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白い顔 [洒落にならない怖い話16]

これは1Kのアパートに一人暮らしをしている
ごく普通の女子大生の話。


私は部屋の隙間という隙間が嫌いだ。
ドアやふすま、カーテンも隙間が開いてると
すぐ閉めるようにしている。
何故ならば、私の目に映る隙間という空間には

白い顔が存在するからだ。
白い顔はいつも私を見ているような気がする。
もし白い顔を見てしまった時は、すぐ目を逸らすようにしている。

隙間をみるといつも
何かが見えるような気がしてならないのだ。

そんな暗示にかかりやすい私は、何度も嫌というほど
部屋で白い顔を見てきた。


ある夜のこと

突然ブレーカーが落ち、停電にあった。



244:本当にあった怖い名無し:2008/08/21(木) 04:51:18 ID:0Fq1mluNO
>>243の続き

暗くて何も見えない。
「パソコンと炊飯器しかつけてないのに?」と
一瞬パニックになりかけた私だったが
すぐに冷静になり、携帯のライトをつけようと携帯を探した。
しかし携帯が見つからない。
仕方ないので手探りで懐中電灯を探す・・

暗闇に目が少し慣れ始めた頃

ようやく普段滅多に使わない懐中電灯を見つけ
鏡の下に置いてある懐中電灯を手に取った。

そして私は何気なしに鏡を見つめた。

鏡は灯りの消えた、いつもの私の部屋を映しだしていた。

しかし私は気づいた。

台所に違和感があるのだ。

そこには

隙間にしか現れなかったはずの

白い顔がいた。

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