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桐箪笥 [洒落にならない怖い話20]

少し前にあった話。

ある日、買い物に行く最中、何気に粗大ゴミ置き場を見ると箪笥が置いてあった。
今の安普請な感じな作りの物では無い、
要所要所に飾り彫りの施された金具が取り付けられた立派な桐箪笥だ。

ぱっと見た限りではその箪笥は何処にも壊れた箇所がなく、
間違っても粗大ゴミ収集場に置くような状態とは思えない。
だが、目立つ位置に粗大ごみ収集の為のシールが貼られており、
明らかに捨てる為におかれた物なのだろう。

……何でこんな良いのを捨てるんだろうなぁ、勿体無い……などと思いながらあれこれ観察し、
そしてやっとその理由を見て、俺は即座にその場を立ち去った。

――目が合ったのだ、箪笥の半開きとなった小物入れの戸の隙間から此方を伺う、何者かの目と。

その後、買い物の帰り道に恐る恐る同じ場所を通った時には、既に箪笥は其処には無かった。
出来れば、誰かが拾ったのではなく、収集業者が回収して処分したと思いたい。




272:本当にあった怖い名無し:2013/11/11(月) 03:21:27.94 ID:aRoH9slN0
>>270
洒落にならないほどではないが、久しぶりによい話
この気持ち悪さは大事

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ストーカー [洒落にならない怖い話20]

じゃぁもう一個貼るね。
ほんとは今日これ投下しにきたんだけど、荒れてたので思わず違うのを貼ってしまった。

ロム歴長いけど投下はぺーぺー。
不備があったらご教授いただけると幸いです。

ちなみに実話です。
現状を自分で振り返るためにも、最初から思い起こして書いてます。
長かったらごめんなさい。



264:256:2013/11/11(月) 00:54:06.19 ID:8JB/QFQe0
私が覚えている範囲では、きっかけは帰宅途中の電車内でした。
少し離れたところに立っている男性がじっと私を見ていました。
その方は身長180㎝くらい。40代の高木ブーといった風貌でした。
くたびれたグレーのスーツに、同じくグレーのコートを羽織っていました。
視線を外して時々確認しても、やはり私をじっと見ています。
気味が悪いと思いましたが、その路線は色街を通るものでしたので
平素から変わった人が多い路線でした。
あまり気にしないように努めて、その日は何事もなく家に帰りました。
時期は今年の3月頃だったと思います。

それからしばらくした頃(確か初夏の頃です)、またその男性を見かけました。
今度も少し離れたところからじっと私を見ています。
またか…と思いながら、今度も気にしないよう努めて携帯をいじっていました。
すると、その方は帰宅ラッシュ時の混雑した車内にも関わらず
私の背後へ移動してきました。
この路線は痴漢多発路線としても有名です。
こちらもまたか…と思いながら、始まったら警察に連絡しようと110番の準備をしました。
ですが、その方はじっと私の後頭部を見ているだけで触ってきたりはしませんでした。
ただ、ガラス窓に映る様子から、髪の匂いを嗅がれているのはわかりました。
かなり気持ちが悪かったです。
でも、これでは110番には弱いかと思い、その時も何事もなく家に帰りました。



265:256:2013/11/11(月) 00:54:59.43 ID:8JB/QFQe0
またしばらくして、今度は7~8月頃です。
今度は電車外での遭遇でした。
最寄駅から出て少し歩いたところで、背後から例の男性につけられていることに気付きました。
やっぱり私をじっと見ています。
怖かったので、一度道路の端に寄って追いぬかせました。
そのまま立ち止まっていると、男性は追いぬいた後も何度もこちらを振り返ってじっと見ています。
だいぶ離れたところで長く立ち止まり、とうとう引き返してきました。
危険を感じたので、近くのコンビニに逃げ込み、しばらく待ってから走って帰宅しました。

次はあまり間隔が開きませんでした。
その日は残業で遅くなってしまい、最寄駅を出たのは夜12時を回った心でした。
真っ暗な道を歩いていると、後ろから自転車が追い越して行きました。
追い抜き様、思い切り首を捻って私を見ていきます。
怖気が走りました。例の男です。
今回はTシャツにハーフパンツ姿でした。
男はやはり、しばらく先に行くまで何度も振り返り、やがて長く留まって引き返してきました。
すぐに近所のビジネスホテルに逃げ込み、泣きながら警察に電話しました。
その日はパトカーで送っていただきました。



266:256:2013/11/11(月) 00:56:02.25 ID:8JB/QFQe0
次は先月だったと思います。
帰り道で、いきなり物陰から出てきた男性に抱きつかれました。
体を触られて、悲鳴を上げて暴れて振りほどきました。
やはりあの男性でした。
堪らずもう一度悲鳴を上げてしまいました。
まだ早い時間帯でしたので、近所で営業中だったレストランの店員さんに保護されました。
男は逃げていき、私は彼氏の仕事が終わるのを待って家まで送ってもらいました。
ついこの間警察のお世話になったばかりで、110番はしにくかったのです。

次はついこの間でした。先週の金曜日です。
職場の飲み会で遅くなった私が最寄駅に着いたのは夜11時過ぎでした。
お酒もあって気持ち良く歩いていると、あの男性が表れました。
この日は最初の時と同じくグレーのスーツ+グレーのコートでした。
男はやはり私をじっと見つめていました。
気持ちの悪さと恐怖が高まり、私は思わず走りだしました。
すると、男も走りだしてしまいました。
とは言えかなり太っている男なので、すぐに引き離すことができました。
私が元陸上部だったのも幸いしたかと思います。
無事に家に着いた時は心底安心しましたが、いよいよこれはストーカーなのかと、頭を悩ませているところです。

現在進行形の話のためオチはありません。

おわり。




321:本当にあった怖い名無し:2013/11/12(火) 14:34:59.99 ID:QPb+nUqF0
>>266
警察に言えば、すぐに逮捕してくれるよ。
三鷹事件以後、警察のストーカーに対する対応は激烈だからね。

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キツネ憑き [洒落にならない怖い話20]

俺んちの家系は男は霊感が0のかわりに女の霊感が強くなる傾向があるらしい。
実際俺も霊感はまったくない、親父は婿養子だから当然ない。妹はしらん。

子供のころ、小便がしたくておきた俺が用を済まし時計をみると夜の二時だった。
そんな時間に起きていたことのないおれはなんかテンションがあがり
深夜の家を探検することにした。
母ちゃんのうなされる声が聞こえて、暗がりからふすまを覗くと
ベッドでうなされている母ちゃんの腹が妊婦みたいに膨れ上がり
布団からニョキと足がはみ出していて、どうみても2mくらいの大きさになっていた。


人間本気で恐怖すると声なんて出ないんだな、おれは四つんばいで部屋に帰り、
布団に包まって泣きながら震えていた。
頭の中はパニックでこれからどうしようどうしよう、父ちゃんに打ち明けるべきか
どういったら信じてもらえるか、自分の母ちゃんが化け物だった。母ちゃんは化け物だった
母ちゃんとの思い出がぐるぐる回って声が出ないように布団を噛んで嗚咽を隠した。

やがて寝てしまったらしく朝になり母ちゃんが起こしに来たのだが
目が明らかに変わっていた・・・
爬虫類というか、どこか他人を見るような目で俺を見るようになった。



227:本当にあった怖い名無し:2013/11/10(日) 06:17:26.89 ID:W2+u7wfF0
・俺が話しかけても一度目は無視をする。
・話してるときに表情が全くかわらない。
そのときの母ちゃんの症状は俺や親父に対してもこんな感じなのに親父は全く気にした様子もなく
会社に行ってしまった。

困り果てた俺は
霊感が強く、自分が体験した心霊体験をよく俺に聞かせてくれたばあちゃんに相談することにした。
俺が泣きじゃくりながら母ちゃんが化け物だったこと、俺はそのうち捨てられることを話したら
「母ちゃんはきつねがトリついてるわしがなんとかする」といって俺を抱きしめてくれた。
婆ちゃんの匂いは嫌いだけど我慢した。

その日の夜中、俺はばあちゃんに起こされると母ちゃんの寝室に連れて行かれた。
ふすまを少し開けて覗くと、母ちゃんがうなされていて、だんだんと布団のお腹の部分が膨れていった。
俺が泣きそうな顔で助けを求めると、ばあちゃんがガラッとふすまを開けて、持っていた竹箒で母ちゃんの腹を叩いた。
すると一瞬蒼白く光った母ちゃんのお腹は元のサイズに戻った。
これでもう大丈夫、おまえが見つけてくれたおかげで母ちゃんは助かった。
そういって泣きじゃくるおれをあやしてくれた。
あれから親父転勤で引っ越して、久々に今日実家に帰って婆ちゃんにあってきたので記念に書いとく

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