【洒落怖】洒落にならない怖い話『旅館の求人』 [洒落怖]
丁度2年くらい前のことです。旅行にいきたいのでバイトを探してた時の事です。
暑い日が続いてて汗をかきながら求人をめくっては電話してました。
ところが、何故かどこもかしこも駄目,駄目駄目。
擦り切れた畳の上に大の字に寝転がり、適当に集めた求人雑誌をペラペラと悪態をつきながらめくってたんです。
不景気だな、、、節電の為、夜まで電気は落としています。
暗い部屋に落ちそうでおちない夕日がさしこんでいます。
窓枠に遮られた部分だけがまるで暗い十字架のような影を畳に落としていました。
、、遠くで電車の音が響きます。
目をつむると違う部屋から夕餉の香りがしてきます。
「カップラーメンあったな、、」私は体をだるそうに起こし散らかった求人雑誌をかたずけました。
ふと、、偶然開いたのでしょうかページがめくれていました。
467 :sage :03/07/02 02:04
そこには某県(ふせておきます)の旅館がバイトを募集しているものでした。
その場所はまさに私が旅行に行ってみたいと思ってた所でした。
条件は夏の期間だけのもので時給はあまり、、というか全然高くありません
でしたが、住みこみで食事つき、というところに強く惹かれました。
ずっとカップメンしか食べてません。まかない料理でも手作りのものが食べれて、しかも行きたかった場所。
私はすぐに電話しました。
「、、はい。ありがとうございます!○○旅館です。」
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」
受けつけは若そうな女性でした。
電話の向こう側で低い声の男と(おそらくは 宿の主人?)小声で会話をしていました。
私はドキドキしながらなぜか正座なんかしちゃったりして、、待ってました。やがて受話器をにぎる気配がしました。
「はい。お電話変わりました。えと、、、バイトですか?」
「はい。××求人でここのことをしりまして、是非お願いしたいのですが」
「あー、、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」「じゃ、明日からでもお願いします。すみません
お名前は?」「神尾(仮名)です」「神尾君ね。はやくいらっしゃい、、、」
468 :sage :03/07/02 02:04
とんとん拍子だった。運が良かった。。私は電話の用件などを忘れないように録音するようにしている。
再度電話を再生しながら必要事項をメモっていく。
住みこみなので持っていくもののなかに 保険証なども必要とのことだったのでそれもメモする。
その宿の求人のページを見ると白黒で宿の写真が写っていた。
こじんまりとしているが自然にかこまれた良さそうな場所だ。
私は急にバイトが決まり、しかも行きたかった場所だということもあってホっとした。
しかし何かおかしい。私は鼻歌を歌いながらカップメンを作った。何か鼻歌もおかしく感じる。
日はいつのまにかとっぷりと暮れ、あけっぱなしの窓から湿気の多い生温かい風が入ってくる。
私はカップメンをすすりながら、なにがおかしいのか気付いた。
条件は良く、お金を稼ぎながら旅行も味わえる。女の子もいるようだ。
旅館なら出会いもあるかもしれない。だが、何かおかしい。
暗闇に窓のガラスが鏡になっている。その暗い窓に私の顔がうつっていた。
なぜか、まったく嬉しくなかった。。理由はわからないが私は激しく落ちこんでいた。
窓にうつった年をとったかのような生気のない自分の顔を見つめつづけた。
469 :sage :03/07/02 02:06
次の日、私は酷い頭痛に目覚めた。激しく嗚咽する。風邪、、か?
私はふらふらしながら歯を磨いた。歯茎から血が滴った。
鏡で顔を見る。ギョッとした。目のしたにはくっきりと墨で書いたようなクマが出来ており、顔色は真っ白。、、、まるで、、、。
バイトやめようか、、とも思ったが、すでに準備は夜のうちに整えている。
しかし、、気がのらない。そのとき電話がなった。
「おはようございます。○○旅館のものですが、神尾さんでしょうか?」
「はい。今準備して出るところです。」
「わかりましたー。体調が悪いのですか?失礼ですが声が、、」
「あ、すみません、寝起きなので」
「無理なさらずに。こちらについたらまずは温泉などつかって頂いて構いませんよ。
初日はゆっくりとしててください。そこまで忙しくはありませんので。」
「あ、、だいじょうぶです。でも、、ありがとうございます。」
電話をきって家を出る。あんなに親切で優しい電話。ありがたかった。
しかし、電話をきってから今度は寒気がしてきた。ドアをあけると眩暈がした。
「と、、とりあえず、旅館までつけば、、、」
私はとおる人が振りかえるほどフラフラと駅へ向かった。
やがて雨が降り出した。
傘をもってきてない私は駅まで傘なしで濡れながらいくことになった。
激しい咳が出る。「、、旅館で休みたい、、、、」
私はびしょぬれで駅に辿りつき、切符を買った。そのとき自分の手を見て驚いた。。
カサカサになっている。濡れているが肌がひび割れている。まるで老人のように。
「やばい病気か、、?旅館まで無事つければいいけど、、」
470 :sage :03/07/02 02:06
私は手すりにすがるようにして足を支えて階段を上った。何度も休みながら。
電車が来るまで時間があった。私はベンチに倒れるように座りこみ苦しい息をした。。ぜー、、、ぜー、、、声が枯れている。
手足が痺れている。波のように頭痛が押し寄せる。ごほごほ!咳をすると足元に血が散らばった。私はハンカチで口を拭った。
血がベットリ。。
私は霞む目でホームを見ていた。
「はやく、、旅館へ、、、」
やがて電車が轟音をたててホームにすべりこんでき、ドアが開いた。
乗り降りする人々を見ながら、私はようやく腰を上げた。腰痛がすごい。
フラフラと乗降口に向かう。体中が痛む。あの電車にのれば、、、、
そして乗降口に手をかけたとき、車中から鬼のような顔をした老婆が突進してきた。
どしん!私はふっとばされホームに転がった。
老婆もよろけたが再度襲ってきた。私は老婆と取っ組み合いの喧嘩を始めた。
悲しいかな、相手は老婆なのに私の手には力がなかった。
「やめろ!やめてくれ!俺はあの電車にのらないといけないんだ!」
「なぜじゃ!?なぜじゃ!?」
老婆は私にまたがり顔をわしづかみにして地面に抑えつけながら聞いた。
「りょ、、旅館にいけなくなってしまう!」
やがて駅員たちがかけつけ私たちは引き離された。
電車は行ってしまっていた。私は立ち上がることも出来ず、人だかりの中心で座りこんでいた。
やがて引き離された老婆が息をととのえながら言った。
「おぬしは引かれておる。危なかった。」そして老婆は去っていった。
471 :sage :03/07/02 02:06
私は駅員と2~3応答をしたがすぐに帰された。
駅を出て仕方なく家に戻る。
すると体の調子が良くなってきた。声も戻ってきた。
鏡を見ると血色がいい。
私は不思議に思いながらも家に帰った。
荷物を下ろし、タバコを吸う。
落ちついてからやはり断わろうと旅館の電話番号をおした。すると無感情な軽い声が帰ってきた。
「この電話番号は現在使われておりません、、」
押しなおす
「この電話番号は現在使われておりません、、」
私は混乱した。まさにこの番号で今朝電話が掛かってきたのだ。
おかしいおかしいおかしい。。。
私は通話記録をとっていたのを思い出した。
最初まで巻き戻す。
、、、、、、、、、キュルキュルキュル、、、、、 ガチャ
再生
「ザ、、、ザザ、、、、、、、、はい。ありがとうございます。○○旅館です。」
あれ、、?私は悪寒を感じた。若い女性だったはずなのに、声がまるで低い男性のような声になっている。
473 :sage :03/07/02 02:11
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」
ん??
私はそこで何が話し合われてるのか聞こえた。
巻き戻し、音声を大きくする。
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」
巻き戻す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
、、むい、、、、こご、そう・・・・だ・・・・・・・・」
巻き戻す。
「さむい、、、こごえそうだ」
子供の声が入っている。さらにその後ろで大勢の人間が唸っている声が聞こえる。
うわぁ!!私は汗が滴った。。
電話から離れる。すると通話記録がそのまま流れる。
「あー、、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」、、、
記憶にある会話。しかし、私はおじさんと話をしていたはずだ。
そこから流れる声は地面の下から響くような老人の声だった。
「神尾くんね、、はやくいらっしゃい」
474 :sage :03/07/02 02:11
そこで通話が途切れる。私の体中に冷や汗がながれおちる。
外は土砂降りの雨である。金縛りにあったように動けなかったが私はようやく落ちついてきた。
すると、そのまま通話記録が流れた。
今朝、掛かってきた分だ。
しかし、話し声は私のものだけだった。
、、、、、、
「死ね死ね死ね死ね死ね」
「はい。今準備して出るところです。」
「死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ、すみません、寝起きなので」
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ、、だいじょうぶです。でも、、ありがとうございます。」
私は電話の電源ごとひきぬいた。
かわいた喉を鳴らす。な、、、、なんだ、、、なんだこれ、、
なんだよ!? どうなってんだ??
475 :sage :03/07/02 02:12
私はそのとき手に求人ガイドを握っていた。
震えながらそのページを探す。
すると何かおかしい。 、、ん?
手が震える。。そのページはあった。
綺麗なはずなのにその旅館の1ページだけしわしわでなにかシミが大きく広がり少しはじが焦げている。
どうみてもそこだけが古い紙質なのです。まるで数十年前の古雑誌のようでした。
そしてそこには全焼して燃え落ちた旅館が写っていました。
そこに記事が書いてありました。
死者30数名。台所から出火したもよう。
旅館の主人と思われる焼死体が台所でみつかったことから
料理の際に炎を出したと思われる。泊まりに来ていた宿泊客達が逃げ遅れて炎にまかれて焼死。
これ、、なんだ。。求人じゃない。。
私は声もだせずにいた。求人雑誌が風にめくれている。
私は痺れた頭で石のように動けなかった。
そのときふいに雨足が弱くなった。。一瞬の静寂が私を包んだ。
電話がなっている
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暑い日が続いてて汗をかきながら求人をめくっては電話してました。
ところが、何故かどこもかしこも駄目,駄目駄目。
擦り切れた畳の上に大の字に寝転がり、適当に集めた求人雑誌をペラペラと悪態をつきながらめくってたんです。
不景気だな、、、節電の為、夜まで電気は落としています。
暗い部屋に落ちそうでおちない夕日がさしこんでいます。
窓枠に遮られた部分だけがまるで暗い十字架のような影を畳に落としていました。
、、遠くで電車の音が響きます。
目をつむると違う部屋から夕餉の香りがしてきます。
「カップラーメンあったな、、」私は体をだるそうに起こし散らかった求人雑誌をかたずけました。
ふと、、偶然開いたのでしょうかページがめくれていました。
467 :sage :03/07/02 02:04
そこには某県(ふせておきます)の旅館がバイトを募集しているものでした。
その場所はまさに私が旅行に行ってみたいと思ってた所でした。
条件は夏の期間だけのもので時給はあまり、、というか全然高くありません
でしたが、住みこみで食事つき、というところに強く惹かれました。
ずっとカップメンしか食べてません。まかない料理でも手作りのものが食べれて、しかも行きたかった場所。
私はすぐに電話しました。
「、、はい。ありがとうございます!○○旅館です。」
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」
受けつけは若そうな女性でした。
電話の向こう側で低い声の男と(おそらくは 宿の主人?)小声で会話をしていました。
私はドキドキしながらなぜか正座なんかしちゃったりして、、待ってました。やがて受話器をにぎる気配がしました。
「はい。お電話変わりました。えと、、、バイトですか?」
「はい。××求人でここのことをしりまして、是非お願いしたいのですが」
「あー、、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」「じゃ、明日からでもお願いします。すみません
お名前は?」「神尾(仮名)です」「神尾君ね。はやくいらっしゃい、、、」
468 :sage :03/07/02 02:04
とんとん拍子だった。運が良かった。。私は電話の用件などを忘れないように録音するようにしている。
再度電話を再生しながら必要事項をメモっていく。
住みこみなので持っていくもののなかに 保険証なども必要とのことだったのでそれもメモする。
その宿の求人のページを見ると白黒で宿の写真が写っていた。
こじんまりとしているが自然にかこまれた良さそうな場所だ。
私は急にバイトが決まり、しかも行きたかった場所だということもあってホっとした。
しかし何かおかしい。私は鼻歌を歌いながらカップメンを作った。何か鼻歌もおかしく感じる。
日はいつのまにかとっぷりと暮れ、あけっぱなしの窓から湿気の多い生温かい風が入ってくる。
私はカップメンをすすりながら、なにがおかしいのか気付いた。
条件は良く、お金を稼ぎながら旅行も味わえる。女の子もいるようだ。
旅館なら出会いもあるかもしれない。だが、何かおかしい。
暗闇に窓のガラスが鏡になっている。その暗い窓に私の顔がうつっていた。
なぜか、まったく嬉しくなかった。。理由はわからないが私は激しく落ちこんでいた。
窓にうつった年をとったかのような生気のない自分の顔を見つめつづけた。
469 :sage :03/07/02 02:06
次の日、私は酷い頭痛に目覚めた。激しく嗚咽する。風邪、、か?
私はふらふらしながら歯を磨いた。歯茎から血が滴った。
鏡で顔を見る。ギョッとした。目のしたにはくっきりと墨で書いたようなクマが出来ており、顔色は真っ白。、、、まるで、、、。
バイトやめようか、、とも思ったが、すでに準備は夜のうちに整えている。
しかし、、気がのらない。そのとき電話がなった。
「おはようございます。○○旅館のものですが、神尾さんでしょうか?」
「はい。今準備して出るところです。」
「わかりましたー。体調が悪いのですか?失礼ですが声が、、」
「あ、すみません、寝起きなので」
「無理なさらずに。こちらについたらまずは温泉などつかって頂いて構いませんよ。
初日はゆっくりとしててください。そこまで忙しくはありませんので。」
「あ、、だいじょうぶです。でも、、ありがとうございます。」
電話をきって家を出る。あんなに親切で優しい電話。ありがたかった。
しかし、電話をきってから今度は寒気がしてきた。ドアをあけると眩暈がした。
「と、、とりあえず、旅館までつけば、、、」
私はとおる人が振りかえるほどフラフラと駅へ向かった。
やがて雨が降り出した。
傘をもってきてない私は駅まで傘なしで濡れながらいくことになった。
激しい咳が出る。「、、旅館で休みたい、、、、」
私はびしょぬれで駅に辿りつき、切符を買った。そのとき自分の手を見て驚いた。。
カサカサになっている。濡れているが肌がひび割れている。まるで老人のように。
「やばい病気か、、?旅館まで無事つければいいけど、、」
470 :sage :03/07/02 02:06
私は手すりにすがるようにして足を支えて階段を上った。何度も休みながら。
電車が来るまで時間があった。私はベンチに倒れるように座りこみ苦しい息をした。。ぜー、、、ぜー、、、声が枯れている。
手足が痺れている。波のように頭痛が押し寄せる。ごほごほ!咳をすると足元に血が散らばった。私はハンカチで口を拭った。
血がベットリ。。
私は霞む目でホームを見ていた。
「はやく、、旅館へ、、、」
やがて電車が轟音をたててホームにすべりこんでき、ドアが開いた。
乗り降りする人々を見ながら、私はようやく腰を上げた。腰痛がすごい。
フラフラと乗降口に向かう。体中が痛む。あの電車にのれば、、、、
そして乗降口に手をかけたとき、車中から鬼のような顔をした老婆が突進してきた。
どしん!私はふっとばされホームに転がった。
老婆もよろけたが再度襲ってきた。私は老婆と取っ組み合いの喧嘩を始めた。
悲しいかな、相手は老婆なのに私の手には力がなかった。
「やめろ!やめてくれ!俺はあの電車にのらないといけないんだ!」
「なぜじゃ!?なぜじゃ!?」
老婆は私にまたがり顔をわしづかみにして地面に抑えつけながら聞いた。
「りょ、、旅館にいけなくなってしまう!」
やがて駅員たちがかけつけ私たちは引き離された。
電車は行ってしまっていた。私は立ち上がることも出来ず、人だかりの中心で座りこんでいた。
やがて引き離された老婆が息をととのえながら言った。
「おぬしは引かれておる。危なかった。」そして老婆は去っていった。
471 :sage :03/07/02 02:06
私は駅員と2~3応答をしたがすぐに帰された。
駅を出て仕方なく家に戻る。
すると体の調子が良くなってきた。声も戻ってきた。
鏡を見ると血色がいい。
私は不思議に思いながらも家に帰った。
荷物を下ろし、タバコを吸う。
落ちついてからやはり断わろうと旅館の電話番号をおした。すると無感情な軽い声が帰ってきた。
「この電話番号は現在使われておりません、、」
押しなおす
「この電話番号は現在使われておりません、、」
私は混乱した。まさにこの番号で今朝電話が掛かってきたのだ。
おかしいおかしいおかしい。。。
私は通話記録をとっていたのを思い出した。
最初まで巻き戻す。
、、、、、、、、、キュルキュルキュル、、、、、 ガチャ
再生
「ザ、、、ザザ、、、、、、、、はい。ありがとうございます。○○旅館です。」
あれ、、?私は悪寒を感じた。若い女性だったはずなのに、声がまるで低い男性のような声になっている。
473 :sage :03/07/02 02:11
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」
ん??
私はそこで何が話し合われてるのか聞こえた。
巻き戻し、音声を大きくする。
「え、少々お待ち下さい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
・・い、・・・そう・・・・だ・・・・・・・・」
巻き戻す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ザ、、、ザ、、ザザ、、、
、、むい、、、、こご、そう・・・・だ・・・・・・・・」
巻き戻す。
「さむい、、、こごえそうだ」
子供の声が入っている。さらにその後ろで大勢の人間が唸っている声が聞こえる。
うわぁ!!私は汗が滴った。。
電話から離れる。すると通話記録がそのまま流れる。
「あー、、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。いつからこれますか?」
「いつでも私は構いません」、、、
記憶にある会話。しかし、私はおじさんと話をしていたはずだ。
そこから流れる声は地面の下から響くような老人の声だった。
「神尾くんね、、はやくいらっしゃい」
474 :sage :03/07/02 02:11
そこで通話が途切れる。私の体中に冷や汗がながれおちる。
外は土砂降りの雨である。金縛りにあったように動けなかったが私はようやく落ちついてきた。
すると、そのまま通話記録が流れた。
今朝、掛かってきた分だ。
しかし、話し声は私のものだけだった。
、、、、、、
「死ね死ね死ね死ね死ね」
「はい。今準備して出るところです。」
「死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ、すみません、寝起きなので」
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ、、だいじょうぶです。でも、、ありがとうございます。」
私は電話の電源ごとひきぬいた。
かわいた喉を鳴らす。な、、、、なんだ、、、なんだこれ、、
なんだよ!? どうなってんだ??
475 :sage :03/07/02 02:12
私はそのとき手に求人ガイドを握っていた。
震えながらそのページを探す。
すると何かおかしい。 、、ん?
手が震える。。そのページはあった。
綺麗なはずなのにその旅館の1ページだけしわしわでなにかシミが大きく広がり少しはじが焦げている。
どうみてもそこだけが古い紙質なのです。まるで数十年前の古雑誌のようでした。
そしてそこには全焼して燃え落ちた旅館が写っていました。
そこに記事が書いてありました。
死者30数名。台所から出火したもよう。
旅館の主人と思われる焼死体が台所でみつかったことから
料理の際に炎を出したと思われる。泊まりに来ていた宿泊客達が逃げ遅れて炎にまかれて焼死。
これ、、なんだ。。求人じゃない。。
私は声もだせずにいた。求人雑誌が風にめくれている。
私は痺れた頭で石のように動けなかった。
そのときふいに雨足が弱くなった。。一瞬の静寂が私を包んだ。
電話がなっている
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【洒落怖】洒落にならない怖い話『裏S区』 [洒落怖]
九州のある地域の話。
仮だがS区という地域の山を越えた、裏S区って呼ばれてる地域の話。
現在では裏とは言わずに「新S区」って呼ばれてるが、じいちゃんばあちゃんは今でも裏S区と呼んでる。
まぁ、裏と言うのは良くない意味を含んでる。
この場合の裏は、部落の位置する場所を暗に表してる。
高校時代は、部落差別の講義も頻繁にあるような地域。そこでの話。
(あくまで体験談&自分の主観の為、部落差別、同和への差別の話ではありません)
今から何年か前に、男の子(仮にA)が一人行方不明になった。(結局自殺してたのが見つかったけど)
俺はS区出身者。彼は裏S区出身者だけど、S区の地域にある高校に通ってた。
まぁ、彼は友人だった。あくまで『だった』だ。
1年の頃は仲良かった。彼が一人の生徒をいじめるまでは。
いじめられたのは俺。周りはだれも止めない。
止めてくれないし、見てもない。傍観者ですらなかった。
必死にやめてと懇願しても殴る、蹴る。
俺は急に始まったから、最初はただの喧嘩と思い殴りあったが、彼の体格と俺のでは全く強さが違う。
でも、次の日も急に殴ってきた。意味も無く。理由を聞くも答えない。
薄っすらと笑ってたから、もう兎に角怖かった。
764 :本当にあった怖い名無し:2007/03/14(水) 04:57:13 ID:Xss+iCNa0
ある日、いきなりAが学校に来なくなった。俺はかなりうれしかった。
でも、もうその状況では、誰も俺に話かける奴はいなかった。初めての孤独を味わった。
多数の中に居るのに絶対的な孤独だった。
それからAが3週間学校を休んだある日、先生が俺を呼び出した。
ここからは会話。
先生「お前Aと仲良かっただろ?」
俺「いえ・・」
先生「う~ん・・・。お前Aをいじめてないか?」
俺「はい??え?俺が??それともAが俺を???」
先生「いや、お前が。大丈夫誰にも言わんから言ってみろ。問題にもせんから」
俺「いや、俺がですか???」
このときは、本当に意味が分からなかった。
先生の中では俺がいじめてることになってるし。
で、俺は本当のことを言うことにした。
俺「本当は言いたくなかったけど、俺がいじめられてました・・・。
皆の前で、殴る蹴るの暴力を受けてましたし・・・」
先生「本当か??お前が??他の生徒も見てたか??」
俺「見てましたよ。っていうか、何で先生は俺がいじめてるって思ったんですか?誰かが言ったんですか?」
先生「いや・・・。いや、何でも無い」
765 :763:2007/03/14(水) 05:01:28 ID:Xss+iCNa0
先生の態度が、この時点で明らかにおかしい。何故か動揺してる感じ。
それから数分、二人とも無言。
その数分後に、いきなり先生が言い出した。
先生「Aがな、休んどるやろが?なしてか分からんけど、登校拒否みたいな感じでな。
家に電話しても、親がでて『おらん』って言うてきるんよ」
俺「・・・」
先生「そんでな、昨日やっとAと連絡とれて、色々聞いたんよ。
そしたらAが言ったのが、お前が怖いって言うんよ」
俺「はい??俺が???」
先生「う~ん・・・。そうなんよ。お前が怖いって言って聞かんのよ」
俺「いやいや、俺が?逆ですけどね。俺はAが怖いし」
先生「ほうか、いや、分かった。もっかい聞くけど、お前はいじめてないな?」
俺「はい」
って言うやりとりの後解放されて、自宅に帰った。
766 :763:2007/03/14(水) 05:02:42 ID:Xss+iCNa0
実際のイジメって、多人数を1人でイジメルものだと思ってた。
中学生の時にイジメを見たことあったから、そのときのイメージをイジメだと思ったし、
よく聞くイジメも、大体が多人数が1人にお金をたかる、トイレで裸にする。
こういうことをすることだと思ってた。
まさか、たった一人の人間がたった1人の人間をイジメルのに、
先生まで巻き込み、俺一人だけをのけ者にしようとしてるとは思わなかった。
生まれて初めて人に殺意を抱いた。
ぶん殴るとかじゃなく、『ぶっ殺したい』って本気で思った。
767 :763:2007/03/14(水) 05:04:32 ID:Xss+iCNa0
その次の日から、俺は学校を休んだ。行く気にはなれんし、行っても一人だし。と思って。
ただ、この登校拒否中にありえないものを見てしまい、俺はちょっと頭がおかしくなりかけた。
起こったのは、『飛び降り自殺』。
俺の住んでたマンションから人が飛び降りた。
たまたまエレベーターホールでエレベーター待ちだった俺の耳に、
「ギぃーーーーー」って言う奇怪な声と、その数秒後に「どーーーーん!」っていう音。
そのどーんっと言う音は、自転車置き場の屋根に落ちたらしいのだが、
それを覗き見たときは、本当に吐き気と涙がボロボロ出た。
これはただの恐怖心からなんだが、でもイジメにあっていた俺には、とてつもなく多きな傷だった。
これは本当にトラウマになっていて、今でもエレベーターに乗れなくなった。
会社とかにある、建物の中にある奴はまだ何とか乗れるが、
マンションにあるような、外の風景が見えるものには全く乗れなくなった。
なぜなら、このときに絶対ありえないものを見たから。
768 :763:2007/03/14(水) 05:06:04 ID:Xss+iCNa0
自転車置き場を見下ろしてた俺が、前を向きなおした瞬間に、螺旋階段が見えた。
そこに、下に落ちてる人間と全く同じ服で髪型
(これは微妙で、下にあるモノとは異なってたようにも見える)のニンゲンが立ってた。
これは多分、見てはダメだったんだと思う。
螺旋階段を下に向かって、ゆっくり降りていってたんだ。
すごくゆっくり、下を向いたまま歩いてた。
下にあるものと瓜二つのニンゲンが。
ここで、エレベーターが来たときの合図の
「ピン」って音が鳴ったんで、ビク!ってなり後ろを振り向いた。
そこにも居た。と思う。多分いたんだろう。でも良く覚えてない。
今考えれば居たのか?と思うけど、そのときは居たって思ってた。
「ピン」の音に振り返った瞬間に、どーんって再度聞こえたんだ。
でも今度の音は、エレベーターの中から。
どーん、どーーん。どーーーん。どーーーーん。って。
俺はもう発狂状態になって、それから倒れたみたい。
直ぐに病院に連れて行かれた。
見たもの、聞いたものを全て忘れるように医者から言われて、薬も処方されて、
それから1週間は、「うぅぅ」ってうめき声を上げてるしかなかった。
1週間過ぎぐらいにはだいぶ良くなっていたのだけど、本当は親や医者をだましてた。
よくなってなんか無かった。寧ろそのときから、その「どーん」って音はずっと付いて廻ってた。
769 :763:2007/03/14(水) 05:08:35 ID:Xss+iCNa0
その後、学校に行こうと思いだしたころに、Aの存在を思い出した。
俺がそもそもこんな事になったのもAのせいだ。
あいつがあんなイジメをしなければ、こんな目にも遭わなかった。
あいつは俺をこんな目に遭わせる様な奴だから居なくなればいい。
そうだ、この「どーん」って言う音に頼もう。って本気で思ってた。
俺は本当におかしくなってたんだと思う。
本気でこの『音』の主にお願いしてた。
次の日に学校に行った俺は、昼休みの時に早退したいと先生に言った。
先生も俺がどういう状況かを知っていたから、すぐにOKを出してくれた。Aはその日も休みだった。
その帰りがけに、先日部落差別を無くそうという話を学校でしていた(講義で)、おじさんに出会った。
そのおじさんはAのおじさんに当たり、何度か会って話したこともあった。
だけどそのおじさんが、俺を見た後からの様子や態度が明らかにおかしい。
最初見かけた時は普通に挨拶をしたのに、
その後俺を二度見のような感じで見て、いきなり、「あ~・・・」とかいいだした。
俺は「こいつもAに何か言われてんのか?」って感じで
被害妄想を爆発させて、怪訝な態度のこのおじさんを無視して横切ろうとしてた。
そのときに急にそのおじさんが、ブツブツブツブツお経のようなものを唱え始めた。
俺はぎょっ?!っとして、そのおじさんを見返した。
いきなり、あって「あ~」などとわけのわからない態度を取り出し、
それだけならまだしも、俺にお経を唱えたのだ。
770 :763:2007/03/14(水) 05:11:06 ID:Xss+iCNa0
生まれて初めて自分から人をぶん殴った。
言い訳がましいけど、精神的におかしかったから、殴る事の善悪は全くなかった。
ただ、苛々だけに身を任した感じ。
いきなりでびっくりしたのか、そのおじさんもうずくまって「うぅ…」って言ってたが、
無視して蹴りを入れてた。
Aの親戚ってだけでも苛々してたのもあり、
「こら、お前らの家族は異常者の集まりか?人を貶めるように生きてるのか??
お前差別をどうのこうの言ってたが、自分がする分にはかまわんのか?あ~??何とか言えや。こら!
お前らは差別されるべき場所の生まれやけ、頭がおかしいんか?」
って感じで、ずっと蹴り続けてた。
でも、ここで再度予想外のことが起きた。
以下会話。
771 :763:2007/03/14(水) 05:13:14 ID:Xss+iCNa0
おじさん「ははははははははは」
俺「!?なんか気持ち悪い。いきなり笑い始めやがって!」
おじさん「あははははは。お前か、お前やったんか。はははは」
俺「??まじ意味分からん、なんがおかしいんか?」
(未だ蹴り続けてたけど、この時は大分蹴りは弱くなってる)
おじさん「ははは、やっと会えたわ。はははそりゃAも****やなー。ははは」(何を言ってるのか意味不明)
俺「は???お前ら家族で俺をイジメようてしよったんか?」(この辺りで怖くなって蹴らなくなってた)
おじさん「おい、お前がどうしようが勝手やけど、○○(俺の名前)が痛がるぞ。
アニキは許しても俺は見逃さんぞ」
俺「は???マジでお前んとこはキチ○イの集団なんか?おい?」
おじさん「○○君、ちょっと黙っとき。おじさんが良いって言うまで黙っとき」
俺 「いや、意味わから・」「どーーーーーん」
いきなり耳元で音が鳴った。
俺はビクってして振り返ったら、
目の前にのっぺりとした細面の顔が、血だらけのままピクピクしながら笑ってた。
俺はまた発狂した。
この顔の見え方がかなり異常で、通常ニンゲンの顔を見る場合に、
半分だけ見えるって言うのはありえない。
でもこの目の前の顔は、例えていうと、
テレビ画面の中にある顔が、カメラのせいで半分だけ途切れてて半分は見えてる状態。
その瞬間に、Aのおじさんに力いっぱい殴られて、意識を失った。
772 :763:2007/03/14(水) 05:14:20 ID:Xss+iCNa0
起きた時に、俺は家の自分の部屋ではなくて、リビングの隣の両親の寝室で寝かされてた。
時間を見たら20時。リビングからの明かりが漏れてて、両親が誰かと話しをしてた。
俺が起き上がり寝室のドアを開けて、その人物を見たときにすぐに飛び掛った。
AのおじさんとAのおばに当たる人が、そこに座って両親と話してたから、
それを見た瞬間に、もう飛び掛ってた。
直ぐに親父に抑えられてたけど、俺は吼えてたと思う。
Aのおじさんは「ごめん、本当に悪かったね」と繰り返してたけど、
どうしても許せなくて、親父の腕の中でもがいてた。
母親がイキナリ俺の頬をひっぱたいて、「あんたも話しを聞きなさい!」とか言い出してたけど、
俺はもう親にまで裏切られた感じがして、家を飛び出そうとして親父の手から抜け出し、
自分の部屋に向かい上着とサイフをとった。
が、上着を羽織ろうとした瞬間に、上着の腕の中に自分以外の手があった感触がして、再度叫んだ。
両親とAのおじおばが直ぐに来て、Aのおばがブツブツ言いながら
お経みたいなものを唱え始めだして、おじが俺の服を掴んで踏み始めた。
親父は青ざめてそれを見てて、母親は一緒に手を合掌して俺を見てた。
この時は、マジで自分が狂人になったのかと思った。
数分後、俺も落ち着いてきて、両親とAのおじおばと共にリビングへ向かった。
それまでの短い時間、Aのおじさんはずっと俺に謝ってた。
それからのリビングでの話しは今でも忘れられないし、そこで再度起こったことも忘れられない。
774 :763:2007/03/14(水) 05:17:22 ID:Xss+iCNa0
以下会話(Aのおじさん=Bさん、Aのおばさん=Cさん、とする)
Bさん「本当に、殴ってしまってごめんな」
俺「いや、いいです。こちらも苛々してましたので、すみません」
親父「ん?お前なんかしたんか?」
俺「いや、俺がBさんを殴ってしまった」
Bさん「あ、いや、それは俺が○君を見ていきなりお経とか唱えたから、嫌な気がしたんやろ?
○君のせいじゃないわ。俺がいきなりすぎたんがいけんかったやから」
親父「申し訳ございません。それは聞いてなかったので」
俺「え?なんの話をしよん?俺がBさんを殴って、Bさんがいきなり」
ここまで言って、気絶前の事を思い出した。
俺「あれ??俺、気絶する前にナニカ見たわ・・・」
Bさん「うん、そやろな・・・。俺は○君みて直ぐに気づいてなぁ。何かおるって、それでお経を唱えたんよ」
母「大丈夫なんですか?何かって何ですか?」
Cさん「えっとね、私らが住んどる地域が、なんで裏S区って言われるか知っとる?」
親父「えっと、失礼かもしれませんが、差別的な意味ですよね?」
Bさん「それはそっちだけの認識やな。じいさん、ばあさんによう言われたやろ?裏Sには近寄るなて」
親父「言われましたね。でもそれは、部落差別的なもんやと思ってましたけど、違うんですか?」
Bさん「いや、そうや。そうなんやけど、差別があるけ言うても、
今も言い続けよるんは、裏Sの歴史がちと異常なんや」
親父「いや、私も妻も生まれはS区やから、その辺は分かってますけど、
部落とか集落系での差別って、どっこも同じようなものでしょ?
だから、異常っていうのはわかります」
Bさん「はは。そうやろ?そういう風にとらわれてしまってるんやな。
裏S区は部落やからって事でも、他国のモンの集まりでもなく、
昔からこの地域に住んでたモンの集まりなんや」
親父「はい。ただ、違いが私にはちょっと・・・」
母「あれですか?あの鬼門がどうのとかって言う話ですか?」
775 :763:2007/03/14(水) 05:19:14 ID:Xss+iCNa0
Bさん「ん?鬼門の話か。まぁ、そんな感じなんやろうけど、裏Sにうちと同じ苗字が多いやろ?」
母「はい。多いですね。A君とことBさんの家は親戚やから当たり前やけど、それにしても多いですね。
S区には全然いないのに、裏S出身者では結構みかけますしね」
Bさん「あの辺は、昔から霊の通り道って言われとんな。
ナメ○○○(なんて言ったかは不明)とか、そんなの聞いたことないですか?」
親父「いや、名前はしらないですけど、聞いたことはあります」
Bさん「まぁ、その地域はそういう地域でして、うちらの家系はほとんどが霊感があるっていわれてたんですね。
それが原因で発狂する奴もおれば、いきなり何するかわからんって感じで、
いつの間にかそういう集落、部落になっていき、差別されるようになったんですわ。
母「でもそれやと、裏S区はかなり広いからおかしくないですか?
Bさんとこの家系だけで、裏S区自体がそういう風にわかれますかね?」
Bさん「うん、わかれるんやろうな。最初は3、4の家のもんが発狂し始めて、
それが村中で始まって、最終的に4、50件も起きれば、
その周辺全体がおかしいって思われるやろうし。
昭和の時代にそんなアホみたいな話を、信心深く聞く人間が少なくなってきてるしな」
親父「それでも、それで部落になるんかなぁ」
Cさん「まぁ、うちらの家系ではそう教わっとるんです。
だから生まれてきた子らには、霊が見えるってことを前提に接しとる。
見えん子もおるやろうけど、霊は居るって教えとるんですよ」
俺「いや、それと俺が体験しとるのと、Bさんの話と、何が関係するんですか?」
776 :763:2007/03/14(水) 05:20:53 ID:Xss+iCNa0
Bさん「○君。最近Aの様子がおかしくなかった?
いきなり学校休んでるのは置いといて、それ以外に何かおかしいことなかった?」
俺「最近っていうか、わからん。急に殴りかかってきたりしてたけど」
Bさん「急にか、なんも言わんかったか?」
俺「いや、急に。意味わからんし。あ!そういうことか。Aが急に異常になったってこと?
霊が見え初めて、発狂し始めたんっすか?」
Bさん「いや、Aはまともや。でも、何をすればいいかわからんかったよ」
俺「は?まともじゃないっすよ。あいついきなり殴り始めたし、しかも笑いながら。
皆怖がって、俺を助けようともせんかったし」
Bさん「○君。殴られたときに、怪我するようなこと受けてないやろ?
いや、殴る事自体は悪いことやから、庇ってるんじゃなくてな。
うちの家系での霊を見つけたときの対応は、笑う事なんよ。
やけん、異常者に見られることもあるけど、普通は無視してるんやけどな」
母「ってことは、○に霊がついてたって事ですか??」
Cさん「うん、今も憑いてる。それと○君。ベランダに誰か見える?」
俺「はい??なんですか?ベランダですか?」
777 :763:2007/03/14(水) 05:21:36 ID:Xss+iCNa0
ここで俺は、気絶するまえに見たモノとは別のものを見て、発狂しそうになった。
Cさん「大丈夫。絶対にココには入れんから」
親父「え?なにがですか?」
親父には見えてないし、もちろん母にも見えてない。
Bさん「あ、いえ。それでね、○君にはちょっと憑いてるんや」
俺「あ、あれか・・・飛び降りの奴見てしまったからか・・・」
Bさん「いや、ちがうよ。あれは多分たまたま。本当に偶然。
でもその偶然がベランダの奴で、それ以外についちゃだめな奴が憑いとる」
俺「え?」
Bさん「うん、それがついちゃだめなんよ。
厳密に言うと霊とかじゃなく、うちの家系では××××って言うんよ。
それを言葉には出しちゃだめですよ。すぐ移るから」(両親を見て)
母「××××」(なんて言ったか忘れた。バラ??なんとかだったけど不明)
俺「!?」
母「これで私についたけん、○は大丈夫でしょうか?」
Bさん「いや、そういうもんでもないけど、本当にそれは言わないでください」
母「息子が困るのは一番いやですから」
Bさん「多分、それをするともっと困ります」
俺「もう、やめていいよ。っていうかなんなん?
俺が霊に呪われてて、Aはそれみて俺をなぐってたん?
でも、それはおかしいやろ。そんなんします?普通。
っていうか、笑いながら殴ったらいいん?霊が追い払えるん?」(ちょっと困惑しててまくしたてた)
Cさん「ごめんね。そういう風にしか教えてなかったから、やったんやろうね」
Bさん「お払いするときにはな、絶対に笑いながら相手を追い出すんよ。
こっちは余裕だ、お前ごときって感じで。
んで、憑かれてる者を叩くと、憑いてるものが逃げ出すって感じなんよ。
もちろんお経やったり、お呪いやったりが必要なんやけど、
あいつは見様見真似でやってしまったんやろうな」
俺「でも、あいつ蹴ったりもしたし」
Bさん「うん、それは行き過ぎやな。でも、Aが学校休んでる理由は○君が怖いって。
まぁ、○君に憑いてる者が怖いってことなんやけどな」
778 :763:2007/03/14(水) 05:23:20 ID:Xss+iCNa0
それから数分そういう話をした後に、Cさんが御祓いするための道具を
駐車場に取りにいって、Bさんが俺を守る形で周りを見張ってた。
その後、準備が整い御祓いが始まったけど、今まで見たどの御祓い方法よりも異常だった。
神社のような御祓いでもなく、お寺のようにお経を唱えながら木魚を叩いてるわけでも無い。
ただただ笑いながら、お経を読んでる感じ。
そのお経もお経という感じではなく、ブツブツブツブツを繰り返してて、小声でただ話してるような感じだった。
それから何度か手を叩かれたり、頭を払われたりした。
それが終了して、Bさんが「もう大丈夫」と俺に言い、
Cさんが「もう見えないでしょ?」って言うので、ベランダを恐る恐る見てみたが、何も無かった。
779 :763:2007/03/14(水) 05:24:56 ID:Xss+iCNa0
次の日から、俺は普通通りに学校に行くようになった。
(エレベーターは一人で乗ることが出来ないため、いつも親と一緒に乗ってた・・・)
ただし、この日Aに異常が起きたらしく、
その日の夜に「Aが居ないんだけど、○君の家に行ってないか」という連絡が、Aの父親からあった。
次の日から、BさんやAの両親が捜索願いを出して探してたらしいが、
家に家出をするといった感じの手紙が置いてあり、
家出人の捜索のため警察が捜索をする、ということは無かったらしい。
Aの親が電話をしてきた理由は、その手紙に俺の名前が何個も書かれていたことが起因らしい。
俺は『霊がのりうつってたから』と言う理由があったからと言って、Aを許してはなかったから、
どうでもいいって思ってた。
Aが行方不明になって3日目の朝に、どーーーん!っていう音が聞こえて起きた。
俺はもう、そんなことがないと思ってたから、本当に汗がびしょびしょになり、
直ぐに親の部屋に逃げこんで、少したって、夢での出来事だったことに気付いた。
(というか、そういう風にした)
ただ、その日にAが飛び降り自殺をしており、時間帯も朝方であったと聞いて、
その夜から怖くなってきて、一人で寝ることが出来なくなった。
遺書が見つかっている事から、自殺で間違いないようだ。
遺書の中に俺宛の部分があり、
『ごめん、本当にわるかったね。
多分俺らの家系は、部落でちょっと頭がおかしい家系が多いんやと思う。
自分の家系のせいにしたくないけど、お前を殴ったのは本当に悪かった。ごめん。』
って書かれてた。
780 :763:2007/03/14(水) 05:25:49 ID:Xss+iCNa0
その次の夜にお通夜があり、俺も両親とともに行ったのだが、俺はすごく嫌がってた。
ただ親が、「一応供養だけはしとかな、変なことあったら嫌やろ?」って言うので、仕方なく行くことになった。
お通夜もかなり変わっており、通常のお通夜と違い遺影など無く、その代わりに紙にAの名前が書いており、
それを御棺の側面にびっしり貼り付けていて、近づくのも嫌になるような不気味さを漂わせてた。
Bさん曰く、
「写真を置くと、写真の顔が変形するんだよ。
それは見るのが耐えれないほどの奇怪なモノだから、この地域ではこういうやり方でやるんだ。
名前の書いた紙をびっしり貼ってるのは、『コイツはAだ。××××ではないんだ』っていう証なんだ」
との事。(本当に意味不明。奇怪すぎる内容にひいた)
その時、Aの父親が俺に話かけてきて、
「迷惑かけてごめんね」と、Aが家出したときに書いた手紙と遺書を見せてきた。
遺書の部分は上記の通りだが、この時は本当は見たくなかった。
家出をした際に書かれた手紙には、
『○(俺の名前)にあいつが憑いてたんだけど、ずっと俺を殺そうと見張ってる。
おじさん(Bさん)が、○のあいつを御祓いしたからもう大丈夫って言ってたけど、あいつは俺に来たみたい。
でも、おとうさんはあいつを御祓いできないだろうし、おかあさんの家に行ってきます。
行く道であいつがついてきたら、他に行ってみるね。』とあった。
Aの両親は別居中だったため、Aは母親方の実家に
向かったらしかったが、そのまま行方不明になったらしい。
ただ、何故か警察は家出だと言って、行方不明というよりは、家出人としてしか扱わなかったそうだ。
781 :763:2007/03/14(水) 05:26:33 ID:Xss+iCNa0
それは本当に、見なかったほうが良かったって思った。
あいつとか書かれてるし、意味も不明なので。
その日までの現実離れした出来事をかなり思いだされて、怖さで震えてきた。
Aの自殺した時間が朝方だったことも怖さをまして、ココには居たくないって本気で思った。
俺がおかしかったんじゃなく、こいつらが異常だって思った。
お経も無く、変な平屋のような場所に棺桶が置かれており、びっしりとAの名前が書かれた札を貼っていて、
その挙句、親戚の何人かは笑っているのである。
韓国だかどこかで泣き子といって、泣くだけの為に
葬式に参加してるってやつがいるって、気味の悪い話も聞いたことがあるけど、
この集落に伝わる葬式も、気味が悪いを通り越して異常でしかなかった。
うちの両親もさすがにこの状況は怖かったらしく、「もう、かえるか」と、挨拶も早々に切り上げた。
782 :763:2007/03/14(水) 05:32:31 ID:Xss+iCNa0
それから数日後に、Bさんが両親に言ったのが、
俺に憑いてたのは、Aのおばあさん(つまりBさんの母親)が、
××××になって(霊だろうけど、そうは言わなかったので)憑いてたとのこと。
もうそんな話はどうでも良いから、聞きたくも無かったけど、「聞いといて」との事なので聞かされた。
飛び降り自殺をしたニンゲンも裏S区出身者で、××××に追いかけられてた事。
俺に取り憑いた理由はわからないが、以前Aの家に行った時についたのかもとの事。
等を聞かされた。
そこで俺も、怖いと思ってたことを2つ聞いた。
1つ目は、Bさんに殴られる前に見た『顔』。
2つ目は、飛び降りしたはずの人間が階段に居て、下の遺体のもとに駆け寄ろうとしてたが、
アレは何なのか。
783 :763:2007/03/14(水) 05:33:29 ID:Xss+iCNa0
そうするとBさんは、2つ目については、
「死んだ人間は、死んだことを分からない事が多い。
だから、下に自分が居たので、取りに行こうとしたんじゃないかな」との事。
ただ、そこで邪魔をされると、呪いをかけようとするとの事。
ここで俺は、「邪魔をしてない」と口を挟んだところ、
「お前、エレベーターを呼んだだろ?『ピン』って音が邪魔なんだよ」
って、Bさんの口調がかなり強い言い方に変わった。
本当に飛び跳ねそうになった。俺の両親もかなりびびってきてた。
Bさんはその口調のままいった。
「お前なぁ、見ちゃだめだろ?俺はいいがお前はだめだろ?見んなよ。俺をみんなよ。
なぁ?おい。聞いてるか?おい?」って感じで。
さすがに親父が怒って、「何言ってんだ?怖がらせてどうする!」というと、Bさんがビクンってなって、
「あ、ごめんなさい。申し訳ない。ちょっと来てたので、聞いてみようと思ったんです。申し訳ない」
って言い出して、口調を戻した。
「見てはダメだったと言っても、見たくて見たんじゃないから、もういいだろ?な」と自問自答を繰り返し、
その後俺に向かって、
「もう、絶対に大丈夫。本当に申し訳なかった。
この亡くなった奴も××××に追いかけられてて、○君にのりうつってたあいつに怒ってしまって、
○君のとこに来たみたい」との事。
784 :763:2007/03/14(水) 05:36:17 ID:Xss+iCNa0
1つ目の質問については、「それが××××」との事。
(この名前はもしかしたら、日本語とかでは無いか、もしくは方言なのかなぁと、このときに思った)
そして、Aのおばあさんが××××になってしまった。
でもAの父親が、自分の母を消すのは心許ないとの事で、御祓いを避けてたとの事。
ただしAが亡くなってしまったため、流石にもう腹を決めたらしく、御祓いを昨日済ませたとの事。
等を聞いた。
そして、Bさんが帰るとの事だったので、玄関で見送りした。
785 :763:2007/03/14(水) 05:37:13 ID:Xss+iCNa0
Bさんが玄関を出た直後に、いきなりBさんの笑い声が聞こえた。
「あはははははは。ははははは」って。
俺はびくっ!ってなり、膝から崩れた。
親父は「やっぱりあそこの連中はおかしいわ」と、
怖さからか、それとも本当に怒ってるのか、
怒鳴る感じでそういってた。
母は「もう、あの人らに関わるのはやめようね」と言い出して、涙目になってた。
あんな話をしてて、笑いながら御祓いすると聞いてても、
家を出た瞬間にあんな笑い声を張り上げている奴を、流石に同じ人種とは思えない。
「あはははははははは」と笑ってて、その声が聞こえなくなって、
初めて三人とも動けるようになり、リビングに戻った。
俺が「あいつらはおかしいよ、絶対異常やって。っていうか、あいつエレベーターで帰ったんやろうか?」
と言ったら、
親父が「あいつとか言うな。一応年上やろうが。はぁ・・・もう、関わらんようにしとけ」と言って、
鍵を閉めに行った。
その直後に、「はやくかえれ!!」っていう怒鳴り声が聞こえて、心臓が止まりかけた。
母親も「ひぃ」ってなってた。
親父が鍵を閉める前に、夕刊が郵便受けに入っており、
それを中から取ろうとしたら、上の部分に引っ掛ってしまっており、外から取ろうとしたらしい。
そうしたら、Bさんがまだエレベーターホールでニヤニヤしてたらしい。
親父はぶち切れてて、「警察よぶぞ!」とか言い出しており、(怖かったんだと思う)
横の家の人とかも出てきて、
Bさんは「え、い、いや、今帰ろうとしてたとこです。え?なんですか?」とか言ってたらしい。
言った瞬間に又ケタケタと笑い始めて、エレベーターに乗って帰ったらしい。
(親父が「塩まけ。塩!」と言い出し、狂ったように塩をまいていたので、隣人からしたら親父も異常に見えたかも)
786 :763:2007/03/14(水) 05:38:38 ID:Xss+iCNa0
その後、両親と一緒に有名な神社に行って御祓いを受けて、家を引っ越した。
S区からは移動してないため、同じ学校の地域だったが、
俺は他の地区の学校に転入をしてもらい、それ以降は一切裏S区には近づいていない。
今は新S区と名前を変えてるが、地域性自体は変わってないようであり、
従兄弟の通うS区の学校では、未だに同和教育があり、
地域は言わないものの、差別的な事が現実にあると教えてるとの事。
しかし、アクマで部落、集落への差別としか言わず、
裏S区の事情、情報は皆無で、裏S区と呼ぶと教師が過敏に反応し、
「新S区だ」と言い直したりとかもするそうである。
(これは九州特有の人権主義、日教組等によるものだと思うけど)
Bさんに関しては一切関わりを絶っているため、今はどうなってるかは不明。
うちの両親はこの事件までは、裏S区に関しての差別意識は皆無だったが、
これ以降はかなり毛嫌いしており、その地域の人達との関係をかなり制限してる。
俺はそれ以降霊的な出来事は皆無だけど、エレベーターだけは一人で乗れず、
はずかしながら一人で寝ることも出来ないので、妻にすごく馬鹿にされている状態。
終った直後の頃は、トイレに行くときも親を起こして、(高校生なのに・・・)
一々行ってた位に、心身が恐怖で埋まってた。
俺に関しては、裏S区の出身と聞くと、差別というよりも恐怖だけが全身を駆け巡り、話も出来なくなる。
駄文、かなりの長文失礼しました。一応体験談として置いておきます。
読んだ人マジで乙
797 :本当にあった怖い名無し:2007/03/14(水) 09:37:58 ID:5dxvOK670
ナメ○○○>ナメラスジ
魔の通り道や、鬼門裏鬼門の線上のことだったりするね。
似たようなものに、ケガレチ(気枯地)なんかもあったりする。
自分も九州人なので、こういった話は
時々聞くね。
古墳、遺跡、巨石機構、山岳信仰など多いし、
民間伝承、迷信、神懸りなんか、今も脈々とつづいてる。
長崎の外海、五島なんかは、隠れキリシタンの独特の風習、迷信や呪詛なんぞもある。
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仮だがS区という地域の山を越えた、裏S区って呼ばれてる地域の話。
現在では裏とは言わずに「新S区」って呼ばれてるが、じいちゃんばあちゃんは今でも裏S区と呼んでる。
まぁ、裏と言うのは良くない意味を含んでる。
この場合の裏は、部落の位置する場所を暗に表してる。
高校時代は、部落差別の講義も頻繁にあるような地域。そこでの話。
(あくまで体験談&自分の主観の為、部落差別、同和への差別の話ではありません)
今から何年か前に、男の子(仮にA)が一人行方不明になった。(結局自殺してたのが見つかったけど)
俺はS区出身者。彼は裏S区出身者だけど、S区の地域にある高校に通ってた。
まぁ、彼は友人だった。あくまで『だった』だ。
1年の頃は仲良かった。彼が一人の生徒をいじめるまでは。
いじめられたのは俺。周りはだれも止めない。
止めてくれないし、見てもない。傍観者ですらなかった。
必死にやめてと懇願しても殴る、蹴る。
俺は急に始まったから、最初はただの喧嘩と思い殴りあったが、彼の体格と俺のでは全く強さが違う。
でも、次の日も急に殴ってきた。意味も無く。理由を聞くも答えない。
薄っすらと笑ってたから、もう兎に角怖かった。
764 :本当にあった怖い名無し:2007/03/14(水) 04:57:13 ID:Xss+iCNa0
ある日、いきなりAが学校に来なくなった。俺はかなりうれしかった。
でも、もうその状況では、誰も俺に話かける奴はいなかった。初めての孤独を味わった。
多数の中に居るのに絶対的な孤独だった。
それからAが3週間学校を休んだある日、先生が俺を呼び出した。
ここからは会話。
先生「お前Aと仲良かっただろ?」
俺「いえ・・」
先生「う~ん・・・。お前Aをいじめてないか?」
俺「はい??え?俺が??それともAが俺を???」
先生「いや、お前が。大丈夫誰にも言わんから言ってみろ。問題にもせんから」
俺「いや、俺がですか???」
このときは、本当に意味が分からなかった。
先生の中では俺がいじめてることになってるし。
で、俺は本当のことを言うことにした。
俺「本当は言いたくなかったけど、俺がいじめられてました・・・。
皆の前で、殴る蹴るの暴力を受けてましたし・・・」
先生「本当か??お前が??他の生徒も見てたか??」
俺「見てましたよ。っていうか、何で先生は俺がいじめてるって思ったんですか?誰かが言ったんですか?」
先生「いや・・・。いや、何でも無い」
765 :763:2007/03/14(水) 05:01:28 ID:Xss+iCNa0
先生の態度が、この時点で明らかにおかしい。何故か動揺してる感じ。
それから数分、二人とも無言。
その数分後に、いきなり先生が言い出した。
先生「Aがな、休んどるやろが?なしてか分からんけど、登校拒否みたいな感じでな。
家に電話しても、親がでて『おらん』って言うてきるんよ」
俺「・・・」
先生「そんでな、昨日やっとAと連絡とれて、色々聞いたんよ。
そしたらAが言ったのが、お前が怖いって言うんよ」
俺「はい??俺が???」
先生「う~ん・・・。そうなんよ。お前が怖いって言って聞かんのよ」
俺「いやいや、俺が?逆ですけどね。俺はAが怖いし」
先生「ほうか、いや、分かった。もっかい聞くけど、お前はいじめてないな?」
俺「はい」
って言うやりとりの後解放されて、自宅に帰った。
766 :763:2007/03/14(水) 05:02:42 ID:Xss+iCNa0
実際のイジメって、多人数を1人でイジメルものだと思ってた。
中学生の時にイジメを見たことあったから、そのときのイメージをイジメだと思ったし、
よく聞くイジメも、大体が多人数が1人にお金をたかる、トイレで裸にする。
こういうことをすることだと思ってた。
まさか、たった一人の人間がたった1人の人間をイジメルのに、
先生まで巻き込み、俺一人だけをのけ者にしようとしてるとは思わなかった。
生まれて初めて人に殺意を抱いた。
ぶん殴るとかじゃなく、『ぶっ殺したい』って本気で思った。
767 :763:2007/03/14(水) 05:04:32 ID:Xss+iCNa0
その次の日から、俺は学校を休んだ。行く気にはなれんし、行っても一人だし。と思って。
ただ、この登校拒否中にありえないものを見てしまい、俺はちょっと頭がおかしくなりかけた。
起こったのは、『飛び降り自殺』。
俺の住んでたマンションから人が飛び降りた。
たまたまエレベーターホールでエレベーター待ちだった俺の耳に、
「ギぃーーーーー」って言う奇怪な声と、その数秒後に「どーーーーん!」っていう音。
そのどーんっと言う音は、自転車置き場の屋根に落ちたらしいのだが、
それを覗き見たときは、本当に吐き気と涙がボロボロ出た。
これはただの恐怖心からなんだが、でもイジメにあっていた俺には、とてつもなく多きな傷だった。
これは本当にトラウマになっていて、今でもエレベーターに乗れなくなった。
会社とかにある、建物の中にある奴はまだ何とか乗れるが、
マンションにあるような、外の風景が見えるものには全く乗れなくなった。
なぜなら、このときに絶対ありえないものを見たから。
768 :763:2007/03/14(水) 05:06:04 ID:Xss+iCNa0
自転車置き場を見下ろしてた俺が、前を向きなおした瞬間に、螺旋階段が見えた。
そこに、下に落ちてる人間と全く同じ服で髪型
(これは微妙で、下にあるモノとは異なってたようにも見える)のニンゲンが立ってた。
これは多分、見てはダメだったんだと思う。
螺旋階段を下に向かって、ゆっくり降りていってたんだ。
すごくゆっくり、下を向いたまま歩いてた。
下にあるものと瓜二つのニンゲンが。
ここで、エレベーターが来たときの合図の
「ピン」って音が鳴ったんで、ビク!ってなり後ろを振り向いた。
そこにも居た。と思う。多分いたんだろう。でも良く覚えてない。
今考えれば居たのか?と思うけど、そのときは居たって思ってた。
「ピン」の音に振り返った瞬間に、どーんって再度聞こえたんだ。
でも今度の音は、エレベーターの中から。
どーん、どーーん。どーーーん。どーーーーん。って。
俺はもう発狂状態になって、それから倒れたみたい。
直ぐに病院に連れて行かれた。
見たもの、聞いたものを全て忘れるように医者から言われて、薬も処方されて、
それから1週間は、「うぅぅ」ってうめき声を上げてるしかなかった。
1週間過ぎぐらいにはだいぶ良くなっていたのだけど、本当は親や医者をだましてた。
よくなってなんか無かった。寧ろそのときから、その「どーん」って音はずっと付いて廻ってた。
769 :763:2007/03/14(水) 05:08:35 ID:Xss+iCNa0
その後、学校に行こうと思いだしたころに、Aの存在を思い出した。
俺がそもそもこんな事になったのもAのせいだ。
あいつがあんなイジメをしなければ、こんな目にも遭わなかった。
あいつは俺をこんな目に遭わせる様な奴だから居なくなればいい。
そうだ、この「どーん」って言う音に頼もう。って本気で思ってた。
俺は本当におかしくなってたんだと思う。
本気でこの『音』の主にお願いしてた。
次の日に学校に行った俺は、昼休みの時に早退したいと先生に言った。
先生も俺がどういう状況かを知っていたから、すぐにOKを出してくれた。Aはその日も休みだった。
その帰りがけに、先日部落差別を無くそうという話を学校でしていた(講義で)、おじさんに出会った。
そのおじさんはAのおじさんに当たり、何度か会って話したこともあった。
だけどそのおじさんが、俺を見た後からの様子や態度が明らかにおかしい。
最初見かけた時は普通に挨拶をしたのに、
その後俺を二度見のような感じで見て、いきなり、「あ~・・・」とかいいだした。
俺は「こいつもAに何か言われてんのか?」って感じで
被害妄想を爆発させて、怪訝な態度のこのおじさんを無視して横切ろうとしてた。
そのときに急にそのおじさんが、ブツブツブツブツお経のようなものを唱え始めた。
俺はぎょっ?!っとして、そのおじさんを見返した。
いきなり、あって「あ~」などとわけのわからない態度を取り出し、
それだけならまだしも、俺にお経を唱えたのだ。
770 :763:2007/03/14(水) 05:11:06 ID:Xss+iCNa0
生まれて初めて自分から人をぶん殴った。
言い訳がましいけど、精神的におかしかったから、殴る事の善悪は全くなかった。
ただ、苛々だけに身を任した感じ。
いきなりでびっくりしたのか、そのおじさんもうずくまって「うぅ…」って言ってたが、
無視して蹴りを入れてた。
Aの親戚ってだけでも苛々してたのもあり、
「こら、お前らの家族は異常者の集まりか?人を貶めるように生きてるのか??
お前差別をどうのこうの言ってたが、自分がする分にはかまわんのか?あ~??何とか言えや。こら!
お前らは差別されるべき場所の生まれやけ、頭がおかしいんか?」
って感じで、ずっと蹴り続けてた。
でも、ここで再度予想外のことが起きた。
以下会話。
771 :763:2007/03/14(水) 05:13:14 ID:Xss+iCNa0
おじさん「ははははははははは」
俺「!?なんか気持ち悪い。いきなり笑い始めやがって!」
おじさん「あははははは。お前か、お前やったんか。はははは」
俺「??まじ意味分からん、なんがおかしいんか?」
(未だ蹴り続けてたけど、この時は大分蹴りは弱くなってる)
おじさん「ははは、やっと会えたわ。はははそりゃAも****やなー。ははは」(何を言ってるのか意味不明)
俺「は???お前ら家族で俺をイジメようてしよったんか?」(この辺りで怖くなって蹴らなくなってた)
おじさん「おい、お前がどうしようが勝手やけど、○○(俺の名前)が痛がるぞ。
アニキは許しても俺は見逃さんぞ」
俺「は???マジでお前んとこはキチ○イの集団なんか?おい?」
おじさん「○○君、ちょっと黙っとき。おじさんが良いって言うまで黙っとき」
俺 「いや、意味わから・」「どーーーーーん」
いきなり耳元で音が鳴った。
俺はビクってして振り返ったら、
目の前にのっぺりとした細面の顔が、血だらけのままピクピクしながら笑ってた。
俺はまた発狂した。
この顔の見え方がかなり異常で、通常ニンゲンの顔を見る場合に、
半分だけ見えるって言うのはありえない。
でもこの目の前の顔は、例えていうと、
テレビ画面の中にある顔が、カメラのせいで半分だけ途切れてて半分は見えてる状態。
その瞬間に、Aのおじさんに力いっぱい殴られて、意識を失った。
772 :763:2007/03/14(水) 05:14:20 ID:Xss+iCNa0
起きた時に、俺は家の自分の部屋ではなくて、リビングの隣の両親の寝室で寝かされてた。
時間を見たら20時。リビングからの明かりが漏れてて、両親が誰かと話しをしてた。
俺が起き上がり寝室のドアを開けて、その人物を見たときにすぐに飛び掛った。
AのおじさんとAのおばに当たる人が、そこに座って両親と話してたから、
それを見た瞬間に、もう飛び掛ってた。
直ぐに親父に抑えられてたけど、俺は吼えてたと思う。
Aのおじさんは「ごめん、本当に悪かったね」と繰り返してたけど、
どうしても許せなくて、親父の腕の中でもがいてた。
母親がイキナリ俺の頬をひっぱたいて、「あんたも話しを聞きなさい!」とか言い出してたけど、
俺はもう親にまで裏切られた感じがして、家を飛び出そうとして親父の手から抜け出し、
自分の部屋に向かい上着とサイフをとった。
が、上着を羽織ろうとした瞬間に、上着の腕の中に自分以外の手があった感触がして、再度叫んだ。
両親とAのおじおばが直ぐに来て、Aのおばがブツブツ言いながら
お経みたいなものを唱え始めだして、おじが俺の服を掴んで踏み始めた。
親父は青ざめてそれを見てて、母親は一緒に手を合掌して俺を見てた。
この時は、マジで自分が狂人になったのかと思った。
数分後、俺も落ち着いてきて、両親とAのおじおばと共にリビングへ向かった。
それまでの短い時間、Aのおじさんはずっと俺に謝ってた。
それからのリビングでの話しは今でも忘れられないし、そこで再度起こったことも忘れられない。
774 :763:2007/03/14(水) 05:17:22 ID:Xss+iCNa0
以下会話(Aのおじさん=Bさん、Aのおばさん=Cさん、とする)
Bさん「本当に、殴ってしまってごめんな」
俺「いや、いいです。こちらも苛々してましたので、すみません」
親父「ん?お前なんかしたんか?」
俺「いや、俺がBさんを殴ってしまった」
Bさん「あ、いや、それは俺が○君を見ていきなりお経とか唱えたから、嫌な気がしたんやろ?
○君のせいじゃないわ。俺がいきなりすぎたんがいけんかったやから」
親父「申し訳ございません。それは聞いてなかったので」
俺「え?なんの話をしよん?俺がBさんを殴って、Bさんがいきなり」
ここまで言って、気絶前の事を思い出した。
俺「あれ??俺、気絶する前にナニカ見たわ・・・」
Bさん「うん、そやろな・・・。俺は○君みて直ぐに気づいてなぁ。何かおるって、それでお経を唱えたんよ」
母「大丈夫なんですか?何かって何ですか?」
Cさん「えっとね、私らが住んどる地域が、なんで裏S区って言われるか知っとる?」
親父「えっと、失礼かもしれませんが、差別的な意味ですよね?」
Bさん「それはそっちだけの認識やな。じいさん、ばあさんによう言われたやろ?裏Sには近寄るなて」
親父「言われましたね。でもそれは、部落差別的なもんやと思ってましたけど、違うんですか?」
Bさん「いや、そうや。そうなんやけど、差別があるけ言うても、
今も言い続けよるんは、裏Sの歴史がちと異常なんや」
親父「いや、私も妻も生まれはS区やから、その辺は分かってますけど、
部落とか集落系での差別って、どっこも同じようなものでしょ?
だから、異常っていうのはわかります」
Bさん「はは。そうやろ?そういう風にとらわれてしまってるんやな。
裏S区は部落やからって事でも、他国のモンの集まりでもなく、
昔からこの地域に住んでたモンの集まりなんや」
親父「はい。ただ、違いが私にはちょっと・・・」
母「あれですか?あの鬼門がどうのとかって言う話ですか?」
775 :763:2007/03/14(水) 05:19:14 ID:Xss+iCNa0
Bさん「ん?鬼門の話か。まぁ、そんな感じなんやろうけど、裏Sにうちと同じ苗字が多いやろ?」
母「はい。多いですね。A君とことBさんの家は親戚やから当たり前やけど、それにしても多いですね。
S区には全然いないのに、裏S出身者では結構みかけますしね」
Bさん「あの辺は、昔から霊の通り道って言われとんな。
ナメ○○○(なんて言ったかは不明)とか、そんなの聞いたことないですか?」
親父「いや、名前はしらないですけど、聞いたことはあります」
Bさん「まぁ、その地域はそういう地域でして、うちらの家系はほとんどが霊感があるっていわれてたんですね。
それが原因で発狂する奴もおれば、いきなり何するかわからんって感じで、
いつの間にかそういう集落、部落になっていき、差別されるようになったんですわ。
母「でもそれやと、裏S区はかなり広いからおかしくないですか?
Bさんとこの家系だけで、裏S区自体がそういう風にわかれますかね?」
Bさん「うん、わかれるんやろうな。最初は3、4の家のもんが発狂し始めて、
それが村中で始まって、最終的に4、50件も起きれば、
その周辺全体がおかしいって思われるやろうし。
昭和の時代にそんなアホみたいな話を、信心深く聞く人間が少なくなってきてるしな」
親父「それでも、それで部落になるんかなぁ」
Cさん「まぁ、うちらの家系ではそう教わっとるんです。
だから生まれてきた子らには、霊が見えるってことを前提に接しとる。
見えん子もおるやろうけど、霊は居るって教えとるんですよ」
俺「いや、それと俺が体験しとるのと、Bさんの話と、何が関係するんですか?」
776 :763:2007/03/14(水) 05:20:53 ID:Xss+iCNa0
Bさん「○君。最近Aの様子がおかしくなかった?
いきなり学校休んでるのは置いといて、それ以外に何かおかしいことなかった?」
俺「最近っていうか、わからん。急に殴りかかってきたりしてたけど」
Bさん「急にか、なんも言わんかったか?」
俺「いや、急に。意味わからんし。あ!そういうことか。Aが急に異常になったってこと?
霊が見え初めて、発狂し始めたんっすか?」
Bさん「いや、Aはまともや。でも、何をすればいいかわからんかったよ」
俺「は?まともじゃないっすよ。あいついきなり殴り始めたし、しかも笑いながら。
皆怖がって、俺を助けようともせんかったし」
Bさん「○君。殴られたときに、怪我するようなこと受けてないやろ?
いや、殴る事自体は悪いことやから、庇ってるんじゃなくてな。
うちの家系での霊を見つけたときの対応は、笑う事なんよ。
やけん、異常者に見られることもあるけど、普通は無視してるんやけどな」
母「ってことは、○に霊がついてたって事ですか??」
Cさん「うん、今も憑いてる。それと○君。ベランダに誰か見える?」
俺「はい??なんですか?ベランダですか?」
777 :763:2007/03/14(水) 05:21:36 ID:Xss+iCNa0
ここで俺は、気絶するまえに見たモノとは別のものを見て、発狂しそうになった。
Cさん「大丈夫。絶対にココには入れんから」
親父「え?なにがですか?」
親父には見えてないし、もちろん母にも見えてない。
Bさん「あ、いえ。それでね、○君にはちょっと憑いてるんや」
俺「あ、あれか・・・飛び降りの奴見てしまったからか・・・」
Bさん「いや、ちがうよ。あれは多分たまたま。本当に偶然。
でもその偶然がベランダの奴で、それ以外についちゃだめな奴が憑いとる」
俺「え?」
Bさん「うん、それがついちゃだめなんよ。
厳密に言うと霊とかじゃなく、うちの家系では××××って言うんよ。
それを言葉には出しちゃだめですよ。すぐ移るから」(両親を見て)
母「××××」(なんて言ったか忘れた。バラ??なんとかだったけど不明)
俺「!?」
母「これで私についたけん、○は大丈夫でしょうか?」
Bさん「いや、そういうもんでもないけど、本当にそれは言わないでください」
母「息子が困るのは一番いやですから」
Bさん「多分、それをするともっと困ります」
俺「もう、やめていいよ。っていうかなんなん?
俺が霊に呪われてて、Aはそれみて俺をなぐってたん?
でも、それはおかしいやろ。そんなんします?普通。
っていうか、笑いながら殴ったらいいん?霊が追い払えるん?」(ちょっと困惑しててまくしたてた)
Cさん「ごめんね。そういう風にしか教えてなかったから、やったんやろうね」
Bさん「お払いするときにはな、絶対に笑いながら相手を追い出すんよ。
こっちは余裕だ、お前ごときって感じで。
んで、憑かれてる者を叩くと、憑いてるものが逃げ出すって感じなんよ。
もちろんお経やったり、お呪いやったりが必要なんやけど、
あいつは見様見真似でやってしまったんやろうな」
俺「でも、あいつ蹴ったりもしたし」
Bさん「うん、それは行き過ぎやな。でも、Aが学校休んでる理由は○君が怖いって。
まぁ、○君に憑いてる者が怖いってことなんやけどな」
778 :763:2007/03/14(水) 05:23:20 ID:Xss+iCNa0
それから数分そういう話をした後に、Cさんが御祓いするための道具を
駐車場に取りにいって、Bさんが俺を守る形で周りを見張ってた。
その後、準備が整い御祓いが始まったけど、今まで見たどの御祓い方法よりも異常だった。
神社のような御祓いでもなく、お寺のようにお経を唱えながら木魚を叩いてるわけでも無い。
ただただ笑いながら、お経を読んでる感じ。
そのお経もお経という感じではなく、ブツブツブツブツを繰り返してて、小声でただ話してるような感じだった。
それから何度か手を叩かれたり、頭を払われたりした。
それが終了して、Bさんが「もう大丈夫」と俺に言い、
Cさんが「もう見えないでしょ?」って言うので、ベランダを恐る恐る見てみたが、何も無かった。
779 :763:2007/03/14(水) 05:24:56 ID:Xss+iCNa0
次の日から、俺は普通通りに学校に行くようになった。
(エレベーターは一人で乗ることが出来ないため、いつも親と一緒に乗ってた・・・)
ただし、この日Aに異常が起きたらしく、
その日の夜に「Aが居ないんだけど、○君の家に行ってないか」という連絡が、Aの父親からあった。
次の日から、BさんやAの両親が捜索願いを出して探してたらしいが、
家に家出をするといった感じの手紙が置いてあり、
家出人の捜索のため警察が捜索をする、ということは無かったらしい。
Aの親が電話をしてきた理由は、その手紙に俺の名前が何個も書かれていたことが起因らしい。
俺は『霊がのりうつってたから』と言う理由があったからと言って、Aを許してはなかったから、
どうでもいいって思ってた。
Aが行方不明になって3日目の朝に、どーーーん!っていう音が聞こえて起きた。
俺はもう、そんなことがないと思ってたから、本当に汗がびしょびしょになり、
直ぐに親の部屋に逃げこんで、少したって、夢での出来事だったことに気付いた。
(というか、そういう風にした)
ただ、その日にAが飛び降り自殺をしており、時間帯も朝方であったと聞いて、
その夜から怖くなってきて、一人で寝ることが出来なくなった。
遺書が見つかっている事から、自殺で間違いないようだ。
遺書の中に俺宛の部分があり、
『ごめん、本当にわるかったね。
多分俺らの家系は、部落でちょっと頭がおかしい家系が多いんやと思う。
自分の家系のせいにしたくないけど、お前を殴ったのは本当に悪かった。ごめん。』
って書かれてた。
780 :763:2007/03/14(水) 05:25:49 ID:Xss+iCNa0
その次の夜にお通夜があり、俺も両親とともに行ったのだが、俺はすごく嫌がってた。
ただ親が、「一応供養だけはしとかな、変なことあったら嫌やろ?」って言うので、仕方なく行くことになった。
お通夜もかなり変わっており、通常のお通夜と違い遺影など無く、その代わりに紙にAの名前が書いており、
それを御棺の側面にびっしり貼り付けていて、近づくのも嫌になるような不気味さを漂わせてた。
Bさん曰く、
「写真を置くと、写真の顔が変形するんだよ。
それは見るのが耐えれないほどの奇怪なモノだから、この地域ではこういうやり方でやるんだ。
名前の書いた紙をびっしり貼ってるのは、『コイツはAだ。××××ではないんだ』っていう証なんだ」
との事。(本当に意味不明。奇怪すぎる内容にひいた)
その時、Aの父親が俺に話かけてきて、
「迷惑かけてごめんね」と、Aが家出したときに書いた手紙と遺書を見せてきた。
遺書の部分は上記の通りだが、この時は本当は見たくなかった。
家出をした際に書かれた手紙には、
『○(俺の名前)にあいつが憑いてたんだけど、ずっと俺を殺そうと見張ってる。
おじさん(Bさん)が、○のあいつを御祓いしたからもう大丈夫って言ってたけど、あいつは俺に来たみたい。
でも、おとうさんはあいつを御祓いできないだろうし、おかあさんの家に行ってきます。
行く道であいつがついてきたら、他に行ってみるね。』とあった。
Aの両親は別居中だったため、Aは母親方の実家に
向かったらしかったが、そのまま行方不明になったらしい。
ただ、何故か警察は家出だと言って、行方不明というよりは、家出人としてしか扱わなかったそうだ。
781 :763:2007/03/14(水) 05:26:33 ID:Xss+iCNa0
それは本当に、見なかったほうが良かったって思った。
あいつとか書かれてるし、意味も不明なので。
その日までの現実離れした出来事をかなり思いだされて、怖さで震えてきた。
Aの自殺した時間が朝方だったことも怖さをまして、ココには居たくないって本気で思った。
俺がおかしかったんじゃなく、こいつらが異常だって思った。
お経も無く、変な平屋のような場所に棺桶が置かれており、びっしりとAの名前が書かれた札を貼っていて、
その挙句、親戚の何人かは笑っているのである。
韓国だかどこかで泣き子といって、泣くだけの為に
葬式に参加してるってやつがいるって、気味の悪い話も聞いたことがあるけど、
この集落に伝わる葬式も、気味が悪いを通り越して異常でしかなかった。
うちの両親もさすがにこの状況は怖かったらしく、「もう、かえるか」と、挨拶も早々に切り上げた。
782 :763:2007/03/14(水) 05:32:31 ID:Xss+iCNa0
それから数日後に、Bさんが両親に言ったのが、
俺に憑いてたのは、Aのおばあさん(つまりBさんの母親)が、
××××になって(霊だろうけど、そうは言わなかったので)憑いてたとのこと。
もうそんな話はどうでも良いから、聞きたくも無かったけど、「聞いといて」との事なので聞かされた。
飛び降り自殺をしたニンゲンも裏S区出身者で、××××に追いかけられてた事。
俺に取り憑いた理由はわからないが、以前Aの家に行った時についたのかもとの事。
等を聞かされた。
そこで俺も、怖いと思ってたことを2つ聞いた。
1つ目は、Bさんに殴られる前に見た『顔』。
2つ目は、飛び降りしたはずの人間が階段に居て、下の遺体のもとに駆け寄ろうとしてたが、
アレは何なのか。
783 :763:2007/03/14(水) 05:33:29 ID:Xss+iCNa0
そうするとBさんは、2つ目については、
「死んだ人間は、死んだことを分からない事が多い。
だから、下に自分が居たので、取りに行こうとしたんじゃないかな」との事。
ただ、そこで邪魔をされると、呪いをかけようとするとの事。
ここで俺は、「邪魔をしてない」と口を挟んだところ、
「お前、エレベーターを呼んだだろ?『ピン』って音が邪魔なんだよ」
って、Bさんの口調がかなり強い言い方に変わった。
本当に飛び跳ねそうになった。俺の両親もかなりびびってきてた。
Bさんはその口調のままいった。
「お前なぁ、見ちゃだめだろ?俺はいいがお前はだめだろ?見んなよ。俺をみんなよ。
なぁ?おい。聞いてるか?おい?」って感じで。
さすがに親父が怒って、「何言ってんだ?怖がらせてどうする!」というと、Bさんがビクンってなって、
「あ、ごめんなさい。申し訳ない。ちょっと来てたので、聞いてみようと思ったんです。申し訳ない」
って言い出して、口調を戻した。
「見てはダメだったと言っても、見たくて見たんじゃないから、もういいだろ?な」と自問自答を繰り返し、
その後俺に向かって、
「もう、絶対に大丈夫。本当に申し訳なかった。
この亡くなった奴も××××に追いかけられてて、○君にのりうつってたあいつに怒ってしまって、
○君のとこに来たみたい」との事。
784 :763:2007/03/14(水) 05:36:17 ID:Xss+iCNa0
1つ目の質問については、「それが××××」との事。
(この名前はもしかしたら、日本語とかでは無いか、もしくは方言なのかなぁと、このときに思った)
そして、Aのおばあさんが××××になってしまった。
でもAの父親が、自分の母を消すのは心許ないとの事で、御祓いを避けてたとの事。
ただしAが亡くなってしまったため、流石にもう腹を決めたらしく、御祓いを昨日済ませたとの事。
等を聞いた。
そして、Bさんが帰るとの事だったので、玄関で見送りした。
785 :763:2007/03/14(水) 05:37:13 ID:Xss+iCNa0
Bさんが玄関を出た直後に、いきなりBさんの笑い声が聞こえた。
「あはははははは。ははははは」って。
俺はびくっ!ってなり、膝から崩れた。
親父は「やっぱりあそこの連中はおかしいわ」と、
怖さからか、それとも本当に怒ってるのか、
怒鳴る感じでそういってた。
母は「もう、あの人らに関わるのはやめようね」と言い出して、涙目になってた。
あんな話をしてて、笑いながら御祓いすると聞いてても、
家を出た瞬間にあんな笑い声を張り上げている奴を、流石に同じ人種とは思えない。
「あはははははははは」と笑ってて、その声が聞こえなくなって、
初めて三人とも動けるようになり、リビングに戻った。
俺が「あいつらはおかしいよ、絶対異常やって。っていうか、あいつエレベーターで帰ったんやろうか?」
と言ったら、
親父が「あいつとか言うな。一応年上やろうが。はぁ・・・もう、関わらんようにしとけ」と言って、
鍵を閉めに行った。
その直後に、「はやくかえれ!!」っていう怒鳴り声が聞こえて、心臓が止まりかけた。
母親も「ひぃ」ってなってた。
親父が鍵を閉める前に、夕刊が郵便受けに入っており、
それを中から取ろうとしたら、上の部分に引っ掛ってしまっており、外から取ろうとしたらしい。
そうしたら、Bさんがまだエレベーターホールでニヤニヤしてたらしい。
親父はぶち切れてて、「警察よぶぞ!」とか言い出しており、(怖かったんだと思う)
横の家の人とかも出てきて、
Bさんは「え、い、いや、今帰ろうとしてたとこです。え?なんですか?」とか言ってたらしい。
言った瞬間に又ケタケタと笑い始めて、エレベーターに乗って帰ったらしい。
(親父が「塩まけ。塩!」と言い出し、狂ったように塩をまいていたので、隣人からしたら親父も異常に見えたかも)
786 :763:2007/03/14(水) 05:38:38 ID:Xss+iCNa0
その後、両親と一緒に有名な神社に行って御祓いを受けて、家を引っ越した。
S区からは移動してないため、同じ学校の地域だったが、
俺は他の地区の学校に転入をしてもらい、それ以降は一切裏S区には近づいていない。
今は新S区と名前を変えてるが、地域性自体は変わってないようであり、
従兄弟の通うS区の学校では、未だに同和教育があり、
地域は言わないものの、差別的な事が現実にあると教えてるとの事。
しかし、アクマで部落、集落への差別としか言わず、
裏S区の事情、情報は皆無で、裏S区と呼ぶと教師が過敏に反応し、
「新S区だ」と言い直したりとかもするそうである。
(これは九州特有の人権主義、日教組等によるものだと思うけど)
Bさんに関しては一切関わりを絶っているため、今はどうなってるかは不明。
うちの両親はこの事件までは、裏S区に関しての差別意識は皆無だったが、
これ以降はかなり毛嫌いしており、その地域の人達との関係をかなり制限してる。
俺はそれ以降霊的な出来事は皆無だけど、エレベーターだけは一人で乗れず、
はずかしながら一人で寝ることも出来ないので、妻にすごく馬鹿にされている状態。
終った直後の頃は、トイレに行くときも親を起こして、(高校生なのに・・・)
一々行ってた位に、心身が恐怖で埋まってた。
俺に関しては、裏S区の出身と聞くと、差別というよりも恐怖だけが全身を駆け巡り、話も出来なくなる。
駄文、かなりの長文失礼しました。一応体験談として置いておきます。
読んだ人マジで乙
797 :本当にあった怖い名無し:2007/03/14(水) 09:37:58 ID:5dxvOK670
ナメ○○○>ナメラスジ
魔の通り道や、鬼門裏鬼門の線上のことだったりするね。
似たようなものに、ケガレチ(気枯地)なんかもあったりする。
自分も九州人なので、こういった話は
時々聞くね。
古墳、遺跡、巨石機構、山岳信仰など多いし、
民間伝承、迷信、神懸りなんか、今も脈々とつづいてる。
長崎の外海、五島なんかは、隠れキリシタンの独特の風習、迷信や呪詛なんぞもある。
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【洒落怖】洒落にならない怖い話『白い傘と白い服』 [洒落怖]
友人と遊んだ後、雨降ってるし時間も遅いからって友人を家に送った帰り、
今週のマンガ読んでないなと思いだしてコンビニへ行った店内に客は自分だけ。
一冊目を手にとってふと顔をあげると、コンビニの前の道を白い傘を差し白い服を着た人が歩いてた
こんな時間に何してんだ(自分も出歩いてるけど)、と思いつつ本に目を落とした
一冊目を読み終え、次に読もうと思っていた本を手に取り顔をあげると
さっきの人が前の道を歩いてた歩道とコンビニの間には駐車スペースがあるから
至近距離で見たわけじゃないけど、見た目も歩き方も同じだったから一目でわかった
変だなとは思ったけど、いろんな人がいると思ってそんなに気にしなかった
二冊目も読み終え、次に先ほど店員さんが並べてくれた
今日発売の雑誌を手に取り、読む前に同じ姿勢で疲れた肩を回すするとまた前の道を歩いてる人が。
さっきと同じ白い傘をさした人
さすがに薄気味悪かったので、そのあとは窓の外へ眼を向けず漫画に集中した
さらに二冊ほど読み終え、顔なじみの店員さんと少し会話しご飯を買って外へ。
雨は小雨になっていたけれど、また強く降ってくると嫌だし早く帰ろうと
歩道へ出た瞬間、ドキッとした。
20メートルほど先を歩く、白い傘を差した人の姿
田舎だからそんな時間に走ってる車はほとんどなく、
街灯も少ないのでコンビニから離れると辺りはものすごく暗い。
そのせいで余計不気味に思えた
(なんか嫌だな…)とわざとゆっくり歩いているのに、
それでもどんどん距離が縮まっていく。どんだけ歩くの遅いんだよって思った
前を歩く白い傘の人との距離が3mくらいになって、なんとなくこれ以上近づきたくなかったし、
追い抜く気にもなれなかったので、だいぶ早いけどあの路地曲がるかーと思っていると
その人がその路地を曲がっていった
よかった!って気持ちもあったが、何もされてないのに勝手に
想像してごめんなさいって気持ちもあったので、その人の後ろ姿に向かって軽くお辞儀をした
その瞬間、その人がなにか言ってるのが聞こえた。
えって思ったけど、こっち向いてないし独り言だと思うことにした
623: 本当にあった怖い名無し:2011/08/26(金) 12:47:39.96 ID:z50fIYxY0
そのまま歩いて、次の路地を横切ろうとして、なんとなく右を見た。
見慣れた住宅街が見えた。白い傘をさして歩く人も見えた
ありきたりに背筋がぞっとしたとしか言えないけれど、嫌な感じがした
だってさっきまでは、こっちがゆっくり歩いていても距離が近づくくらい
あの人はものすごくゆっくり歩いていたはず
でも今はどちらかと言えば早足、いつもよりほんの少し大股で歩いてる。
なのに相手も一本奥の道を平行して歩いてる
なにか嫌な感じがして、それを振り払おうと、偶然かそれともこっちを意識して
歩く速度を変えて遊んでいる障害者かなにかだろうと思うことにした
でも何度路地を横切っても、白い傘を差した人が一本奥の道を歩いてる。
見えないところで歩く速度を早くしたり遅くしたりしても、自分が横切るときに向こうの人も横切っていく
すごく怖くなって、脇目もふらず大通りまで走った。
頭の中では自分に向かって
(これはただ雨が少し強くなってきたから、濡れたくないから走ってるだけ)って言い聞かせた
大通りまで出るとさすがに数台の車が走っていてすこしホッとした
大通りを渡るときに右を見たけど人影はなく、それ以前に向こうの
路地から大通りへ出ても横断歩道がないのだから渡れるはずもない
それでももしかしてと、大通りを渡ってひとつめの
路地を横切るときに勇気を振り絞って右を見てみた。
誰も居なかった
その後の路地を横切るときも誰も見えなかった。
当たり前だよなーと落ち着きを取り戻して歩き続け、
この路地を曲がればさぁもうすぐ家だと、いつものところで右へ曲がった
奥の路地から、白い傘を差した人が出てきた
え?って思ったときには、白い傘を差した人は路地を曲がってこちらへ歩いてきた
625: 本当にあった怖い名無し:2011/08/26(金) 13:09:17.91 ID:z50fIYxY0
鳥肌がたった。
やばって思ったときにはもう元きた道を走ってた。
見られないように全力で走ってひとつ前の路地を曲がった
なのに曲がった路地の奥の道から白い傘をさした人が歩いてきた。
道の真ん中まで出てきて、そのままの体勢のまま不自然な感じで
グルンッとこちらに向き直って歩を進めてきた
寝静まって真っ暗な住宅街のど真ん中で、
道が交差する付近には街灯があるものだから、白い傘と白い服はものすごくはっきり目に映った
深夜だっていうのに大声が出た。うわぁああ!って感じの。
持ってた傘もコンビニの袋も放り投げて、一目散にその場から走った
走りながら友人に電話をかけて寝てるところ起こして、今から行くから家に入れてくれとお願いした
数時間前に送ったばかりだっていうのに友人はOKしてくれて、
助かったと急いで走って向かったのだけれど大通りを越えて、
コンビニを過ぎ、道路を横断して曲がろうとした先で白い傘を差した人が立っているのが見えた
もうこの時には"なんで"としか考えられなくて、曲がるのをやめて
そのまま次の路地を目指したんだけど、そこでも白い傘を差した人が奥の路地から出てきた
もう嫌だと思いながら道を先に進んでいると、携帯がなった。
けれどおかしなことに着信ではなく不在着信の表示、しかも3件
時間を確認するともう4時を回っていて、自分の中での時間はまだ
10分程度だと思っていたのに既に1時間近く経っていた
町から出ていないし、それ以前に曲がれないからこの通りを抜けていないのに。
住んでるはずの町が知らない町のようですごく怖くなった
628: 本当にあった怖い名無し:2011/08/26(金) 13:19:44.70 ID:z50fIYxY0
友人に電話をすると「まだ?今どこ?こないの?」と眠そうな声が電話から聞こえてきた
「行きたいけど無理、曲がれない、曲がった先に白い傘を差した何かが先回りしてる」って
きちんと言えたかわからないけど伝えると、
友人は「何言ってるかわかんないけど、先回りされるなら追わせればいいんじゃない?」って返してきた。
でも言われても何も考えられなくて「え?え?なにいってんの?意味わかんねー!!」って返すのが精一杯
語気を強めて意味不明なこという自分に、友人は怒ることなくゆっくり丁寧に
「一度曲がりたい方向と逆に曲がるでしょ?そしたら前に先回りされてるんだよね?
それから後ろ向いて追われる形でまっすぐ道を進めば行きたい方向にいけない?」
もう何でもいいから縋りたい一心で「わかった」って言って、友人の言うとおりにしてみた。
もう何も考えられなかった
すると本当に曲がった先に白い傘をさした人は現れるけれど、
後ろを向いて逃げても追いかけてはこない
正確にはこちらにむかって歩いては来るけれど、
ソレは自分が曲がった角のところまで来たら戻っていく
でもまた別の角を曲がったり、路地へ入ろうとしたりするとその先の道から出てくる
行ける!と思ったとたん、
周囲に誰もいないのに「ボオオ、オ、ア、」と声なんだけど言葉じゃないとわかる音が後ろから聞こえてきた
感覚的に(あぁ、アレが喋ってる)と思い、より一層足に力を入れて走った
ようやく友人の家の近くまで来ることができ、電話で伝えると、家の前まで出て待ってると言ってくれた
631: 本当にあった怖い名無し:2011/08/26(金) 13:26:03.31 ID:z50fIYxY0
ホントに家の前で待っててくれた友人のもとへ行くと
「びしょびしょww傘どうしたのwww」なんて言って笑ってて、ちょっと安心したけれど
見たこと説明して、走ってきた道の先を一緒に見てもらった。
暗いし遠いのに、でもはっきりと向こうの十字路に白い傘と白い服を着た人の姿があった
驚いた顔の友人と慌てて家に入ったあと、少し遠くから低音の人の声のような音がずっと聞こえていて、
友人が飼ってる猫が窓やら玄関やらを行ったり来たりしてた
明るくなって車の音がうるさくなってきたころには、
いつのまにか声のような音や嫌な感じはなくなっていた
その日のうちに県内のお祓いで有名な神社に
二人で行きお祓いをしてもらったのだけれど、よぼよぼの神主さんは
「忘れたほうがいい、理解出来ない者は数多くいて、それがなにかは私にもわからない」とだけ説明してくれた
誤字脱字だらけな上に文才ないから、もっと要約できるだろ!とか、
産業で!って思うかもしれないけど
今思い出しても寒気が止まらない経験で、冷静に書けないんだ
コレを読んだ誰かが同じようなことに遭遇したときは、友人の言葉を思い出して欲しい
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今週のマンガ読んでないなと思いだしてコンビニへ行った店内に客は自分だけ。
一冊目を手にとってふと顔をあげると、コンビニの前の道を白い傘を差し白い服を着た人が歩いてた
こんな時間に何してんだ(自分も出歩いてるけど)、と思いつつ本に目を落とした
一冊目を読み終え、次に読もうと思っていた本を手に取り顔をあげると
さっきの人が前の道を歩いてた歩道とコンビニの間には駐車スペースがあるから
至近距離で見たわけじゃないけど、見た目も歩き方も同じだったから一目でわかった
変だなとは思ったけど、いろんな人がいると思ってそんなに気にしなかった
二冊目も読み終え、次に先ほど店員さんが並べてくれた
今日発売の雑誌を手に取り、読む前に同じ姿勢で疲れた肩を回すするとまた前の道を歩いてる人が。
さっきと同じ白い傘をさした人
さすがに薄気味悪かったので、そのあとは窓の外へ眼を向けず漫画に集中した
さらに二冊ほど読み終え、顔なじみの店員さんと少し会話しご飯を買って外へ。
雨は小雨になっていたけれど、また強く降ってくると嫌だし早く帰ろうと
歩道へ出た瞬間、ドキッとした。
20メートルほど先を歩く、白い傘を差した人の姿
田舎だからそんな時間に走ってる車はほとんどなく、
街灯も少ないのでコンビニから離れると辺りはものすごく暗い。
そのせいで余計不気味に思えた
(なんか嫌だな…)とわざとゆっくり歩いているのに、
それでもどんどん距離が縮まっていく。どんだけ歩くの遅いんだよって思った
前を歩く白い傘の人との距離が3mくらいになって、なんとなくこれ以上近づきたくなかったし、
追い抜く気にもなれなかったので、だいぶ早いけどあの路地曲がるかーと思っていると
その人がその路地を曲がっていった
よかった!って気持ちもあったが、何もされてないのに勝手に
想像してごめんなさいって気持ちもあったので、その人の後ろ姿に向かって軽くお辞儀をした
その瞬間、その人がなにか言ってるのが聞こえた。
えって思ったけど、こっち向いてないし独り言だと思うことにした
623: 本当にあった怖い名無し:2011/08/26(金) 12:47:39.96 ID:z50fIYxY0
そのまま歩いて、次の路地を横切ろうとして、なんとなく右を見た。
見慣れた住宅街が見えた。白い傘をさして歩く人も見えた
ありきたりに背筋がぞっとしたとしか言えないけれど、嫌な感じがした
だってさっきまでは、こっちがゆっくり歩いていても距離が近づくくらい
あの人はものすごくゆっくり歩いていたはず
でも今はどちらかと言えば早足、いつもよりほんの少し大股で歩いてる。
なのに相手も一本奥の道を平行して歩いてる
なにか嫌な感じがして、それを振り払おうと、偶然かそれともこっちを意識して
歩く速度を変えて遊んでいる障害者かなにかだろうと思うことにした
でも何度路地を横切っても、白い傘を差した人が一本奥の道を歩いてる。
見えないところで歩く速度を早くしたり遅くしたりしても、自分が横切るときに向こうの人も横切っていく
すごく怖くなって、脇目もふらず大通りまで走った。
頭の中では自分に向かって
(これはただ雨が少し強くなってきたから、濡れたくないから走ってるだけ)って言い聞かせた
大通りまで出るとさすがに数台の車が走っていてすこしホッとした
大通りを渡るときに右を見たけど人影はなく、それ以前に向こうの
路地から大通りへ出ても横断歩道がないのだから渡れるはずもない
それでももしかしてと、大通りを渡ってひとつめの
路地を横切るときに勇気を振り絞って右を見てみた。
誰も居なかった
その後の路地を横切るときも誰も見えなかった。
当たり前だよなーと落ち着きを取り戻して歩き続け、
この路地を曲がればさぁもうすぐ家だと、いつものところで右へ曲がった
奥の路地から、白い傘を差した人が出てきた
え?って思ったときには、白い傘を差した人は路地を曲がってこちらへ歩いてきた
625: 本当にあった怖い名無し:2011/08/26(金) 13:09:17.91 ID:z50fIYxY0
鳥肌がたった。
やばって思ったときにはもう元きた道を走ってた。
見られないように全力で走ってひとつ前の路地を曲がった
なのに曲がった路地の奥の道から白い傘をさした人が歩いてきた。
道の真ん中まで出てきて、そのままの体勢のまま不自然な感じで
グルンッとこちらに向き直って歩を進めてきた
寝静まって真っ暗な住宅街のど真ん中で、
道が交差する付近には街灯があるものだから、白い傘と白い服はものすごくはっきり目に映った
深夜だっていうのに大声が出た。うわぁああ!って感じの。
持ってた傘もコンビニの袋も放り投げて、一目散にその場から走った
走りながら友人に電話をかけて寝てるところ起こして、今から行くから家に入れてくれとお願いした
数時間前に送ったばかりだっていうのに友人はOKしてくれて、
助かったと急いで走って向かったのだけれど大通りを越えて、
コンビニを過ぎ、道路を横断して曲がろうとした先で白い傘を差した人が立っているのが見えた
もうこの時には"なんで"としか考えられなくて、曲がるのをやめて
そのまま次の路地を目指したんだけど、そこでも白い傘を差した人が奥の路地から出てきた
もう嫌だと思いながら道を先に進んでいると、携帯がなった。
けれどおかしなことに着信ではなく不在着信の表示、しかも3件
時間を確認するともう4時を回っていて、自分の中での時間はまだ
10分程度だと思っていたのに既に1時間近く経っていた
町から出ていないし、それ以前に曲がれないからこの通りを抜けていないのに。
住んでるはずの町が知らない町のようですごく怖くなった
628: 本当にあった怖い名無し:2011/08/26(金) 13:19:44.70 ID:z50fIYxY0
友人に電話をすると「まだ?今どこ?こないの?」と眠そうな声が電話から聞こえてきた
「行きたいけど無理、曲がれない、曲がった先に白い傘を差した何かが先回りしてる」って
きちんと言えたかわからないけど伝えると、
友人は「何言ってるかわかんないけど、先回りされるなら追わせればいいんじゃない?」って返してきた。
でも言われても何も考えられなくて「え?え?なにいってんの?意味わかんねー!!」って返すのが精一杯
語気を強めて意味不明なこという自分に、友人は怒ることなくゆっくり丁寧に
「一度曲がりたい方向と逆に曲がるでしょ?そしたら前に先回りされてるんだよね?
それから後ろ向いて追われる形でまっすぐ道を進めば行きたい方向にいけない?」
もう何でもいいから縋りたい一心で「わかった」って言って、友人の言うとおりにしてみた。
もう何も考えられなかった
すると本当に曲がった先に白い傘をさした人は現れるけれど、
後ろを向いて逃げても追いかけてはこない
正確にはこちらにむかって歩いては来るけれど、
ソレは自分が曲がった角のところまで来たら戻っていく
でもまた別の角を曲がったり、路地へ入ろうとしたりするとその先の道から出てくる
行ける!と思ったとたん、
周囲に誰もいないのに「ボオオ、オ、ア、」と声なんだけど言葉じゃないとわかる音が後ろから聞こえてきた
感覚的に(あぁ、アレが喋ってる)と思い、より一層足に力を入れて走った
ようやく友人の家の近くまで来ることができ、電話で伝えると、家の前まで出て待ってると言ってくれた
631: 本当にあった怖い名無し:2011/08/26(金) 13:26:03.31 ID:z50fIYxY0
ホントに家の前で待っててくれた友人のもとへ行くと
「びしょびしょww傘どうしたのwww」なんて言って笑ってて、ちょっと安心したけれど
見たこと説明して、走ってきた道の先を一緒に見てもらった。
暗いし遠いのに、でもはっきりと向こうの十字路に白い傘と白い服を着た人の姿があった
驚いた顔の友人と慌てて家に入ったあと、少し遠くから低音の人の声のような音がずっと聞こえていて、
友人が飼ってる猫が窓やら玄関やらを行ったり来たりしてた
明るくなって車の音がうるさくなってきたころには、
いつのまにか声のような音や嫌な感じはなくなっていた
その日のうちに県内のお祓いで有名な神社に
二人で行きお祓いをしてもらったのだけれど、よぼよぼの神主さんは
「忘れたほうがいい、理解出来ない者は数多くいて、それがなにかは私にもわからない」とだけ説明してくれた
誤字脱字だらけな上に文才ないから、もっと要約できるだろ!とか、
産業で!って思うかもしれないけど
今思い出しても寒気が止まらない経験で、冷静に書けないんだ
コレを読んだ誰かが同じようなことに遭遇したときは、友人の言葉を思い出して欲しい
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