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ドッペルゲンガー [不思議な話]

皆さんのお話、いつも楽しく読ませてもらってます。
今日は、自分の不思議体験を書かせてもらいます。

自分が高校生のときの話。
いつものように学校に行く。
朝のホームルームの時間には、担任からの連絡事項。

「今日はA、お休みだから」
明るくて可愛いクラスメイトのAが、風邪をひいて休むという連絡。
みんな風邪に気をつけようとか、宿題が出たら誰が持ってくか、なんてことを話した。

そうして授業を受けて、いつものようにクラスメイトと楽しく過ごす昼休み。
ふと、誰かが声をあげた。
「Aちゃん!今日お休みじゃなかったの?」
ふりむくと、教室にAがいた。にこにこ笑ってるAに自分も話しかける。
「風邪よくなったんだ。無理するなよ?」
Aはにこにこ笑って聞いていて、それからも何人かがAに話しかけた。

そのあと昼休みが終わり、午後の授業のときに誰かが気づいた。
Aの席が空っぽ。
ちょうど授業をしていた担任は笑いながら「朝言ったでしょ、A休みって」と言う。
けれど、10人くらいの生徒が「昼休みに話した」と言う。

自分も話したし、後で聞いたらよそのクラスの子も見たと言う。
見間違いにしては人数が多いし、話しかけてもいる。
みんな気になって授業なんて聞いちゃいないから、担任がAの家に電話をかけることになった。

結果は、「Aは家で熱を出して寝てる」だった。
そして後日、Aは熱も下がって普通に登校してきたので、
よっぽど学校に来たかったのだなあ、ということになりました。

怖くもないし、オチもない高校時代の思い出話。

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