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緑色のおじさん [洒落にならない怖い話26]

中学時代の部活の顧問の先生の体験談。
先生が子供の頃、良く緑色の小さいおじさんが目の前に現れたそうだ。
家族と食事をしているときにも現れて、先生が家族に「緑色のおじさん」がいることを訴えても、みんな信じてくれなかった。
唯一おばあちゃんだけは信じてくれて「あっちさいけ!出てけ!」と先生を緑色のおじさんからかばってくれたそうです。
なぜおばあちゃんが先生の話を信じてくれたかというと、おばあちゃんも小さい頃に緑色のおじさんを見たことがあったからです。

おばあちゃんは子供の頃体調を崩して寝込んでいました。そして変な夢を見たそうです。
夢の中では、辺り一面原色の色で、おばあちゃんは原色の川を船に乗って流れていたそうです。
すると、川の中から緑色のおじさんが出てきておばあちゃんにお茶を差し出します。
「のめ、のめ、のめ」
おばあちゃんはそのときとても喉が渇いていて、そのお茶に手を伸ばしました。
でも頭の中で「飲んではいけない!」という声が響きます。
おばあちゃんは手を滑らしてお茶をこぼすと、緑色のおじさんは恨めしそうな顔をして川に沈んで行ったそうです。

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