大広間 [洒落にならない怖い話26]
父方の叔母から聞いた話です。
父の実家(田舎です)は代々裕福な家だったものの、
大正ごろにすっかり勢いが失せてしまったそうで。
けれども、古い大きな日本家屋だけは栄えていた当時の面影を残していました。
幼い頃の叔母は、そんな大きな家が大好きで、
中でも「大広間」を気に入っていたそうです。
「大広間」は何十畳もある広い和室で、冠婚葬祭のときには沢山の人がずらりと並び、
それはそれは壮観だったとのこと。
そんな部屋を独り占めにして、昼寝をするのが叔母は好きだったそうです。
ある日のこと、いつものように昼寝をしようと叔母が「大広間」の襖を開けようとすると、
襖の向こうに人の気配を感じたそうです。
誰も居ない筈なのにと不気味に思い、襖を少し開け、叔母はこっそり中を窺うことにしました。
中は薄暗く、よく様子をつかむことが出来ないものの、
最も上座のところに見知らぬお婆さんが一人チョコンと座っており、
そのお婆さんの前に、とても大きな柱時計が棺のように寝かされている様が叔母に見えました。
あまりの奇妙さに叔母がポカンとしていると、ふいにお婆さんがこちらを向き叔母と目を合わせ、
なんともいえない笑みを浮かべたそうです。
280:2/2:2006/07/09(日) 19:03:36 ID:/VSsGM1K0
何故だか物凄い悪寒に襲われた叔母は、数秒硬直した後に我に返り、
息もつかずに「大広間」を走って離れ、曾祖母に泣きついたそうです。
叔母が曾祖母に自分が見たもののことを話すと、
曾祖母は険しい顔をして、曽祖父と何か深刻そうに相談を始めました。
相談が終わると曾祖母は叔母に、
「これから四日間、外に出たり『大広間』に近づいてはいけない。
それから、大声を上げたり、バタバタと足音を立ててはいけない」
と言いつけたそうです。
四日間、曾祖母の言いつけを守り叔母は静かに過ごしました。
曾祖母には「もう『大広間』に入っても良いよ」と言われたものの、
あのときのことが忘れられず、独りではもう「大広間」には入りませんでした。
それから、叔母(ついでに父)の育ったその家は、老朽化の為に二十数年前に改装されました。
「大広間」はその際に、半分程に縮小され内装もすっかり変えられてしまったそうです。
私は幼い頃にその家に何度か遊びに行きましたが、そのときには既に改装されていたので、
昔の「大広間」は目にしたことがありません。
少し前に叔母と話をしたときにこの話を聞き、
「曾祖母の叔母への言いつけ」の意味について伺ったところ、
叔母もそのことはさっぱりわからないとのこと。
曾祖母から家の言い伝えや習しを聞いたことは一度も無く、
不思議な言いつけをされたのはそのとき限りだったそうです。
長文失礼しました。
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父の実家(田舎です)は代々裕福な家だったものの、
大正ごろにすっかり勢いが失せてしまったそうで。
けれども、古い大きな日本家屋だけは栄えていた当時の面影を残していました。
幼い頃の叔母は、そんな大きな家が大好きで、
中でも「大広間」を気に入っていたそうです。
「大広間」は何十畳もある広い和室で、冠婚葬祭のときには沢山の人がずらりと並び、
それはそれは壮観だったとのこと。
そんな部屋を独り占めにして、昼寝をするのが叔母は好きだったそうです。
ある日のこと、いつものように昼寝をしようと叔母が「大広間」の襖を開けようとすると、
襖の向こうに人の気配を感じたそうです。
誰も居ない筈なのにと不気味に思い、襖を少し開け、叔母はこっそり中を窺うことにしました。
中は薄暗く、よく様子をつかむことが出来ないものの、
最も上座のところに見知らぬお婆さんが一人チョコンと座っており、
そのお婆さんの前に、とても大きな柱時計が棺のように寝かされている様が叔母に見えました。
あまりの奇妙さに叔母がポカンとしていると、ふいにお婆さんがこちらを向き叔母と目を合わせ、
なんともいえない笑みを浮かべたそうです。
280:2/2:2006/07/09(日) 19:03:36 ID:/VSsGM1K0
何故だか物凄い悪寒に襲われた叔母は、数秒硬直した後に我に返り、
息もつかずに「大広間」を走って離れ、曾祖母に泣きついたそうです。
叔母が曾祖母に自分が見たもののことを話すと、
曾祖母は険しい顔をして、曽祖父と何か深刻そうに相談を始めました。
相談が終わると曾祖母は叔母に、
「これから四日間、外に出たり『大広間』に近づいてはいけない。
それから、大声を上げたり、バタバタと足音を立ててはいけない」
と言いつけたそうです。
四日間、曾祖母の言いつけを守り叔母は静かに過ごしました。
曾祖母には「もう『大広間』に入っても良いよ」と言われたものの、
あのときのことが忘れられず、独りではもう「大広間」には入りませんでした。
それから、叔母(ついでに父)の育ったその家は、老朽化の為に二十数年前に改装されました。
「大広間」はその際に、半分程に縮小され内装もすっかり変えられてしまったそうです。
私は幼い頃にその家に何度か遊びに行きましたが、そのときには既に改装されていたので、
昔の「大広間」は目にしたことがありません。
少し前に叔母と話をしたときにこの話を聞き、
「曾祖母の叔母への言いつけ」の意味について伺ったところ、
叔母もそのことはさっぱりわからないとのこと。
曾祖母から家の言い伝えや習しを聞いたことは一度も無く、
不思議な言いつけをされたのはそのとき限りだったそうです。
長文失礼しました。
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防空壕 [洒落にならない怖い話26]
家の近くに、昔使われていたという防空壕があるらしく、
好奇心旺盛だった七歳の私は、一人でその場所へ赴いた。
防空壕に入ると、真っ暗で何も見えなかった。
天井の位置を確認するため、上に手を当てた瞬間、妙な感触がした。
枯葉かな? 当初はそう思ったが、しばらくして目が慣れ、
周囲が薄ぼんやりとだが見え始めた頃、ようやく恐怖が芽生えた。
急いで防空壕を抜け出し、半泣きで家まで走った。
壁一面が、カマドウマだった。
235:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:05:35 ID:mYj37/5o0
カマドウマって何?
238:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:07:43 ID:vnKqPG6B0
>>235
別名便所コオロギ。キモイ。
236:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:06:50 ID:hHT5bGKy0
エビがバッタになったような虫
252:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:39:39 ID:RtGkjAe80
>>236
エビバッタ吹いた
言い得て妙なw
239:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:07:55 ID:OKkzbGCT0
これ。属名 便所コオロギ
http://livedoor.4.blogimg.jp/nwknews/imgs/f/a/fa0aa81e.jpg
244:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:10:54 ID:mYj37/5o0
>>239
触覚?ナゲー!
本当にえびとばった
240:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:08:09 ID:oIyZDIkB0
http://livedoor.4.blogimg.jp/nwknews/imgs/2/3/2383fbf6.jpg
は流石に冗談だが
http://livedoor.4.blogimg.jp/nwknews/imgs/8/7/87ccdec1.jpg
http://livedoor.4.blogimg.jp/nwknews/imgs/0/b/0b2d5622.jpg
こんな感じかな
249:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:15:40 ID:1hauxvlb0
>>240
キィーヤァー!!!
250:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:29:41 ID:5HLqS9UfO
>>240これは・・・俺なら発狂する自信がある
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好奇心旺盛だった七歳の私は、一人でその場所へ赴いた。
防空壕に入ると、真っ暗で何も見えなかった。
天井の位置を確認するため、上に手を当てた瞬間、妙な感触がした。
枯葉かな? 当初はそう思ったが、しばらくして目が慣れ、
周囲が薄ぼんやりとだが見え始めた頃、ようやく恐怖が芽生えた。
急いで防空壕を抜け出し、半泣きで家まで走った。
壁一面が、カマドウマだった。
235:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:05:35 ID:mYj37/5o0
カマドウマって何?
238:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:07:43 ID:vnKqPG6B0
>>235
別名便所コオロギ。キモイ。
236:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:06:50 ID:hHT5bGKy0
エビがバッタになったような虫
252:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:39:39 ID:RtGkjAe80
>>236
エビバッタ吹いた
言い得て妙なw
239:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:07:55 ID:OKkzbGCT0
これ。属名 便所コオロギ
http://livedoor.4.blogimg.jp/nwknews/imgs/f/a/fa0aa81e.jpg
244:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:10:54 ID:mYj37/5o0
>>239
触覚?ナゲー!
本当にえびとばった
240:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:08:09 ID:oIyZDIkB0
http://livedoor.4.blogimg.jp/nwknews/imgs/2/3/2383fbf6.jpg
は流石に冗談だが
http://livedoor.4.blogimg.jp/nwknews/imgs/8/7/87ccdec1.jpg
http://livedoor.4.blogimg.jp/nwknews/imgs/0/b/0b2d5622.jpg
こんな感じかな
249:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:15:40 ID:1hauxvlb0
>>240
キィーヤァー!!!
250:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 15:29:41 ID:5HLqS9UfO
>>240これは・・・俺なら発狂する自信がある
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平和の滝 [洒落にならない怖い話26]
地元じゃ有名な心霊スポットなんだけど、
札幌に平和の滝っていうのがあってさ。
俺は、その手の話が大好きだから、
面白半分に友達とふたり、夜に車で、
その平和の滝に肝試しに行くことにしたらさ
そのいく道の途中で突然、
運転してる友達が
「行くのやめるべ…」って、いうんだわ。
俺は、平和の滝に行ったことがないからさ。
「え~なんで、行くベ行くべ」ってせかしたんだけど、
友達は、妙な顔しながら、
「前。」っていうんだよね。
だから、まえむいたらさ。
遠くの平和の滝の方に並んでる電灯が
途中から全部消えてて。
そんなんなったら俺のテンションマックスになってさ、
「やべ~きえてる、北電なにやってんのよ!演出しすぎなんだって!」
て騒いだ、のもつかの間、友達が、
「あ~~~~~~!!!!」って発狂しだして、
アクセル全快で、横道にむかったんだわ。
201:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 04:57:21 ID:SyTuJduK0
そのときは、さすがの俺も怖くなって、
黙ってたんだけど、友達は、
「やべー!やべー!やべー!」
てずっと騒ぎっぱなしなんだよね…。
何分たっても、騒ぐのをやめないから、これはまずいと思って俺は、
「おいおい…いい加減、車停めて落ち着けよって…」ていったんだけど。
「やだ!かえる!かえる!かえる!」
って、そいつ車をいっこうに停めないんだわ。
それに進む道もあべこべで…
「帰るんだったら、この道じゃないだろ!Uターンしろよ」
でも、友達は、黙ってしらない横道を突き進むだけ…。
しばらくして、ようやく落ち着いた友達が
車を道にとめて口を開いたと思ったら、
「ひと、はねちゃったべ…。」っていいだしたんだ。
はぁ?なにいってんだ…こいつ…と最初は思ってた俺だけど、
あんまり、そいつが深刻そうにするもんだから、
車を降りて、ぶつけたって言う場所を確認することにしたのさ。
「…ほら…なんとも、ないべ…。」
どこにも傷はないし、血のあともない…
だから友達も納得して、もと来た道へかえることにしたんだけど、
車に、左座席から乗ろうとした、一瞬、
フロントの左端に、黒くて顔のみえない女性が寝そべってるのを見た感じがしてさ…。
気になって、友達にどんな人をひいたのか聞いたんだけど、友達は黙って車を動かすだけ。
でも…なんとなくだけど、そいつ、車を動かしてる間、ずっとフロントの左端に気をとられてた気がするんだよね。
208:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 11:48:15 ID:5Dzse2Nb0
>>201
結構怖いなぁ。
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札幌に平和の滝っていうのがあってさ。
俺は、その手の話が大好きだから、
面白半分に友達とふたり、夜に車で、
その平和の滝に肝試しに行くことにしたらさ
そのいく道の途中で突然、
運転してる友達が
「行くのやめるべ…」って、いうんだわ。
俺は、平和の滝に行ったことがないからさ。
「え~なんで、行くベ行くべ」ってせかしたんだけど、
友達は、妙な顔しながら、
「前。」っていうんだよね。
だから、まえむいたらさ。
遠くの平和の滝の方に並んでる電灯が
途中から全部消えてて。
そんなんなったら俺のテンションマックスになってさ、
「やべ~きえてる、北電なにやってんのよ!演出しすぎなんだって!」
て騒いだ、のもつかの間、友達が、
「あ~~~~~~!!!!」って発狂しだして、
アクセル全快で、横道にむかったんだわ。
201:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 04:57:21 ID:SyTuJduK0
そのときは、さすがの俺も怖くなって、
黙ってたんだけど、友達は、
「やべー!やべー!やべー!」
てずっと騒ぎっぱなしなんだよね…。
何分たっても、騒ぐのをやめないから、これはまずいと思って俺は、
「おいおい…いい加減、車停めて落ち着けよって…」ていったんだけど。
「やだ!かえる!かえる!かえる!」
って、そいつ車をいっこうに停めないんだわ。
それに進む道もあべこべで…
「帰るんだったら、この道じゃないだろ!Uターンしろよ」
でも、友達は、黙ってしらない横道を突き進むだけ…。
しばらくして、ようやく落ち着いた友達が
車を道にとめて口を開いたと思ったら、
「ひと、はねちゃったべ…。」っていいだしたんだ。
はぁ?なにいってんだ…こいつ…と最初は思ってた俺だけど、
あんまり、そいつが深刻そうにするもんだから、
車を降りて、ぶつけたって言う場所を確認することにしたのさ。
「…ほら…なんとも、ないべ…。」
どこにも傷はないし、血のあともない…
だから友達も納得して、もと来た道へかえることにしたんだけど、
車に、左座席から乗ろうとした、一瞬、
フロントの左端に、黒くて顔のみえない女性が寝そべってるのを見た感じがしてさ…。
気になって、友達にどんな人をひいたのか聞いたんだけど、友達は黙って車を動かすだけ。
でも…なんとなくだけど、そいつ、車を動かしてる間、ずっとフロントの左端に気をとられてた気がするんだよね。
208:本当にあった怖い名無し:2006/07/09(日) 11:48:15 ID:5Dzse2Nb0
>>201
結構怖いなぁ。
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