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凝視 [洒落にならない怖い話25]

俺が中学生3年生の頃の話。
当時俺は神奈川県の藤沢市に住んでいた。

場所は湘南台にある小さな公園。
20時頃、俺を含めて10人程でボールを蹴り合って遊んでいると、
少し遠くから女の人が自分らを凝視していることに気付いた。

始めは「俺らがうるさくて文句言いに来たんじゃ…」と思った。
しかし、少し様子がおかしい。
ただこちらを凝視しているだけで何かを言う気配はない。
季節は冬なのに、上下真っ白で薄手そうな半袖とミニスカートを着ていた。
肌も真っ白で、髪は腰までのロングヘアー。今思えばそのまんま貞子。
暗闇に真っ白な姿は異常さが漂っていた。

しかも貞子(仮)が少しずつ近付いて来ていることに気付いた。
最終的には友達の1人から5mくらいの距離まで近寄って来た。
本当に気味が悪かったので、「おい、帰ろうぜ…」と友達同士で示し合わせ、
チャリの元へ走って逃げた。でも少し様子見てた。
したら女の人もいつの間にか出てきた黒い普通車に逃げて行った。

その後もその黒い車は公園の周りグルグルしてた。
俺のただ1つの怖い思い出。

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