迎えに来てもらい、
翌日の昼に再びそこへ赴いて祠に線香を上げて母親と二人で手を合わせた。
その女が何故そこに現れたのかは分からないが、ひょっとしたらその森の中を調べたら
「何か」が出てくるんじゃないかと今でも思ってる。
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俺は母親と一緒に自分ん家の電気屋の売り出しの招待状とカレンダーを客の家に配って回っていた。
やがて薄暗くなってきて、そろそろ帰ろうかと小さな森の横道を二人で歩いてると
前に女が立っていた。たが、すぐにその女が異様の者だと分かった。
その女は膝から下が無く、足だけが見えない感じで宙に浮いてる形になっていた。
そしてその女は俺たちを確認すると、無表情のままスーっとこちらへ向かってきた。
俺は叫び声を上げて母親の後ろに隠れた。母親は臆する事無く、お経を唱え始めた。
するとその女はだんだんと丸くなり、最後にはボールのような球体になったあと、
ポーンポーンと跳ねながら奥の方へと転がっていき、そして消えた。
俺と母親はそのままUターンすると、さっき招待状を配った家に戻って今あった事を話した。
しかし、その家の人に尋ねてみても何も事件事故らしい事はそこで起こってなど無いと言う。
確かに何か出そうな気持ち悪い場所だが、幽霊騒ぎ等も無いとの事。
ただ、その森の中に小さな祠があるとの事であった。その日は父親に車で迎えに来てもらい、
翌日の昼に再びそこへ赴いて祠に線香を上げて母親と二人で手を合わせた。
その女が何故そこに現れたのかは分からないが、ひょっとしたらその森の中を調べたら
「何か」が出てくるんじゃないかと今でも思ってる。
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