SSブログ

エスカレーターの少女 [洒落にならない怖い話5]

通学時の話。
俺はある市営地下鉄の駅を使ってる。
大抵の地下鉄の駅と同じように、その駅もホームから
エスカレーターか階段を登って外に出るようになってる。

ちなみにエスカレーターは二列あって、俺はいつも左側を使うようにしてる。習慣かな。
この前、いつものように半分眠りながら左側のエスカレーターを登ってた。
ちょっと遅刻気味だったから駆け足だったんだけど、ふと右の方から視線を感じてそっちを見た。

そしたら右側のエスカレーターから、
手すりに両腕をのせてニコニコしながらこっちを顔で追ってる小さい女の子がいたのね。
あぁ、私立に通ってる小学生かな…と思ってそのまま
他の電車に乗り換えたんだけど、ある事に気が付いてゾッとした。

その女の子、ニコニコこっち見ながらその場に「静止」してたんだよ。
エスカレーターって常に動いてるから、同じ位置に静止するためには
エスカレーターと同じ速度で逆方向に運動しなきゃならない。

でもその女の子は手すりに両腕をのせてニコニコしてただけ。
後ろから来る人達も女の子を避けて登ってただけで誰も不自然に感じてないようだった。
あれは何だったんだろう?

2003年12月上旬、横浜市営地下鉄あざみ野駅での出来事です。

スポンサーリンク




nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。