髪の長い影続き [洒落にならない怖い話14]
髪の長い影の話の続きを投下します。
前回の遭遇から1,2ヶ月たった後だったと思う。
当時の俺はルート配送の仕事をやっていて、
曜日に寄っては普通に朝から開始だったり、夜中1時から開始だったりって感じだった。
そのルート配送っていうのがまた怖くてさ。
クリーニングの回収と配達なんだけど、会社で信用の元にカギを預かってて、
夜中のうちに誰も居ないレストランの厨房や、
ホテルに入って汚れたテーブルクロスとか白衣とかを回収、
綺麗なのを置いてくるって感じの仕事だったのさ。
その日は丁度夜中1時から回るルートの曜日だったんだが、
やっぱり夜中1時から動くってのはきついもので、前日早めに寝ても眠くなるのね。
その日はやたら眠くて、居眠り事故を起こすよりはマシ、
と雑木林の横に車止めて仮眠取ったんだ。
車はクロ○コヤ○トのバンみたいな形で、
後ろフラットだから普通に体を伸ばして仰向けになって寝てた。
仮眠し始めて30分位かな。そろそろ起きようと思って体を動かしたら動かない。
お決まりのパターンで金縛り。前回の事があったもんだから、
冷や汗ダラダラかきながら、必死に体を動かしてたんだ。
ようやく体が動いて起き上がれた、と思ったら、また仰向けに寝かされてた。
ほんと、ジョジョのザ・ワールドにやられたみたいな気分。
起き上がってる感覚はあるし、助手席の背もたれを掴んで立ち上がった記憶もあるのに
何故か次の瞬間には寝かされてる。
夢でも見てるのかと思い、仰向けの状態で目をぎゅっとつむって、精神統一し、
一気に起き上がろうと目を開けた瞬間。頭側から逆さまに覗いてる女の顔が目の前にあった。
恨みがましい血走った目で俺をじっと見つめてる。
人間て頭や心で処理しきれない事があると、本当にシャットダウンするんだな。
目があった瞬間、どうやら気絶しちゃったみたいだ。
次に目が覚めたときには周りが明るくなってた。
845:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 11:48:03 ID:CCMtbITL0
その場は夢だと思い込み、遅れてしまった時間を取り戻す為、必死でルートを回って1日を終えた。
翌日は朝5時からの配送ルートだった為、早めに寝ようと布団に入ったんだが、
朝起きたら凄い頭痛、吐き気、高熱に寄るだるさに襲われて、どうにもならんと
隣の部屋の両親に助けを求めようと、ベットから出ようとしたら足腰が立たなくなってた。
朦朧とする意識で会社に連絡し、代替の人間を用意してもらい、
救急車呼ぶより速いと、親に車で5分の診療所まで連れて行かれたものの、
ウチでは手に負えない、と(先生朝っぱらなのに起きて診てくれた)
もう少し離れた市民病院に紹介状を書いてもらい、さらに移動。
市民病院であれこれ検査受けても原因不明で、
最後に背骨の間に針を刺す髄液検査を受けた所、化膿性髄膜炎だと判明し、
総合病院まで救急車で搬送、その日のうちに親族を呼ばれる位まで具合が悪くなった。
点滴治療で回復はしたが、1ヶ月入院で仕事もクビ。
脳に障害こそ残らなかったものの、えらい目にあった。
あの女は既に症状が進行していた病気が見せた幻なのか、
それともあの女が引き起こした病気なのか、
今でも解らない。
最後になる現在進行形の最後の話はまた後日。
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前回の遭遇から1,2ヶ月たった後だったと思う。
当時の俺はルート配送の仕事をやっていて、
曜日に寄っては普通に朝から開始だったり、夜中1時から開始だったりって感じだった。
そのルート配送っていうのがまた怖くてさ。
クリーニングの回収と配達なんだけど、会社で信用の元にカギを預かってて、
夜中のうちに誰も居ないレストランの厨房や、
ホテルに入って汚れたテーブルクロスとか白衣とかを回収、
綺麗なのを置いてくるって感じの仕事だったのさ。
その日は丁度夜中1時から回るルートの曜日だったんだが、
やっぱり夜中1時から動くってのはきついもので、前日早めに寝ても眠くなるのね。
その日はやたら眠くて、居眠り事故を起こすよりはマシ、
と雑木林の横に車止めて仮眠取ったんだ。
車はクロ○コヤ○トのバンみたいな形で、
後ろフラットだから普通に体を伸ばして仰向けになって寝てた。
仮眠し始めて30分位かな。そろそろ起きようと思って体を動かしたら動かない。
お決まりのパターンで金縛り。前回の事があったもんだから、
冷や汗ダラダラかきながら、必死に体を動かしてたんだ。
ようやく体が動いて起き上がれた、と思ったら、また仰向けに寝かされてた。
ほんと、ジョジョのザ・ワールドにやられたみたいな気分。
起き上がってる感覚はあるし、助手席の背もたれを掴んで立ち上がった記憶もあるのに
何故か次の瞬間には寝かされてる。
夢でも見てるのかと思い、仰向けの状態で目をぎゅっとつむって、精神統一し、
一気に起き上がろうと目を開けた瞬間。頭側から逆さまに覗いてる女の顔が目の前にあった。
恨みがましい血走った目で俺をじっと見つめてる。
人間て頭や心で処理しきれない事があると、本当にシャットダウンするんだな。
目があった瞬間、どうやら気絶しちゃったみたいだ。
次に目が覚めたときには周りが明るくなってた。
845:本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 11:48:03 ID:CCMtbITL0
その場は夢だと思い込み、遅れてしまった時間を取り戻す為、必死でルートを回って1日を終えた。
翌日は朝5時からの配送ルートだった為、早めに寝ようと布団に入ったんだが、
朝起きたら凄い頭痛、吐き気、高熱に寄るだるさに襲われて、どうにもならんと
隣の部屋の両親に助けを求めようと、ベットから出ようとしたら足腰が立たなくなってた。
朦朧とする意識で会社に連絡し、代替の人間を用意してもらい、
救急車呼ぶより速いと、親に車で5分の診療所まで連れて行かれたものの、
ウチでは手に負えない、と(先生朝っぱらなのに起きて診てくれた)
もう少し離れた市民病院に紹介状を書いてもらい、さらに移動。
市民病院であれこれ検査受けても原因不明で、
最後に背骨の間に針を刺す髄液検査を受けた所、化膿性髄膜炎だと判明し、
総合病院まで救急車で搬送、その日のうちに親族を呼ばれる位まで具合が悪くなった。
点滴治療で回復はしたが、1ヶ月入院で仕事もクビ。
脳に障害こそ残らなかったものの、えらい目にあった。
あの女は既に症状が進行していた病気が見せた幻なのか、
それともあの女が引き起こした病気なのか、
今でも解らない。
最後になる現在進行形の最後の話はまた後日。
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