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隣の家 [洒落にならない怖い話3]

俺の部屋の窓から隣の家の庭が見える。
この風景は昔から変わらない。
変わった事と言えば隣の家の爺さんは亡くなって
婆さんは老人ホームへ入った事くらいだ。

今はたまに息子夫婦が掃除に来るくらいで、ほぼ空き家。
去年、夏も終わろうかとしてた九月下旬。
俺はいつものようにベットで横になり隣の家の庭を観察していた。
「あ~あの蜜柑腐らすなら食いたいなあ」とか考えていた。

俺の視界にブチ柄の猫が入ってきた。
猫は隣の家と俺の家の間のブロック塀の上をノソノソと歩いていた。
可愛くない猫だなっと思って見ていると、
猫がこちらに気付いて睨み始めた。
「阿保な猫だな」と思い俺は「ミャオン!!!」と猫の真似して声を張り上げた。
と、その時・・

隣の家の庭から人相が無茶苦茶悪い老婆がシャベル片手に
バッ!!と塀から顔を出して来た。
そして俺の姿を鬼のように凄い形相で睨み付け
「今度、大声出したら叩き殺すからな!」と罵倒し、
また塀の中に隠れてしまった。

見たこともない婆だったんで、
なんか腹たって持っていたダンベル片手に隣の家の庭に侵入した。
狭い庭なんで逃げ場はないはずなのに、なぜか婆はいない。
その変わり庭に穴が掘ってあった覗いてみたらそれは人糞だった

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