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発光する空”は大地震の前兆だった!?「地震発光現象」のメカニズムとは? [予言予知2]

時が経つのは早いもので、新年を迎え、東北地方太平洋沖地震の発生は3年前のこととなってしまった。あの地震が残した傷跡は、今も日本の社会を苦しめ続けている。私たちが決して失念してはならないのは、それと同じ規模、いやそれ以上に甚大な被害をもたらすような地震が、いつでも発生し得るという現実だ。地震の発生を事前に察知しようという試みも、様々な角度からなされているが、どうやら「発光現象」が大きな鍵を握っているかもしれないという話題をお届けしよう。

 以前から、巨大地震発生に近いタイミングで不思議な光が観測されることは、「地震発光現象」と呼ばれて広く知られてきた。

 例えば、2009年のラクイラ地震(イタリア)の発生前には、市の歴史地区において、石畳から10cm程度の宙を揺らめいている、炎のような光が歩行者によって目撃された。

 また2008年の四川大地震(中国)では、以下の動画にあるように、震源から北東に位置する地点の上空を、輝きながら漂う奇妙な光が、発生の30分前に偶然撮影されている。

 さらに2007年のピスコ地震(ペルー)発生時においても、自動防犯カメラによって録画された映像に、地震波の到達と時を同じくして、複数回にわたり夜空を明るく照らす発光現象が捉えられている。

 他にも、1988年にケベック州(カナダ)を襲った震災の11日前に現れた、紫の光の目撃証言や、1906年に発生したサンフランシスコ地震の2日前、市から北西100kmの地点で、地表から流れ出すように漏れる光の目撃証言などが有名だ。

 このように、巨大地震の発生と同時期に観測される不思議な光は、場所によってそれぞれ異なる形や大きさで出現するが、もっとも多いものは、電飾のような球状の光の集まりが、炎のように地面から立ち上ってくる、という形の目撃談であるという。

 そして近年、研究者たちの間では、この「地震発光現象」の原因についての研究が進み、その正体が次第に明らかになってきたようだ。さらに、この不思議な光が、地震の予知という究極の課題に近づくための重要な要素となる可能性があるというのだ。

学術誌「Seismological Research Letters」の最新号で発表され、今月2日に「Nature」を始めとする数々のメディアによって報じられたロバート・セリオールト氏(ケベック州の資源・環境省に所属する地質学者)の研究によると、「地震発光現象」は、地殻の変動と深い関係があるようだ。

 セリオールト氏は、ほとんどの「地震発光現象」が、断層周辺において目撃されていることを示し、断層運動こそが光を生み出しているのだと確実視している。そもそも地震とは、地殻にかかる圧力や張力によって蓄積したストレスが限界を超え、開放された結果として引き起こされるものであり、地殻のずれ(断層)もそこで形成される。彼によると、この地殻に加わった圧力こそが、大地に電荷キャリア(正孔と電子)としての性質を持たせ、そこで凄まじい電流を生じさせるのだという。そして、その電流は圧力の高低差に従って地中を流れ、地表まで至ったところで空気分子を電離し、目視可能な光として私たちの前に現れているようなのだ。

 なんと世界を見渡せば、この「地震発光現象」の記録は1600年代から文献に登場しており、そのうちの85%が、断層上もしくはその周辺で確認されたものであったようだ。またその断層の97%は、鉛直断層と呼ばれる種類の断層であったという。

 セリオールト氏は、まだはっきりとしない部分があることを認めながらも、「『地震発光現象』とは、さまざまな数値変化の組み合わせから、地震の前兆を示す現象であると言えます」として、大地震の発生を予知するために有効であると示唆している。いずれにしても、空中に現れた不思議な光を目にした時には、一刻も早く避難の体勢を整えた方がいいかもしれない。

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タグ:予言 予知 地震
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