踏み切り [洒落にならない怖い話32]
高校の恩師、K先生が語った話。
大学時代、先生が住んでいたボロアパートの近くに、遮断機の無い
踏み切りがあった。
ある日、遊びに来た友人達を家まで案内して、踏み切りの近くを
通った。すると、友人の一人、Aが「ココは地縛霊がいる、
踏み切りで自殺した女が、犠牲者を待っている」と言い出した。
Aは、よく冗談を言うお調子者だったし、今も顔がニヤけている。
先生の知る限り、そんな事故は無かったから「バカな話は止めろ」
と窘めた。
でも、Aは続けて「本当だって、あの線路脇に右手の無い女が立って
いる」と、その場所を指差した。「あそこだって!」
次の瞬間、先生たちの目の前で、Aの伸ばした右腕がボキンと折れた。
その後は大騒ぎ。先生も友人も、当のAも腕をブラブラさせながら
そこから走って逃げた。
その後、Aは無事回復したんだけど、電車や線路を見るとたまらなく
嫌な気分になるそうで、車でしか移動しない人になったそうです。
その踏み切りに、なにか因縁があったかどうかは知らない。と、先生は
笑っておりました。
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大学時代、先生が住んでいたボロアパートの近くに、遮断機の無い
踏み切りがあった。
ある日、遊びに来た友人達を家まで案内して、踏み切りの近くを
通った。すると、友人の一人、Aが「ココは地縛霊がいる、
踏み切りで自殺した女が、犠牲者を待っている」と言い出した。
Aは、よく冗談を言うお調子者だったし、今も顔がニヤけている。
先生の知る限り、そんな事故は無かったから「バカな話は止めろ」
と窘めた。
でも、Aは続けて「本当だって、あの線路脇に右手の無い女が立って
いる」と、その場所を指差した。「あそこだって!」
次の瞬間、先生たちの目の前で、Aの伸ばした右腕がボキンと折れた。
その後は大騒ぎ。先生も友人も、当のAも腕をブラブラさせながら
そこから走って逃げた。
その後、Aは無事回復したんだけど、電車や線路を見るとたまらなく
嫌な気分になるそうで、車でしか移動しない人になったそうです。
その踏み切りに、なにか因縁があったかどうかは知らない。と、先生は
笑っておりました。
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